電子限定描き下ろし付き
攻めがとにかくカッコいい・・今まで読んできたこん炉先生の漫画の攻めさんの中で一番カッコよかった。とにかくこの月谷先生を見ているだけでも幸せ。もうどうしていいかわからないほどかっこいい。影があるイケメン最高。そのクールイケメンが笑顔爆発させたりしてもう大変。
受けの透くんは純真無垢というか愛されて育ったいい子感が場を和ませてくれる。透くんが月谷先生に向ける行為がいい意味で少女漫画感があって萌える。可愛い!
ストーリーは家族問題がテーマで(タイトル通りですが)BLの王道ではないかもしれないけれど少しミステリー要素もあって骨太ヒューマンストーリーで面白い、読後いい話だった〜という満足感がありました。こん炉先生どんな作品でも読みやすく描いてくれるから読んでてストレスがない。
キスシーンも素敵すぎるのでぜひ見ていただきたい、女子が死んでしまうシチュエーション、大人のキッス、大変、もうキュン死しそうでした。エチチが多いわけではないがその少ないエチチの迫力がすごい・・。
Recommend,Recommend♡
大学受験前(一浪中)の大事な時期に
祖父の財産目当ての後見人争いに巻き込まれた透は勉強に身も入らずボロボロ。
予備校講師の月谷に思わず相談すると意外にも親身になって話を聞いてくれた。
そして土曜に親族会議を開くとラッキーデーになるかもしれない、などと謎めいたことを言ってきて何故か透も素直にそれを信じ、叔父たちを呼び出すと4人目の叔父として現れたのが月谷だった!というところから始まるお話。
冒頭数ページのエピソードでかなり引き込まれる展開でした。
月谷のクールでミステリアスなところや
何に対しても動じないところがすごくかっこよかった!
透が惹かれる気持ちがわかりました。
内輪揉めが続く一方でふたりの絆は深まっていったのが素敵だなと思ったし
誰も不幸にならず(叔父たちは別として)丸くおさまるラストだったので良かったなと思いました。
阿掛の家はお金持ち。余命幾ばくも無い祖父と暮らしていた孫の透は、いきなり全財産を遺すと言われ、そのせいで親戚中に後見人を選べと詰められる。
普段家に寄り付きもしなかった叔父や叔母が、財産狙いで構って来るのにうんざりしていた透は、予備校の先生に頼るが、実は先生こそが、阿掛家の親戚の1人、祖父の末息子で透の叔父、冬ニだった。
冬ニは欲をかいた親戚たちの目の前で、自分を選ばせ、鮮やかに透を攫う。いやー、めでたし!と思ったのも束の間。ぜーんぜん優しく接してくれないのだ。たった1人、素の優しさで透の家族になってくれると思っていたのに。素っ気ない態度。けれど時折り見せる笑顔。細やかな優しさ。なんだ、この男、と思いながらも惹かれて行く透。
もちろん、冬ニも。え⁈ 今、どこでエロスイッチ入りました⁈ と、後半は驚かされるものの、結構序盤はミステリー。透の慕っていたお祖父さんの顔が生きているのにモブ扱いで、その顔が判然と描かれないという不穏さ。庭に何かがあったと思われる跡。
阿掛の家に寄り付かなかった冬ニの過去。
訳もわからず、ハラハラとしながら読み進むんだけど、意外にもシンプルな事件で。ホッとするやら。ミステリー的には肩透かし的な。
祖父の、冬ニへの想い、孫の透への想い。それはもうちょっと深掘りして欲しかったんだけど。家族、家庭という大切なものを、優しい孫の為に遺してあげたかったという真心は本心。このお祖父さんがどうやって財を成したのか、とか。2人が出て行った後、家はどうなってしまうのか?は、ちょっとばかり気になりました。
透の顎の線の細さとか、カァっと赤くなる様子とかはそもそもエロい。そもそも冬ニは、透を知っていて、狙ってたんじゃないかな。冬ニ視点の方も見たかったです。
修正は形に添った白抜き。冬ニがウブな透の身体を開き、貪る様に抱く様子はエッロいです。
後見人争いに辟易してる孫の透。
後見人としてやってくる阿掛の息子達。
そこに現れてない後見人の権利を持つ叔父の月谷冬二。
冬二は阿掛の実子ではなく、透の祖父が再婚した女の連れ子である。
冬二は阿掛家を透の祖父を恨んでおり寄り付く事は無かったが予備校の教え子である透から後見人の話を聞き、関わっていく。
冬二と(透の)祖父との関係性。
両親を早くに亡くし1人ぼっちになった透を育てた祖父と透の関係性。
相反している環境であったのが展開を追う毎に明らかになっていく。
冬二と透の背景を擦り合わせしながら進み、後見人というのも「冬二」を透が選ぶように仕向けた祖父の思惑を感じる展開で中々面白いと思っていた。
ただ、「中立」にしたのは…
透は家族に早くに亡くし、祖父も入院するなど心中不安な状況だったのを楽にさせた存在が冬二であって。
私には「家族」という方がシックリきていたので、透が冬二を恋愛対象に見るように変わったのが違和感だった。
また冬二も透をただ阿掛家から切り離すだけに近づいた所から、透に恋愛感情を抱く変化は描かれていたが……それも何となく違和感を感じた。
BLなので主人公がくっつかないと終われないので、そうなるのが普通なのですが……
違和感でしか無かったので、キスシーン~エッチシーンがいきなり、ぶっ込まれたくらいに感じました。
なので、「中立」にしちゃいました………
透も冬二もくっつき、冬二と祖父の関係も良好になって終わったのは良かったです。
インタビュー記事を見て購入を決めました。こん炉先生は初読みになります。
金に群がる親戚と家族の絆についての話でした。
祖父と二人暮らしの透ですが、その祖父が入院したことから、透の後見人争い(と言う名の財産争い)に巻き込まれてしまいます。
どうやら祖父はかなりの財産持ちなようで、知らない親戚がわんさか押し寄せて、我先に後見人に立候補するのです。
そのことを予備校講師の月谷に相談すると、”土曜の夜親族会議開け”と言われ、その日に月谷が叔父だと言って登場するのです。
透が月谷を後見人に選ぶと、月谷の家に連れて帰る。この家の物は全部置いていけ。と服まで全部脱がせて連れ去ります。
悪者に囲まれたお姫様を救出するみたいでカッコいい!とか思ってたんですが、パンイチで連れ去られる透がシュールで笑ってしまいました。
話は家族の絆について考えさせられるエピソードが続きます。
透にとっては死んで欲しくない大事な祖父。両親が死んでしまったようですが、生前のほんわかエピソード。明らかに真っ直ぐそだった透の性格。
その祖父の子供であろう親戚達の明らかな金の亡者っぷり。
そして家を嫌って明らかにひねくれている月谷。子供時代の顔も暗いこわばった顔ばかり。
同じ親(と祖父)とは思えない違いに何だろう?と考えてしまいました。
月谷が家を出る事になった事件で猛省した祖父と、両親に大事に育てられていた透が暮らす事で、祖父の気持ちに変化があったのかな?
後に残るであろう透に金ではなく家族を与えたくて、後見人を選ばせたのかな?
なんて想像してしまいました。
それから信じてあげられなかった月谷への罪滅ぼしも兼ねていたのかな?
二人で生活していくうちに先ずは透からLoveが芽生えていきますが、かぁわいい~
甘え上手なので、月谷が絆されてしまうのも納得。
変なことを吹き込んでくる親戚にも耳を貸さず、信頼している所もいい子だなあ、と好ポイントです。
月谷はなかなかデレないですけど、デレたら溺愛彼氏っぽいですね。
描き下ろしとかカバー下のエピソードがチラチラ溺愛の片鱗見え隠れしてます。
祖父は持ち直してくれたようなので、三人で仲良くしてくれるといいな~なんて思いました。
残りの親戚は不幸になってしまえ!金はこれから散財して親戚に渡らないようにしてやれ!なんて思う程度には嫌な奴らでしたねw