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表題作歪な愛の夜明けを待つ

クルイーク,獣人,探検家アシスタント
木嶋京,医師

その他の収録作品

  • 描き下ろし(描き下ろし)

あらすじ

『大好きな人に置いていかれるのは寂しいよな…』

この世界には様々な種族が存在している。
世界をまたにかけ兄・飛鳥(人間)と旅をしていたクルイーク(黒豹人獣)は
怪我をして医者をしている京の元へと送られた。

強引に治療を進める世話焼きな京とそれを拒絶するクルイークは衝突し
ある晩、京の一言で怒り狂い無理やり身体を犯してしまう
それなのに「なんでクルイークが…そんなに辛そうな顔ー…」
不器用で拗らせた2人の…切ない愛の形はーー。

作品情報

作品名
歪な愛の夜明けを待つ
著者
三ツ矢凡人 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ブライト出版
レーベル
B.Pilz COMICS
発売日
電子発売日
ISBN
9784861238628
3.3

(24)

(4)

萌々

(7)

(8)

中立

(3)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
5
得点
75
評価数
24
平均
3.3 / 5
神率
16.7%

レビュー投稿数5

自分勝手な本当の自分

どうしてこんな尻丸出しの表紙にしてしまったんだろう?
エロエロな本と勘違いしそうですが、ストーリー重視の良いお話でした。

小説の表紙では多種多様な獣人をお見掛けしますが、
コミックの方はまだ体の一部のみが多く、全身獣タイプは少ないようです。
そんな中の黒豹攻めはインパクトがありますが、
それ以外の部分はまぁ…割とよくありそうな内容、と言った印象。

「獣人」を人種の一つのように、人同類として見るか、
怪物や獣の類として見るかちょっと考えさせられました。
私は後者かもしれません、やっぱり普通の人間とは考えや感覚が違う、
そう考えると序盤の暴力シーンは、私はあまり気にならなかったかな。
むしろここで性的な方向に行く事にちょっと違和感がしたけれど…。

京が医者になった本当の理由にとても好感が持てました。
自分の意志で何かをしたり決めたりする時、
「誰かの為」だけにそれをする人なんて、本当は居ないと思う、
そこには必ず「自分の為」に繋がる理由がある。
綺麗事じゃない、人間として当たり前の感情だから。

クルイークのケガが治ると再び旅立つ事になりますが、
二人が現実的に、それぞれ自分のやるべき事、あるべき場所を弁え、
敢えて遠距離恋愛を選んだのが、公私混同していなくて良かったです。

Hシーンは全体的に、入り方が若干唐突に感じたかな。
ストーリー重視の本を愛読する人なら丁度良いか、ややエロめ?
逆にエロエロばっかり読んでいる人には、少し物足りないかも?

サブキャラクターも数名出てきて、南樹と北斎はCP要素あり。
おまけの1話ぐらいでいいから、彼らが主人公の回もあったら
もっと良かったかな、と思います。
子供やお年寄りなど、町人の獣人たちもちらほら…
京の天然さや北斎の豊かな表情も含めて、切なくも可愛らしい作品でした。

1

始まりは反発から…

人間嫌いの黒豹の人獣×体の弱い人間の医師

全体的には、優しさに溢れた温かいお話です。
ただ、2人の始まり方がね……ちょっと嫌でした;

人間と人獣が共存する世界が舞台です。
冒険家の兄・飛鳥の右腕は、黒豹の人獣・クルイーク。
しかし怪我を負ったクルイークは、飛鳥の弟・京の元に送られてーー…

意地を張って治療に非協力的なクルイークですが、京はクルイークを兄の元に返すべく献身的に尽くします。
京が本当に心優しくて素敵な医師なんです。
だから、京に八つ当たりして無理矢理犯したクルイークが許せませんでした!

始まりは無理矢理……と、いうシチュエーションも嫌いじゃないですよ。
だけど、爪で体に大きな傷を付けてから犯すという卑劣な行為には、ゾッとしてしまいました。
終わった後の身体と床の血だらけ感……嫌。

その行為さえも許してしまう京ですが、クルイークに対してシンパシーを感じているんですよね。
それは、大切な人に置いていかれる不安を知っているから。
種族で差別しない京の、「種族と個人の行動は関係ない」という考え方がとても好きでした。

京の思いを知り、少しずつ態度を軟化させていくクルイーク。
京に優しくされると思わず喉をグルグルいわせてしまうところは、可愛くて笑ってしまいました。
2人が屋根の上でデート?するところもキュンときた。

兄の飛鳥もワイルドで素敵ですねー
弟なのかな?半人獣の北斎の立場がよくわからなかったです。
外に出られないという発言もあるのですが、詳細が分からなくてモヤりました。
北斎に恋するナルシストな医師・南樹は割と好き(笑)

クルイークの自分勝手な振る舞いは許せませんでしたが、その後の二人の交流にはキュンとさせられるところも多かったです。
クルイークがHで京を気遣うようになり、それによって京が感じやすくなるところも可愛かった♡

今度は、南樹と北斎のお話も読んでみたいです!

