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単なる進学校のつもりで入学したら、そこは実は仏教系の学校だった。
そんな設定で始まるこの話、
龍泉の事が気になる星哉は、遅くなった外出の帰り、夜道で龍泉に縋り付かれ、盛り上がったつもりで、つい告白してキスしたら、実は、龍泉は単なるビビリだった。
その後、同級生の揶揄に、頑なになった龍泉との関係がうまくいかず、埋め合わせるように、星弥のことを慕ってくる下級生と関係を持ったりと、優等生のように見えて、実は結構ひどい男な星弥。
肝試しの夜に、ようやくお互いの気持ちが通じ合い、そして、
夏休み明け、星弥は無骨い髭面になって、おまけに、平然と龍泉との二人部屋に部屋替えしちゃって
登場するキャラたちが、ただかわいいばかりでないところが依田さんの作品の魅力だと思う。
男子校で寮生。でもBLありがち展開ではなかったので面白かったです。仏教系なので仏壇があったり(笑)登場人物総ホモ化もないです。
キャラの感情の描き方に、ドキッとしてしまいます。感情表現がすごいストレート。なのに自然。星弥の屈折した感情の暴走が怖いくらいリアル。
シリアスとギャグの割合も丁度良く、龍泉が星弥を受け入れていく様子が、自然に描かれていて良いです。星弥の仮面の外れ方も面白かった。最後にはヒゲ。そういう変化も面白いかも。見た目悪くするって、あんまBLにはない展開ですね。
付き合い始めてからの二人は本当に可愛いです。意外と龍泉がちゃんと星弥が大好きで、行動一つ一つがいじらしくて大変萌えます。
同時収録されている『桃色妄想少年』は、龍泉の女体化モノですが、イロモノっぽくなく爽やか(若さゆえの妄想の暴走?)でした。
知的クール攻と、ヤンチャワンコ受。
可愛くて切なくてあたたかい、相変わらずの依田ワールドでした。
主人公の星弥は、「星の君」と呼ばれ、みんなからの人望の厚い優等生なんだけど、鬼畜入ってます。とくに、龍泉にフラれてからの行動が鬼です。告白してきた後輩くんに対する扱いがヒドイ。
頭がいいからそんな自分の自己分析はできてるし、自己嫌悪もしてるんだけど、自分でもどうしていいか分からないのだ。
だからこそ、真っ直ぐで明るい龍泉に惹かれた。
艱難辛苦をこえて最初のベッドインに辿り着いたときの星弥のワクテカっぷりが超可愛かったwそりゃこんな様子見たら、やる気なくてもほだされるよw
星弥の変化に胸がジーンとしました。愛の力はスゴイ。
先生お得意の腹黒男に可愛い受けちゃんが手ごめにされるお話なのですが、最初は腹黒男が可愛いお顔で、可愛い受けちゃんはなんと坊主という。それでもやっぱり依田先生が好きだ!
早々にネタバレですが、ラストの星の君のあの風貌にはびっくり。ただあれが桂木の本当に伸び伸びできる姿で、龍泉がそれを引き出したのだから、ほんと良い事をしましたよ。そして龍泉は別に桂木の容姿が好きだったわけではないっていうのも明確で良いです。
「桃色妄想少年」のラストの龍泉なんて最初からは全く想像できなかった甘ちゃんになってしまって可愛いのなんの。喧嘩の理由…完全に痴話喧嘩。