• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作I'm in Love

おかざき尊,AV男優
越川メイ,26歳,少女漫画家

その他の収録作品

  • メイちゃんの秘コレクション(描き下ろし)
  • カバー下:あとがき,イラスト

あらすじ

少女漫画家の越川メイは、近所のスーパーの実演販売スペースで
ずっと憧れていたAV男優〝おかざき尊〟に遭遇!
勇気を出して大ファンだと告げたメイに神対応してくれた。
しかも翌日は、家まで荷物を運んでもらうラッキーハプニングまで!
憧れの人との時間にドキドキしっぱなしのメイだったが、
最近仕事が減ってきている、と尊は自嘲気味に笑う。
そんな彼に〝自分がどんなに尊が好きか〟を熱く語るメイ。
すると尊は「俺に恋してるの?」とキスをしてくれて…!?

【収録作品】
I’m in Love #01~#06/メイちゃんの秘︎コレクション(描き下ろし)

作品情報

作品名
I'm in Love
著者
阿部あかね 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス 麗人セレクション
発売日
電子発売日
ISBN
9784801972186
4.6

(227)

(159)

萌々

(53)

(9)

中立

(6)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
28
得点
1040
評価数
227
平均
4.6 / 5
神率
70%

レビュー投稿数28

尊ゴロゴロは必見

いやあーーー、面白かったです!
阿部あかねさんは、ダークサイドとあほでえろすサイドの二面を華麗に使い分ける作家さんですが、今回はあほでえろすの方でした。
作品の世界観にハマり過ぎる傾向があるので、『苦いのテーマ』みたいな人間の脆さや弱さが剥き出しになった作品は、「人間ってこんなにだめなんだぞー、ほらほら」っていう現実を突き付けられまくってつらすぎる。
その一方で『花といっくん』みたいな、「恋って素晴らしい!好きな人がいるって素敵なこと!でしょ!?」っていう作品はしあわせが紙面から仕掛け絵本ばりに溢れ出して来て、読み終わったあともずーーっとしあわせが続く。
ダウナーにもハイにもなれる、危険薬物か!?

メイは、乙女の心を揺さぶりまくる胸キュン恋愛もので人気の少女漫画家。
そんな彼が内に秘めた”破廉恥”。
それはAV男優のおかざき尊に恋をしているということで…。

編集部からの帰り道、買い物に寄ったスーパーで実演販売をしていたのは、何と恋焦がれ続けたおかざき尊!!という始まりです。
最初から可愛い。
売り場にフラフラ寄っていく姿から、もうメイが可愛くて仕方ない。
想像してみてください。
自分がずっと神にように崇め奉り、クローゼット1個を神棚にするくらい愛してやまない相手が、警備員が間に入ることなく、ピンクのエプロンをして、目の前に、いるんですよ!
絶対フラフラ寄って行っちゃう。頭の中フル稼働しつつ、手に汗握って、ガン見しながらにじり寄ってしまう。
その気持ちがものすごーーーく分かるだけに、フラフラしてるメイの隣でわたしもフラフラ寄っていっている気持ちに。
早くもここで、主人公に寄り添うポジションに読者を引き込む力技、さすがです。

ほわほわゆるふわ系な見た目に反して、メイはかなりのえろす脳。
尊鑑賞で培った知識は豊富で耳年増、妄想だけは達人級。だけど実戦歴はゼロという子。
尊に抱きしめてもらってポーッとなって、キスされて気絶して、とことん可愛いんだなあ。
遠い存在だったのに、触れ合ってしまったことで何も手につかなくなるのも分かりすぎる。
えろ妄想が止まらなくなっても一個一個の行動が可愛く思えるのは、見た目と共感の為せる技。

一方の尊ですが、7年付き合った彼女には「結婚は”ちゃんとした”人としたい」とフラれ、事務所の社長には「種の創造主、種王」と呼ばれ、自分には「ち◯ぽ」しか価値がないという現実に向き合い中。
ずっと断っていたゲイビへの進出もお膳立てされて、待ったなしの状態で思い浮かべるのがメイなんですよ…。尊い。「あいつなら…」って妄想するの、尊い。

ああ、ここまでで既にすごく長い。
なのでここからはちょっと駆け足で。
尊がメイを気にして会いに行っちゃうのも、尊をライバル視するゲスな後輩から守ろうとするのも、メイなら妄想だけで反応するのに、他の人じゃ無理になってしまうのも全部尊い。
メイの気持ちは最初から分かりきっているから、尊の心と体の変化にいちいちワクワクします。

