「君の冗談の続きは?」「…シナリオ次第だ」

ショーが跳ねたら逢いましょう

show ga hanetara aimasho

ショーが跳ねたら逢いましょう
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神3
  • 萌×25
  • 萌3
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
6
得点
44
評価数
11
平均
4 / 5
神率
27.3%
著者
 
媒体
漫画(コミック)
出版社
東京漫画社
シリーズ
MARBLE COMICS(コミック・東京漫画社)
発売日
価格
¥619(税抜)  ¥669(税込)
ISBN
9784902671674

あらすじ

母親の死をきっかけに舞台に立てなくなったダンサーのテオ。気分転換にとすすめられた映画出演で若手人気スターのダレンと出逢う。冗談でしたはずのキスでコシップ誌は大騒ぎに。
華やかなハリウッドスターの恋と人生の物語から、京都祇園を舞台にした和の世界まで、あらゆるシチュエーションを芸術的タッチで描く著者待望の書き下ろし初コミックス!
(出版社より)

表題作ショーが跳ねたら逢いましょう

ダレン・フォーガス,俳優
テオ・ガヤルド,ダンサー

同時収録作品cafe et cigarette.

同時収録作品Rockin in my head

同時収録作品nero

同時収録作品ひぐらし、油照りの路地

慶次
宗一

その他の収録作品

  • カーテンコール
  • モノクローム

評価・レビューする

レビュー投稿数6

余韻漂う「ひぐらし、油照りの路地」が素晴らしい

全部で7つの短編が収録されています。

目次を見たら、主に2006年の描きおろしが中心となっていて、今から11年前の作品かぁ!と。全く年代や古さを感じさせないのには驚きました。

というか、これ初コミックだったのですね。知らなかった。

【カーテンコール】【ショーが跳ねたら逢いましょう】
世界的に有名なバレリーナの息子として生まれたテオのお話。
正直BLとしての部分(ダンス界から一時離れてハリウッドに進出し、ハリウッド俳優と出会う)はまったく萌えないのですが、テオが踊るというカルメンの一人舞台。ここに物凄く惹かれるものがあります。
ドン・ホセとカルメンを一人で踊るなんて!どういう舞台なんだろう?もし誰か踊ってくれるなら私も観に行きたいなぁと。
それとその衣装もお見事なんです。上半身はダンサーらしい筋肉のついた美しい裸体で下は数多のフリルを散りばめた素晴らしいスカート。髪はシニヨンでまとめてバラを挿す。ドン・ホセとカルメンの融合。

【cafe et cigarette.】
スランプに陥っている絵描きルネとギャラリーオーナー・リュシアンが出会って…という話。

このリュシアンの若い頃のお話【I saw blue】が「エイジ・コールド・ブルー」という単行本の中にあって、若い頃のリュシアンはテレピンの匂いが苦手で吐いてしまっている程なんです。
そしてある男との出会いと別れが描かれてまして、テレピンの匂いを「吐き気がする」といって別離していた過去のリュシアン。

それがこの作品では、最後に絵描きのルネに染み付いているテレピンの匂いを「その匂い好きだよ」と伝えている。二冊目の「エイジ・コールド・ブルー」を読まないと、このテレピンの匂いを好きだと言えるようになったリュシアン、という裏事情が判らないのが難ですが、それを念頭に置いて読むと感慨深いものがあるという仕組みになってます。

【Rockin in my head】
バンドをやっている青年のお話。正直この短編だけだと、色々な事情やら人物が登場して把握するだけで精一杯って感じだったのですが、二冊目の単行本「エイジ・コールド・ブルー」ではこの短編の続きやら過去やらがメインでみっちり描かれているので、気になった方はそっちも読む事をおすすめします。音楽に絡んだ愛憎劇です。

【nero】
黒猫を擬人化したお話でなんとなくメルヘンな世界。

【ひぐらし、油照りの路地】
これだけ舞台が日本・京都の夏です。42年ぶりに幼馴染に会いに祇園祭で賑わう町に戻ってきた男の話。すでに幼馴染はこの世におらず彼に良く似た孫が笛を吹いていた。

恋に発展させる事なく終わってしまった淡い関係だけど、孫が吹いている笛がかつて男が幼馴染に譲ったものである…もう幼馴染はこの世にはおらず、その笛だけが遺されていたというところが何とも胸にきます。余韻が残るお話です。 これは神。

1

和と洋と。

七月に入るとすぐに京都市街では、「こんちきちん」のお囃子が聞こえてきて、ああ、夏が来たなと思います。えすとえむさんのデビューコミック『ショーが跳ねたら逢いましょう』の最終話は、そんな京都・祇園祭をモチーフにした短編です。

この短編集には厳密にいうと七編収録されていますが、五つの物語から構成されています。前半の三作(+一話)は海外を舞台にしたお話で、残りの一作(+一話)は猫ちゃんを擬人化したお話、そしてラストを飾るのが、京都を舞台にしたお話です。

芸事をする人々に惹かれるみたいで、この作品に出てくる人物は(猫ちゃん以外)全て表現者か、ものづくりに携わる人々でした。わたしが印象的だと思った作品は、表題作よりもパリを舞台にした「café et cigarette.」と、最後の「ひぐらし、油照りの路地」。どちらも、恋の萌芽がテーマですが、これから恋が始まりそうな予感を匂わせるお話と、恋すること打ち消してもなお、両者の心の中では微かに続いている(いた)、かのようなお話です。

こんなふうに短い作品で、言葉少なに人の心の動きを表現できるのは凄いなーと思います。漫画で海外を舞台にした作品はあまり好きではないのですが、読んでいても違和感はなく、短編映画を観ているようでした。なぜか作家さんのデビューコミックにばかり心持って行かれるパターンが多いのですが、えすとえむさんもその一人だったりします。

2

器用なbasso

って感じですかね。もちろんいい意味で!

