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表題作騎士王の気高き溺愛花嫁

アルベルト・アルミラ,29歳,アルミラ王国の国王
ミカ,20歳,神の末裔の一族で妊娠出産が可能な青年

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

ああ……愛しい、何度でも、あなたなら抱ける
ミカが愛おしくて大事にしすぎるアルベルトと、アルベルトが好きすぎて素直になれないミカ。蜜月なのに少しずつすれ違って……?

そろそろ結婚しろと周囲に迫られていた国王アルベルトに、花嫁候補として挙げられたのは神の末裔の一族であり男性体でありながら子を産めるというミカ。その美しさに一目で心を奪われ、アルベルトの世界はミカで染まった。また、ミカもアルベルトに惹かれる昂ぶりを抑えられず、二人は滞りなく婚姻することに。毎夜飽きることなく互いを求めて愛に満ちているのに、昼間はどこか噛み合わないまま。やはり特殊な肉体だけが求められているのではとミカが悩み出した頃、アルベルトはミカを置いて外遊に行ってしまい――?

作品情報

作品名
騎士王の気高き溺愛花嫁
著者
名倉和希 
イラスト
れの子 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784576201993
3.6

(28)

(5)

萌々

(10)

(11)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
8
得点
99
評価数
28
平均
3.6 / 5
神率
17.9%

レビュー投稿数8

イモっぽい国王攻め様と、箱入りツン美人のすれ違いに笑っちゃう

は〜〜もう本当に、名倉先生のハッピーBLが大好き!!!
疲れた心身に沁み渡る、笑いと幸福感・:*+.

正直、表紙を見た時どうにも女性にしか見えない受け様の姿に、うーん…と思ったのですが。買って大正解だった〜!!!

両想いなのにどこかボタンを掛け違えちゃう二人にやきもきしながらも、声を立てて笑ってしまうシーンがいくつもあり、とっても楽しい読書時間でした◎

特にミカの世話係の少年、ピニが端的に告げる「陛下の衣装がダサくてショックを受けておいででした」に思わず吹き出しましたꉂ(๑˃▽˂๑)
初夜を前に慌てふためくミカに対して、「いいかげん観念してとっとと喰われてきてくださいよ」とか!笑うしかない。このピニ少年、大好きだよ!

さてこちら、辺境育ちの国王アルベルト × 男性でありながら子供が産める、神の末裔一族であるミカのカプ。

お互い一目惚れして結婚したのはいいものの、互いに好きすぎるあまりなんだかうまくいかない二人がもどかしくて可笑しくて。

新婚初夜に散々抱き合った後、歯止めのきかない自分が怖くなり、何も言わず部屋を出て、ミカをひとりぼっちにしてしまうアルベルト。そこでせめて一筆メモを残していれば…!!と思うのですが、ミカに夢中でそこまで頭が回ってない、残念攻め様。

でもめちゃくちゃ可愛いんですよ……竪琴を弾くミカの音色を隠れてこっそり聴いてたり、今度こそ抱くのではなく「話をしよう」と思って寝台に行くも、どうしても「そこにミカがいるから!!」エッチしたくなっちゃうんだっ、とか言ってる笑
(すかさず「そこに山があるから、みたいに言うなよ」とツッコミ入れてくれる従兄弟のカール、大好き❤︎)

この攻め様、正式な王族なんですが、わけあって長らく辺境暮らしをしていたため、いまいち洗練されてないんですよね。頓珍漢な格好をして香水振りかけて、ミカを「恥ずかしい」と思わせちゃったり。

そんな自分のことをよく分かっていて、機嫌の悪くなってしまった愛するミカを見てオロオロする攻め、嫌いじゃない!むしろ可愛くて好き!

女性のあしらいに慣れた従兄に閨のことから何から一生懸命に聞き、なんとかミカに好かれようと必死な姿に、キュンときました。

受けのミカも、最初はなんだか高飛車なお姫様みたいなキャラなのかなーとあまり好感が持てなかったんですが、自分の言動を恥じて謝りたい…とか、アルベルトのいない所では意外ととっても素直なんですよ。

アルベルトの前だけでは愛ゆえに恥ずかしがってツンケンしちゃうんですが、そこをちゃんと分かって受け止めているアルベルト、君は偉い!

ミカが何者かの手によって攫われ、あわや陵辱の危機…!というシーンが訪れるものの、そこは名倉先生作品。
颯爽と洗われた攻め様がちゃんと救い出してくれ、悪者たちは成敗され、スッキリさっぱり心地の良い読後感でした◎

子供が産まれ、妃も子供も溺愛するアルベルトパパの姿も見てみたいなあ(*´艸`*)

0

ミカが大事すぎてなアルベルトが見てられないよ。

どんなお話なんだろうと、なかなか手が出ませんでした。

ちなみに読む前にはレビューはタイトルしか見ないことにしてます。

全部読んでから書くべきなのですが、ごめんなさい。
途中で諦めました。

アルベルト。善人で賢王で無骨で素直で良い人なんですが…。
ミカへの気遣いがあまりにもあさっての方へ向かいすぎて。おめかしも香水も慣れないことしなくていいのに。
どうして誰も止めてあげなかったの?

歓迎の会でなんでミカを放ったらかすの?

なんで初夜明けに一人で朝食食べて執務に向かうの?
いくらこれ以上求めたらと物理的に距離を置こうと考えたとしても、ミカが起きた時にアルベルトが初夜明けでしかも休日にしたのに、仕事に向かったなんて知ったらどんだけショックか!