そんなわたし一押しシーンは、何と言っても「尊ゴロゴロ」。
駄々っ子のように往来で尊がゴロゴロ。
万物とファ◯クできる種王が、人目も憚らずゴロゴロ。
見たいでしょう?見るべきです。その後の2人の会話と脳内のギャップも楽しかった。

ストーリー的にはまさに「少女漫画BL」。
手の届かない人だと思っていた相手に出会って、ますます恋をして、相手も自分を好きになってくれるという、少女漫画に置き換えるならスーパーアイドルと恋に落ちる地味子でしょうか。
そんな王道なストーリーでも、阿部あかね風味が加わると笑えて、きゅんとして、切なくて、そして笑えます。
あほでえろすサイドの阿部さんの世界は、主人公を囲む人々がみんな優しい。
そこも読んでいてほっこりします。

夢のような恋をぜひ、ご堪能くださいませ。

22

エロくて、甘くて、でもちょびっと切なくて。

作家買い。
阿部さんはドシリアスなものもコミカルなものも描かれる引き出しの多い作家さまですが、今作品はコミカル寄りなお話。恋する男の子たちの、ほこほこ可愛いお話ですが、竹書房だからか?それとも阿部さん作品だからか?エロもたっぷり。

エロ、そして甘々。
萌えがぎゅーんと補給される、そんな1冊でした。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。





主人公はメイ。
26歳、成人男性、人気少女漫画家だ。
そんなメイちゃんには憧れの人がいる。AV男優のおかざき尊。漫画の参考に、と貰った彼が出演しているAVを見て以来、熱心なファンである。

そんなある日、出かけたスーパーでメイは出会ってしまった。実演販売をしている、憧れの君・尊に。思い切って声をかけたことで、二人は友人という立場になるが…。

というお話。

もうね、メイちゃんの尊さんに対する想いがめっちゃ可愛いの。好き好きって一生懸命シッポを振ってるワンコちゃん。そして、その読者の思いとリンクするように、尊さんもまた、メイちゃんに少しずつほだされていく。

でも甘々なだけではないのが阿部作品ならではか。

少しずつ育っていく二人の淡い感情は、二人が身体の関係を持つことでさらに育っていく一方、その「きっかけ」によって、二人の間に小さな亀裂をもたらす。このストーリー展開が素晴らしい。

バッサリ言ってしまうとありがちなストーリーではあるのです。あるのですが、メイちゃん、そして尊さんの魅力で、既視感を吹き飛ばしてる感じ。身体から入る関係、でありながらこの甘酸っぱさ。まさに阿部さんマジック。

尊さんはAV男優ということもあってかまっさらさんなメイちゃんを翻弄するさまがヤバいくらいエロいです。いつも思ってるのですが、阿部さんの描かれる濡れ場ってすごくエロいし綺麗。体つきが綺麗とかあると思うのですが、セックス中の体位の描き方が凄くお上手っていうのかな。その阿部さんの絵柄でもって描かれていく濡れ場のなんとエロいことよ。

めっちゃ甘くって、エロくって、阿部さんらしいコミカルさもあって。でもそれだけじゃなくてきちんと切なさもあって。もう最高の1冊でした。

あ、尊さん、AV男優ゆえに他の女性とか男の子と絡んでいるシーンがちょびっとだけですがあります。苦手な方は注意が必要かもです。

でも、メイちゃんとの甘々エッチの前にはそれらすら霞んで見える。
甘々で、可愛らしい彼らの恋を、どうぞ堪能されてください。

10

最高かな

どエロいし、可愛いし、面白いわで一気読みしました。
阿部あかね先生作品でも1、2を争う大好きな作品になりました。

とにかくメイちゃんが初心な癖にエッチなのが最高でした。
そして尊のボディのエッチぃ事、撮影現場に居た三好じゃないけど拝み倒したくなるほどでした。www
メイちゃんの「おかざき尊」コレクションも最高でした。

もちろんお話も面白かったです。
初めはメイちゃんをゲイビの練習台にしようとしたのに、メイちゃんのウブエロい反応にまんまと尊が夢中になって行くのが最高でした。
だってメイちゃんは尊に恋してるんだから、他の男たちと違うのは当たり前なんです。

