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表題作螺旋の恋

義兄・都築航
養子・都築歩

あらすじ

兄に弄ばれていると思うだけで、淫靡な興奮がどこからともなく湧き上がってきてしまう―。偶然知ってしまった自分の出生の秘密。それは、幼い頃からの憧れであり自慢でもあった兄・航と歩は他人同士だったということ。それによって航への気持ちが恋愛感情だと自覚した歩は、兄と距離を置くようになる。次第にギクシャクしていく航との関係を憂い、歩は誘ってきた兄の友人に抱かれてしまう。しかし、航にそのことが知られてしまい…。

作品情報

作品名
螺旋の恋
著者
ななおあきら 
イラスト
サクラサクヤ 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
ラピス文庫
発売日
ISBN
9784829654477
2.7

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萌々

(1)

(4)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
2
得点
17
評価数
7
平均
2.7 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

すれ違う兄と弟

頭もよくて美形なのに、肝心な所でお兄ちゃんがヘタレです。
実の兄弟物ではなく、義理の兄弟物です。
本当の兄弟と思っていたのに、他人同士だったことがわかってしまった弟の立場が切なかったです。
鬼畜エロや、受けが他の男に抱かれるのが苦手な方は、ご注意。

義兄・都築航(大学生)俺様執着鈍感ヘタレ攻め×養子・都築歩(高校生)素直健気鈍感受け
父子家庭で、料理の分担は歩で、兄弟仲良く平和に暮らしていた。
兄弟だからずっと一緒だという言葉に、優秀な兄に引け目を感じていた歩もその言葉に安心していた。
ある日、自分が養子であることを知らされて。
他人の自分はいつか離れなくてはならない事を兄に気づかれたくなくて、距離を取るようになる。
参っていた歩に、兄の友人が近寄ってきてつい一線を越えてしまって。

お兄ちゃんの航の執着心は、弟の友人の女の子にさえ嫉妬する程あからさまなのに、歩は気付かない。
弟の歩もお兄ちゃん以外どうでもいいという位、他人に関心がないのに、航は気付かない。
そんな鈍い2人が、更にお互いに他の男を好きであると思い込んでいるが故に、すれ違ってしまってどうしようもありません。
この鈍い兄弟どうにかしてくれ!と思いながら、読み進めていました。
おかしくも切ない誤解が続く中で、分量の問題なのか最後が慌ただしすぎるのが、とにかく惜しいです。
他の男に抱かれたと思っている弟へのお兄ちゃんの責めが鬼畜で、鬼畜好きには萌える展開でした。
兄が優しいのは歩が本当の弟だからで、実の兄弟じゃないと知られたら、ずっと一緒だという約束も言葉もなくなってしまう訳で。
好きなのに伝えられなくて、愛を失う不安に怯える弟が切ない。
なぶるのが目的でもいいから兄に抱かれたくて、小細工を弄する弟の健気さもよかったです。

エロ:★4 顔射、お仕置き、鬼畜エロ
総合:★4 最後をもっと丁寧に書き込んでくれたら、より萌えたと思います。

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勘違いとすれ違いで、胸が痛過ぎるっ!

義兄弟・鬼畜凌辱ものです!
弟が愛し過ぎる兄の変貌と、好きだからこそ喜んで受け入れる弟って、切なくて痛くて、顔をゆがめる事も何度か!
この暗さがななお先生の筆でなんてホントびっくりしたーっ!

優秀でカッコ良くて優しい兄「航(わたる)」が、小さい時から好きだった弟「歩(あゆむ)」。
自分は兄と違って平凡・・と卑屈な気持ちもあるけど、兄の航が「兄弟だから歩とは離れる事はない。ずっと歩が大切だよ」の言葉が何より嬉しい。
だが、自分が他人だと知ってしまった!
あの航の嬉しい言葉が、歩にとって重く圧し掛かる。

う~!お互いが、好きでしょうがないんですよ!
あ~!それなのに、誤解が重なって、可愛さ余って憎さ100倍!
航なんて、ずっと前から歩のストーカーだし!
歩は歩で、兄弟じゃなくても一緒にいられるなら、航から与えられる痛みでも何でも嬉しいんです!
嘘ついてでも自分を憎んで欲しいと考えてしまう程!
昔の朗らかな兄弟には決して戻れない螺旋の迷宮が、愛し合う義兄弟を嬲り捲ります!はぁ~!

・・・・って!中後半まで「神」でした!ホントに!
ななお先生!編集さま!ラピス文庫さま!後半ラストの(竜頭)蛇尾仕様は何故にっ?!
それでマイナス2段階なんです!悲しいよ~!
薄い文庫が恨めしく思えます!ななお先生が勿体ないですっ!

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