ミカももっと自分の口で言いたいこと言えばいいのに…。

アルベルトの経験値の低さからのミカへの愛情の表し方が目を覆いたくなるような。こんなに愛してるのに。

なんだろう、同族嫌悪かな?自分も人との付き合い方がとても苦手で、うまく普通にいられなくて変な気の使い方して一人で疲れ果てるので。

一月以内に続きを読んだら追記します。名倉さん、本当にすみません。

0

二人の噛み合わなさが面白い。

女性みたいな表紙、「妊娠出産が可能な青年」って、もはやNLに近いんでは?と悩みましたが、大好きな名倉さんの作品ということで購入。

なかなか面白かったです。
お互いに一目惚れで結婚して毎晩睦みあってるのに、これは両片思いカプですか?みたいなすれ違いっぷりというか、噛み合わなさ。

受けのミカは、「ザ・ツンデレ」。
ツンデレのお手本のようなお方。

攻めのアルベルトは真っ直ぐな青年。
だけど、辺境育ちゆえにどこか洗練されていないというか、うーん惜しい……!みたいなところがある。
(でもお花のエピソードとか、すごくいい!)

笑ったのが、ミカをお迎えするときに、精一杯頑張ってオシャレするんですね。
そしたら、張り切り過ぎてキラキラケバケバの、一言で言えば「ダサい」格好でお出迎え。
おまけに香水も…!と張り切ったら、かけ過ぎてしまい、臭くて息を止めないとミカが側にいられないほどに……。

うーん、残念!!みたいな。
10代の頃、デートの相手がとんでもない格好をしてきて、見た瞬間帰りたくなった太古の記憶が蘇った(笑)

お互い惚れきってるのになかなか噛み合わない二人の様子は、とても面白かったです。

そして、清々しいまでの横恋慕ヤロウによって、ミカがさらわれてしまう。
ミカは、花嫁になるために育ってきたので、武芸がまったく出来ないんですね。
一応蹴り返したりと抵抗はするものの、全く歯が立たない。
そこで冒頭の「NLに近いんでは?」という思いが再発してしまいました。

同じ花嫁ものでも、自ら戦場に乗り込んで攻めと共に戦ったり、攻めを守るような勇ましい受けの話を二冊読んで、それが印象に強く残っていたせいかもしれませんが、ミカ弱いな、守られてるだけじゃん……と思ってしまって、ごめんなさい。

2

楽しく読みました!

とても明るい雰囲気なので安心して読めました。
疲れてる時にはこういうのがいい。

作者様的にはいつもの受けを好きすぎておかしくなる攻めだったのでしょうけど、割とまともに見えました。笑
代わりに純情受け?のミカがかなりの暴走?
いや初夜前の付き人とのやりとりがもうおかしくって。
そして、なかなか大胆に喘ぎます。

胸糞な横恋慕野郎がおりますが、コイツの様な自分に都合の良い考えしかできない人には何を言っても通じないのはお約束ですよね。
ちゃんとお仕置きしてくれるらしいので安心です。

表紙の絵、ぱっと見では女の子みたいに見えてましたけど、よく見ると腕の感じとか肩辺りの骨格が男らしさを感じる。
話の内容に合ってました。お見事です。

とても楽しく読めました。

2

受け様を好きすぎて(*´∀`)

大好きな名倉先生のお話、楽しみにしていました。

受け様は、髪の末裔一族のミカ。
男性ながら、妊娠可能であり、花嫁候補として育てられきた。

攻め様は、アルミラ王国国王のアルベルト。
叔父の謀反により逃亡生活をおくってきたけれど、仲間と共に王座を奪還し、その後は国のために身を粉にして奮闘して4年。
そろそろ結婚して跡取りを、と神の末裔一族の花嫁とのお見合いの為に島へと。

そこで出会ったミカにひとめぼれ。
そしてまた、ミカもアルベルトにひとめで好意を抱く。
こうして、無事成婚となったのですが。

少しでも気に入られようと、アルベルトが精一杯に着飾って出迎えてみたら、ミカからしたらダメ出しの嵐。

純朴で善良なアルベルトとツンデレツン多めのミカ。

お互いに相手が大好きなのに、気持ちが通じ会わない2人。
これはあれだね、会話が足りないからだね。
初夜の翌日、ミカの隣にいたら再現なく抱いてしまう、と早々に仕事へ行ってしまうアルベルト。
そのまま1度も顔を見せずに、夜にはまた性交をしたいとやってくる‥。
いや、これ怒ってもいいと思う。
普通ならスレ違いまっしぐらコースやからね。

アルベルトも会話をしよう、という気持ちはあるのに、ミカを前にすると冷静ではいられない。
抱きたいという欲望に理性が勝てない日々。
だって、そこにミカがいるから!
と、空回ってるスレ違いの状況がわかっているのに、どうしようもできないっていう( ̄~ ̄;)

ミカも、素直になれずツンツンした言い方をしちゃうのだけど、アルベルトはそんなミカすらかわいい。
テレてるミカがかわいい!!とデレデレっすよ(*´ω`*)


そんな中、ミカが横恋慕してきたやつに拐われる、という事件が!
どんだけ自分に都合のいいようにフィルターかけて見聞きしてるんだっていう、まさにストーカーっていうのはこういう思考回路なんだなって奴でして。

なんだか都合よく助けられたなぁ(^-^;ではあるんですけど、まぁ神様がいる世界のお話なんだからね。

ともかく、受け様を好きすぎて残念になる攻め様の姿、にやにやしながら楽しみました。



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