筋肉とドレスのフリルのベタ黒が息を呑むくらいに見事。

表題作のバレエダンサーの話と
京都に残った幼なじみに会いに40年ぶりに祇園祭に帰ってくる話が
美しくまとまっていて特によかったです。


関連作品として
「エイジ・コールド・ブルー」に 
Rockin'in my head と cafe et cigarette の前日譚が
それぞれ6編と1編ずつ載っています。

2

どてかぼちゃ

関連作品として
「エイジ・コールド・ブルー」に 
Rockin'in my head と cafe et cigarette の前日譚が
それぞれ6編と1編ずつ載っています。

陰影の深い絵と心

えすとえむさんの初期のBL短編集。
独特の陰影の濃い絵、ヨーロッパ的な雰囲気、思わせぶりな会話。
その後華やかなに開花する作者の個性が、よくわかる作品だ。

短編は全部で7つ、うち連作が2つあり全部で5つの世界。

「カーテンコール」・「ショーが跳ねたら逢いましょう」
自分のダンスを見にくる途中で事故にあった母の死をきっかけに、
踊れなくなった天才ダンサー、テオ。
逃げてきたハリウッドで共有した人気俳優のダレンと、遊びでしたキスをパパラッチされて…

カッコいい表紙の二人、ひとことで言えば、テオの再生の話だが、
とにかくテオの美しさときたら!
そしてテオの背中を押すダレンもまたいい男だ。

個人的にはこれが一番好き。

「cafe et cigaratte.」
絵に行き詰まっているルネと、本屋で偶然知り合った画廊主リュシオン。
話は他愛もない誤解やすれ違いの恋だが、
珈琲と煙草というタイトルの通り、コーヒーと煙草がいい小道具になっている。

「Rock'n in my head.」
アマチュアバンドの若いギタリストと、彼が敬愛する有名バンドのギタリスト、多分50代。

「nero」「モノクローム」
静かな雰囲気の中で、童話のような世界が描かれている。

「ひぐらし、油照りの路地」 
慶次は42年振りに祇園祭に帰ってきたが、かつて好きだった宗一は既になく
彼によく似た孫の亮太が、祖父の笛を吹いていた…

最初、慶次と宗一って双子の兄弟(禁忌の愛?!)とか思ったのだが(笑)
それは単なる勘違い。幼なじみです。
何もない、ただ思って、時間が経って、そして笛が残されていた…という、切ない話です。

作者のえすとえむさんは、竹宮恵子が教授を勤める京都精華大学の出身だが、
流石の京都の雰囲気がまた素晴らしい。

3

好みが分かれるのかもですね

結構評価が高いこの本、実は私にはあまりよくわからなかったんですよね。
一番最後の、「ひぐらし、油照りの路地」以外は表題作がちょっとわかったくらいで、本当に萌え所が「分からない」んですよ。
こういうことがあまりないんで、どうしてこう分からないのか分からなくて自分が混乱しちゃいました。

アウトローものがどうにも苦手で、それはもう脳が何やら拒絶してしまいました。
感覚モノも、分かるような、分からないような、っていうか、分からないというのは恥なんだろうか?と感じてしまうから余計に拒絶してしまうという感覚というか・・・う~ん。

それでも萌えなのは、「ひぐらし、油照りの路地」はとても好きだったからです。
この一作が読めたから、買ってよかったと思うほど気に入ったもので。
こいういう感覚モノならわかるのに、何で同じ人が描いた他のが分からないんだろう?
私に読解力が足りないのか、その方向の萌え回線が切れてるのか。
かなり個人的な意見ですので、こういう奴もいるのかって事でお許しを。

3

余韻が素敵

この方の漫画を一言で言い表すのはとても難しい。

ストーリには派手さや、煌びやかさはあまり感じられない。恋愛部分もどちらかと言えばプラトニックな部分が際立っていて、静かで落ち着いた作品ばかりなのに、線が太くインパクトの強い絵柄だからなのか、表情の一つ一つがとても印象的で、台詞などなくとも絵自体が多くのことを語っているように思う。そのためか読後にとてつもなく長く余韻を残す。

最愛の母の死により踊ることが出来なくなってしまったダンサーが俳優として出演した映画の共演者の男と関わることで次第に人間らしさを取り戻していく…

表題作にもなっている「ショーが跳ねたら逢いましょう」の二人の話ももちろん素敵だけれど、私がこの作品の中で一番気に入っているのは京都の祇園を舞台にした「ひぐらし、油照りの路地」

秘めたる想いを告げず、ただ待ち続けた。
逢いに戻って来ていたら、ひょっとすると何かが変わっていたかもしれない、そう思わせるラストが切ない。

3

この作品が収納されている本棚

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