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ライオン如きの国から 限定版

lion no gotoki no kuni kara

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  • 紙書籍【PR】

表題作ライオン如きの国から 限定版

ルカ,マサイ族の留学生
青菜まこと,高校生

その他の収録作品

  • 描き下ろし

あらすじ

「異国のモテ男がいらっしゃる」

クラスで少し浮いた存在の動物好きな高校生・マコトはある日、母親からマサイ族出身の留学生が家にホームステイしにくることを知らされる。
屈強な男を想像するマコトだが、現れたのは意外にもコミュ力が高い今風な好青年・ルカだった。
マイルドマサイに一安心したのも束の間ルカがマコトを女の子と勘違いしていることが発覚する。
しかも男だと分かった後もすっかり恋に落ちてしまい――!?

【描き下ろしあり】

限定版
描きおろし20P小冊子付き

作品情報

作品名
ライオン如きの国から 限定版
著者
博士 
媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784758021784
4

(331)

(168)

萌々

(80)

(39)

中立

(14)

趣味じゃない

(30)

レビュー数
44
得点
1291
評価数
331
平均
4 / 5
神率
50.8%

レビュー投稿数44

めっちゃ良い。

博士さんて何となくアクが強いっていうか。違う作品の序盤だけ読んで、以降手が出ない作家さまだったのです。

が、ちるちるさんの作家インタビューを拝見して、とっても面白そう!と思って購入。

いやー。
いやいや。
やっぱり食わず嫌いはよくないね。

めっちゃ良かった…。
絵も綺麗だし、エロはエロいし、ルカはイケメンだし。
だがしかしですよ。何が一番良かったかっていうとストーリー。所々で盛り込まれたギャグに笑い、エロいことに興味津々なお年頃の青年たちの閨ごとに萌え、そして。

こんなにジーンとくる作品もなかなかないなあ、と。

動物が好きで、クラスでちょっと浮いているマコト。
マコトの家にホームステイでやってきた留学生のルカ。ルカはマサイ族ということで、ムッキムキの戦士をイメージしていたマコトだが、ルカは今風のイケメンだったー。

マコトという青年はクラスで若干浮いているが、それは彼が素直だからなんですね。嘘とか、空気を読むとか、そういうことができない。純朴、というか、素直な青年なんです。

そのマコトの家にやってきたルカ。
天真爛漫で、イケメンで、日本語もペラペラで、すぐにクラスの人気者になっていく。

けれど、ルカには心に秘めた哀しみとか葛藤もあって。
そのルカの内面があるがゆえに、ストーリーに奥行きが出ていたように思います。

すぐに身体の関係を持つにいたる二人なので、エロ度は高め。
そこに至るまでの葛藤とか、ぐるぐるとか、そういうものはほぼありません。個人的に、くっつくまでの2人のモダモダが一番萌えを感じる性質なので、このあっさりした感じにンン?と思いつつ読み進めたのですが、その裏側に秘めた彼らの想いに、萌えがぎゅーっと高まりました。

マコトの男気にも。
彼はふわふわした青年に見えて、芯がしっかりしてる。
だからこそ、周りの意見に左右されることはなく、ゆえに浮いてしまうことも。けれど、だからといって彼が傷つかないわけでもなく。

ルカとマコト。
表面と中身にそれぞれ違ったギャップを持つ二人ですが、そこをお互い理解しフォローしていく過程にも激萌えしました。

終盤の、マコトの決意と進路にも。
心からエールを送りたい。しかも大学があそこなの…?

賢い!

マサイ族、と謳ってはいますがそこまで民族を前面に押し出した作品ではなく、エロもりもり。スルスルと進んでいく彼らの「身体の関係」。というところからあっさりした作品に見えて、実はすごい深い内容だったと思います。

別れ。
それの意味するところは―。

文句なく、神評価です。
違う作品も読んでみようと思いますが、ぜひとも続編を読んでみたいなーと。
博士先生、続編、お待ちしています!

