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tsuki no machi, hana no miyako
享吾の宗玄に対する復讐が始まりました。
自分がされてきた事、月光街から救い出したとされる子供達を使ってしてきた事、政治家たちとの黒い関係などを世間に知らしめる事によって社会から抹殺する事が復讐なのかと思いきや、更には…なストーリー展開で初っ端からダークなストーリー展開。
BLだって事をしばし忘れそうになりました。
享吾の計画は、なんだかんだで宗玄にはお見通しな上、宗玄が思い描いていた理想の幕引きだったのがなんとも悔しい。
最終的には完全な理想形にはならなかったという事なのですが、享吾にとっては酷だったと思います。
今まで宗玄に復讐する事だけを目標に生きてきたのでしょうから涙
それでも仲間に助けられて、一葉に救われて支えあって生きていく。そんな光が見えるラストで良かったです。
欲を言いますと、享吾と一葉の心の触れ合いをもっと感じたかったです。
2人で話しあったり、Hもしっかりあるのですがもっともっと欲しかった。
2人が離れていた期間が長かったのできっと飢えちゃったんだと思います。
一葉のデレがもっと見たかった。
すみません、貪欲でw
『月の街、花の都』の3巻にして完結編。続きものなので前作未読だと理解できません。未読の方は前作から読まれることをお勧めします。
ネタバレ含んでいます。ご注意ください。
東雲グループのトップである東雲宗玄の跡取り息子であるケイ。
貧しい人たちが住まう廃墟の街・月光街で自警団のリーダーだったケイは、養父である東雲宗玄に復讐すべく、行動を開始するが―。
というのが前巻から引き続き描かれています。
東雲宗玄を世間的に抹消すべくケイがとった行動とは。
自らを捨て駒にして宗玄に復讐するケイと、そんなケイを守りたい仲間たち。
ケイは宗玄への復讐を完遂させることができるのか―。
ケイの宗玄への復讐。
この結末には賛否両論分かれそうですが、個人的には非常にいい終わり方だと思いました。
幼かったケイが、たった一人で始めた復讐。
それが、八重樫という味方を得て、そして月光街で心から信頼できる仲間と、そして恋人を得て。
宗玄から受けた身体と心の傷は、愛する人たちに囲まれることで癒されていくのだと。
宗玄を忘れることで、宗玄への復讐は成し得たのだと。
ケイが享吾になっていく。
そのことが、何よりの復讐だと、そう思いました。
が、うん。
なんていうのかなあ…。
千葉さんてめっちゃ綺麗な絵柄を描かれる作家さまで、常に萌えツボを的確に押してくる絵柄を描かれる作家さまなのですが、この復讐劇の緊迫感っていうのかな。そういうものが今一つ欠けていた気がします。そこが残念といえは残念でした。
あと、クソオヤジの宗玄。
彼は紛れもなく外道ではあるのですが、享吾のことを愛していたのは本当だったと思うんですよね。
月光街も、彼が救った部分は間違いなくあった。
彼の不器用さが哀れでした。
彼を愛し、慈しんでくれる人がいたのなら、あるいは結末はもっと違っていたのかも。
享吾と宗玄。
彼らの「違い」は、そこだったのではないかと思えてなりません。
千葉先生は甘々でコミカルな作品も、ダークでシリアスな作品も描かれますが、今作品はシリアス系。が、シリアスだからこそ光る彼らの深い愛情に萌え滾らせていただきました。
あと、忘れちゃいけない仲間たち。
イサミ×ゴウ。
レオと八重樫。
彼らにも幸せになってほしい!
スピンオフとか、番外編とか、続編とか、どうでしょう、千葉先生。正座して、お待ちしております。