5

違うところが気になってしまって

ガチ獣人(黒豹)×人間です。
表紙の感じから溺愛系なのかと思ったら
憎しみからの解放と後ろめたさの告白というお互いの魂の浄化ストーリーでした。

受けの京先生は、マジ天使。
みんなに優しくていつもニコニコ。
世界中を京の兄、飛鳥達と冒険していたのに怪我を理由に京の病院に預けられた事に不満がいっぱいのクルイーク。身体がデカいし態度も悪いしでだいぶ怖い。

イライラ全開のクルイークを煽ってしまってある日京先生はレイプされてしまうのに、されてる最中から患者の気持ち考えられなくて最低の医者だなとか、クルイーク悲しそうな顔してるなとかどれだけ優しい人なんだよ〜。

だんだんお互いの事が見えてきて惹かれあっていくんだけど、最後お互いの生きる道が違うからどうなるんだろうと思ってたら現実的な選択でしっくりいきました。ドラマチックさはないけど、この選択が一番だなと。

ここからは、気になっちゃった点
クルイークが獣人なので表情が読みにくく心情が分かりにくかった。猫ちゃんの北斎は喜怒哀楽が大きいからとっても伝わるんだけど、クルイークはクールで不器用だから、伝わりにくかった。
最初のレイプシーンでは鋭い爪でわざと京を傷付けてたけど、その後のお互いの気持ちが伝わりあった後のシーンで爪がどうなってるの?って怖くてビクビクしてしまった。
爪は出し入れ出来るのか、京の為に短く整えてるのか。
他の作家さんの獣人作品では興奮すると爪が伸びるって設定で普段は普通の爪って、説明があったんだけど、こちらはなかったので、見た感じ尖ってない指先だったけど、粘膜に指入れてるのが怖くて仕方がなかったです。
あと、下半身をパクッとしてるのも牙が怖くて無理でした。

好きな気持ちに、気づいてからクルイークがもっと猫ちゃんみたいに甘々になってるところがみてみたかったです。

0

はじまりが…

ケモナーですし黒豹も珍しくて期待大だったところ、どうしても最初の無理矢理がしんどくて…残念。性的な暴力に加えて胸から腹をガッツリ爪で傷つけちゃったのが心へのダメージが大きかった。医者だからって患者の暴力にそこまでしないといけないのか…違うだろ…って気持ちが先立ってしまい集中できずじまいです。クルイークがいかほど花を贈ろうとも、それで済む問題ではなかろうて。
終盤のラブラブ具合は可愛いだけにもったいなかった。

1

聖母系受と粗暴な攻(黒ヒョウ獣人)

一番最初に体を繋げるのが無理矢理です。
しかも、クロヒョウ獣人による鋭い爪で引き裂いた後に。
かわいそうすぎだし、痛々しい。私、痛いのダメなんです…。

ともあれ、この引き裂きレ〇プ事件から、獣人のクルイークが京にどうやって懐いていくのか見ものではありますし、クルイークという獣人の性格を確立させる以上、あの行為は絶対的に必要なものだったので、なんでこんなん描いたのよ!とは言えません。必要だからです!

そして、京へとクルイークが惹かれていくのは必然ですね。
京は健気で実直で優しい。まるで、聖母みたいな人。この世に悪人なんかいない!とか、平気で言いそうな人種。

クルイークは激情型で、不器用さんかな。探検家だけど、傭兵でも通りそう。粗野な雰囲気ムンムン。
置いて行かれた寂しさやこの世界における肉食獣人に対する人間の対応とか、全部ひっくるめてクルイークという獣人ができているわけなんですけど、惹かれるべくして惹かれたといっても過言ではないです。

だって、聖母系男子に惹かれないヤツいる?!
そして、レ〇プ以降、初えっちは京から誘います。清楚でみだら。ヤバイ性癖。
「クルイークは僕を傷つけない」という全幅の信頼を寄せられて、二度目は「やさしく、やさしく」と丁寧に京へなるべくソフトに触るクルイーク。
知ってる?まだ、この二人付き合ってないんだぜ?

それ以降、途端に打ち解ける二人。
京に微笑みかけられて、思わず喉が鳴っちゃうクルイークもいますよ。
ネコ科獣人のおいしい瞬間です!表情とかそっけなくても、喉だけ鳴っちゃうの!
おいしい!
あと、厳格で天使の羽も見え始めます。4話以降、クルイークの心の寄せ方がえぐい。それまで、胸引き裂いちゃったり、冷たい態度取ってたのに、急に天使の羽とか喉鳴らすとか、恋に落ちすぎだろ。

ラストは二人にとっての”夜明け”へと、ネコまっしぐらです。
聖母系受と獣人のBLお好きなぜひともお読みください。
(コソ)最初の乱暴シーンとか、苦手じゃなければ…!

3

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