あ、あとこれは「限定版」と銘打たれていますが、限定版じゃない通常版もあったりするんですかね?限定版には20Pの小冊子が付いてきますが、この小冊子もとてもよろしかった。ぜひともこの小冊子付きの限定版を購入されることをお勧めしたいです。

20

クマバチとミツオシエ

ふわふわしてどこか危うさのある、素直で好奇心旺盛な小動物系高校生誠(受)と、イケメンで表情豊かで社交的、ちょっぴり惚れっぽくて寂しがりやなマサイ族出身ケニアからの留学生ルカ(攻)の、思春期真っ盛りの夏に出会った二人が、しっかりと未来へと思いをつなげていく、異文化交流ホープフルラブストーリーです。

漫画として面白かったです。色々と考えることもありました。
とりあえず、まず先にラブストーリーとして、内容の感想を書いていこうかと思います。

授業中に突然現れたクマバチ。それを素手でキャッチアンドリリースした誠。そんな誠の家にマサイの戦士ルカがやってくる。
誠の日常に突然現れたルカをキャッチしたわけですが、今度は果たしてリリースできるのか…?

誠視点でストーリーは進んでいきます。初々しくルカに惹かれていく過程や、一喜一憂、葛藤がすごく可愛らしくコミカルに描かれています。
対してルカのモノローグは回想シーンくらいでほぼないのですが、何を考えてるのかわからないということはなく、セリフだったり表情だったりでストレートで表現されていて、それだけでいつ誠を好きになったのか、寂しいのか、が伝わってきました。

夏の短期留学。少ない時間の中で急速に距離を詰めていく二人。思い出を作ろうとするルカ。
しかし、ルカが帰る前日。
誠が、男を見せるわけですよ。これはかっこいいです。
そして最後のコマの、ミツオシエとクマバチと巣蜜。
二人の行く先は簡単な道ではないかもしれないけれど、悲観ばかりじゃない明るい希望もあるんじゃないかなぁ、と思わせてくれる読後感でした。


そもそも私がこの本を購入するに至った理由は「アフリカのとある部族」ではなく「マサイ」という設定だったことです。どんな内容!?と、発売日についポチってしまった訳ですが。(電子で買ってしまったため、限定小冊子は読めてませんが…)
実名での創作というのは、いくら「この作品はフィクション~関係ありません」と明記していても実在の事物に対する諸々のリスクが伴うと思うので、よっぽどそれでなければならない理由が無ければ、そう易々とできることではないと思うんです。でも、「参考:マサイ族」だったら、マサイ族、割礼、クマバチやミツオシエ、アフリカの同性愛事情やケニアの映画のこと、ググろうとすらも思わず、「そうなんだ~」で終わっていたと思います。それだけで「マサイ」にした意味はあったのかなぁとは思います。…あくまで私の場合はですが。

私としては、知らなかったことを知る機会がもらえたことに感謝したいと思います。

16

ひたすらに優しいマイルドさ

部族ものが好きなので購入。

なんだろうこの独特の空気感。
熱いとか冷たいではなく、1冊まるごと心地良い"ぬくさ"に包まれていて、それがなんだかクセになっちゃう。
上手く言えないんですけど、すごく良かったな。

博士先生の作品って、キャラクターも話運びもかなり個性的だと思うんですよね。
マサイ族出身のルカという留学生がホームステイすることになった…と、もうこの辺りで面白い予感しかしなくて、どんなお話になるんだろう?なんて期待に胸を膨らませながら読み進めたのですが、期待通りめちゃめちゃ面白かった。

何が良かったって、コミカルでテンポ良く進んでいく中に、さり気なく文化の違いや価値観の違いが描かれていたところ。
そして、お互いに異文化を決して否定しない優しい子達のお話だったところ。
いやあ、良かったです。2人とも可愛いなあ。
1周目は素直に流れに身を任せて楽しんで、読み終えてからもう1度読み返すと、1周目で見逃していた細部からじわじわと深みが出てくる。そんな作品だった気がします。
ルカとマコトの交流がすごく心地良い優しさで好き。あたたかくて幸せで可愛い。

身体の関係になるまでが早いかなと感じたのですが、不思議なことに、早くてもそこまで気にならなかったんですよね。
やや天然っぽいおおらかな2人のキャラクターもあいまってなのか、いつの間にか身体的な距離感が近くなっていてもするする〜っと自然に受け入れてしまうし、気付けば1冊読み終えてしまっている。
これは博士先生マジックかな。1度この独特の味にハマってしまうと抜け出せなくなります。
体格差萌えの方や褐色好きの方にもおすすめです。

現代日本が舞台なので、部族BLというにはだいぶマイルドな感じですが、現在の1部部族は普段は洋服を着ていて、観光客向けに商売で衣装を着用したり、普通にスマートフォンを使っていたりもするので、ルカのキャラクターは髪型や瞳の色もあいまってかなりファンタジー寄りではあるけれど、1部分はリアルかも?なんて思ったり。
作中に登場するマサイジャンプ。高く跳べれば跳べるだけ仲間から尊敬の眼差しで見られたり、女性からはモテたりするものなんですよ。
こちらもさり気なく描かれていますけれど、細部までよく調べられているなあと。

誰も傷付かず、ひたすらに優しいBL作品が読みたい方におすすめの1冊です。
購入は小冊子付きの限定版をぜひ。

紙本修正は白抜きとトーン。
余談ですが、マコトのアレは白寄りなのに、ルカのアレはモアレっぽく見えるトーンが多めの修正で、おっ!っとなりました。褐色肌ゆえかな。

15

癒し求める方は是非っっ

萌えと共に癒しが凄い。
疲れぶっ飛んだ☆-(ゝ。∂)
マサイ族出身の留学生というワードだけで何それと興味惹かれました。買って良かった。最高でした。

マサイジョーク、ヤリチンポなどワードチョイスが抜群でクスクス笑えて、絵がめちゃ綺麗でとにかく見やすい。お話は優しさ溢れて癒される。
キャラも魅力ありありで、マコトの無垢なエロさが反則的に可愛いくて、ルカのイケてるメンズっぷりが最高。
マコトちまっこいのでルカとの体格差が良きです。ルカ細マッチョで引き締まったお尻が良きです。
なんか分かんないけど、マコトのキスやおフェラなど口元の描写が最高に萌えました。

紙媒体で購入した為、電子未読。
限定版としてついてきた小冊子おすすめです。

13

ひぁぁぁぁ…

作家買いです。
今回はマイルド民族攻めと天然受けですね。
博士さんの描く天然って独特で、癖になります。
でも作品の中では決して周囲から天然さが愛されているわけではない少し不憫な天然。
らしさ全開で、楽しめました。

テンポも間があるような独特のテンポがあって、そのズレる感じも癖になるので、くせになったら作家買いですね。

民族ってなうっちゃうと、ん~って違和感ありますが、マイルドつけてるので、多少のご都合主義設定を許容できます。
主役二人がかわいいしね!

少しのご都合主設定がいきるので、攻めが感じている愛ゆえの問題がとてもわかりやすく、よくぞ一冊にまとめてくださいました!という感じです。

ミツオシエっていう鳥がいることを初めて知ったし、とてもいい話のスパイスになってて、最終的に二人がそれぞれの幸せもありつつの二人での幸せ状態になるので、ほわ~っとします。

動物がとても上手で、描くの大変だったろうなぁと思いました。
鳥もかわいいし、うさぎもかわいいし、亀も…

あとは同性愛違法の国で早く法改正されるか、ばれないように幸せに暮らしてほしいと願うばかり。

11

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