それを愚かにもメイちゃんが距離を取り出してから気がつくなんて。

カバー下あとがきに担当さんからの提案があったとありましたが、その提案通りになっていると私は思います。

だってメイちゃんの描く漫画みたいにキュンキュンしましたから!www

この作品の続編読みたいです。AV辞めた後の尊の事が知りたいです。

メイちゃんのアシさん達羨ましい…

10

なんだかんだ言ってもさ、「軽薄な男」が好きなんだわ私

本当は「噴上 ○也が」ってお題にしたかったんだけど、さすがメジャーアニメのハイウェイスターなんで、意味伝わらなすぎだと思い。。。

今回は攻めのAV俳優おかざき尊が私のドストライクでした。見た目。鍛えたカラダ。主人公相手じゃないけど立ちフェラスタイル。そしてちょっと軽薄なところ。それだけで神です。すみません。
「AV男優」はBLでも数多く描かれていてます。私はあまり数は読んでないんだけど、名作もあれば凡作もあり、切り口数多の物語があります。

ですが、そこは阿部あかね先生。面白い!
受けのメイちゃん(少女漫画家)が正直尊よりエロい。かわエロい。尊の大ファンで、自宅クローゼットは尊グッズの祭壇なんです。羨ましいっす。
男の子だもんね、処女童貞でも性欲が無いわけじゃない。ブラウン管の中の(やべ古!、液晶の中?画面の中?)憧れの人と知り合って抱き合ってなんて、そりゃふんふん鼻息も荒くなりますよ。
で、尊も流石に性産業の人なので、初のゲイビ出演の為と、練習台にメイちゃんを誘っちゃうんです。その誘い方もね、誘導が巧くて、これがセックスでご飯食べてる人というか、、メイちゃんあっさり堕とされちゃう。もう恋の扉は開いてるのに。

あー、それにしてもあかね先生の描く男は個人的に好きです。
いかにもな理想の人ではなく、色んな波に揉まれて、型崩れしてちょっとゆるんでる感じ。まあ言っちゃ軽薄。女でも男でも懐深くなけりゃ、まず現実では、近づき難い男。その危なっかさが魅力なんです。

でもこれってある意味必須のキャラ男ですよ。
って事で最初のハイウェイスターに戻るんですが。
噴上さんはJO×2の4に出てくる敵キャラで、男前のチンピラヤンキー。もう軽薄が学ラン着てる。取り巻き女子が三人いて、でも憎めないナルシスト。
そこで、あ!そう言えばキ○ツの天元さんも、軽薄と言うよりはハデハデお祭り男で嫁三人いる。(作品内では一番好き)
あ!そう言えば今最高峰で賑わってる5joセンもいっつも軽口叩いてるけど(台詞回しが天才的なんだよね)、超絶強い。しかも策士なとこもある。

そして良い男は何故か高い所が良く似合う。屋根とかタワー最上とか。

あ、脱線しましたすみません。私全然ジャ○プ派ではないんですけどね。ケーハク男探してたら出てきちゃった。ただの軽薄じゃないところ(だってみんな超人)に一定数どころじゃないの需要があるんですよ。

今作の尊さんはスタンドも呼吸も術も持ってない、地べたで神に問いかけるような人です。別に正義感でもなく、意中以外のセックスだって職業柄抵抗はない。メイちゃんにはファン対応で優しくするが、ホントのところは現状の仕事にやさぐれている。そんな尊が、エロ可愛いメイちゃんの一途さに惹かれて、ほだされ、、、

もうメイちゃんのマンションの避雷針くらいに立ってよ、尊さん!
私オートロックの前でウチワ振って応援するわ。まあその部屋ではアマアマ中何だけどね〜。

8

王道濃厚エロス!

憧れの人と出会い、関係を持ってなお好きだけど、これは恋愛じゃないんだと悩み、失望からのハピエンというラブストーリーの王道中の王道を濃厚なエロを絡めて描いている作品です。

攻めがAV男優という、エロスの神様なので勿論身体もテクも最高です。言葉責めもプロだわ〜って感じでヤバい。
腹筋、雄っぱい…エロすぎる身体。
一方で童貞処女のメイちゃんがそれをも凌ぐエロさでした。
自分に抱かれるのを想像しながらお尻を弄る処女メイちゃんにすっかりハマってしまうエロ神・尊。
ずるくて、だらしなくてダメな男だと尊は自称してたけどそんな部分も良かったです。

漫画家さんの描く漫画家とアシさんたちの関係がリアルで良かったです。
私に絵心があったならメイちゃんのアシさんになりたい人生だった…。

4

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP