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池先生初読みです。
絵がきれいですね。
読み始めた時の印象では、どんなこじれた関係なんだろ?と思いましたが、純愛でしたね。しかも重い。
洋館とかパトロンとか安藤のキャラとか、時代を感じましたw
いちばんおもしろかったのは、4コマ漫画で、顔にケガした安藤の傷が残ってしまったら、
「顔すら良くない ただの色ボケボンボンオーナーになってしまう…‼︎」
と佐々木がぷるぷる震えているとこw
あと、キャラが皆、目がチカチカする模様の服を着ていてw
(テーブルの柄も)
そんなとこが気になりました。
(本筋にほぼ触れられずスミマセン)
一般人には、価値がきっとわからない、ただひたすらに蒼い絵を創作し続ける若い美貌の画家。その描く蒼に魅せられた資産家が注ぐ支援と愛について、色に因む短編物語
裏から見たら、著者が求める理解者や支援者の理想が、コレなのかな?と思ったり。
芸術家を育てる気持ちを長く持てる、底無しにお金を注げる、作る作品に今以上の出来を信じて期待を注ぐ、とあるお金持ちのお話でした。
掛け値なしにそそぐ愛が美しかった。
天才画家とパトロンのお話です。
17年前の池先生の作品ですが、今も昔も絵が美しいです^^
そして、いい男がいると思ったら加賦さんじゃないですか!
昔から素敵ですね♡
さて、本作の主役は画家の紲熔とパトロンの安藤。
作品はオムニバス形式で続いており、
一冊まるっと安藤×紲熔カップルです。
少しコミカルな展開からシリアスまであり、
二人が離れ離れになる場面は切ないですね。
各話の途中にある豆知識講座も興味深く、
細部まで飽きさせない工夫がされていました。
古さを感じさせない素敵な作品です!
その絵の端に書いておきたくなる様な、詩の様な作品です。丸っと表題作なんですが、青色〜ボルドー〜アイボリー〜青藍と続き、最後だけメセナ、と締めくくります。
その色名が指し示すようなエピソードで綴られており、目の前にその色彩が拡がるようです。
物語は30過ぎの金持ちで目利きの画商がその才能と美しさに惚れ込んで、若い画家のパトロンを務めるというもの。しかし彼はそこに愛情を抱く。これは契約上の関係なのだと自分の役目を全うしようとしているのだが…。と言った、大人の少しセンチメンタルが入っています。
「私は森の中に画家を一人囲っている」から「私は森の中に恋人を一人囲っている」に成っていくまで。また、この美しい恋人同士の睦み合いも池玲文先生ならでは。細い指先で扱く様子。絡まり合う姿態。汗。尖った乳首など。池先生の作品の中では比較的、描写が少ない方とは言え、とてもセンシュアルに描かれているかと思います。
高価な絵は資金洗浄に使われるという事もあり、ヤクザ絡みのエピソードもあり、梅崎組の加賦さんがカメオ出演(‼︎)しています。いつ頃なんでしょうね。この時加賦さんは韮沢を連れておらず、ロスコがどうとか言って、絵画に明るいところも見せています。インテリヤクザなのか。
駆け出しの若い画家が一人前に成長して行く、守られているだけの存在では無い、という成長譚にもなっていて、とてもロマンティックな作品です。惜しむらくは、ショートストーリーの連作?ブツ切り感が否めないので、彼らのこれから、もしくはサイドストーリーでもって膨らまして頂きたいかな、とも欲張りたくなります。
一冊まるまるギャラリーオーナーのパトロンと森の中に囲われている画家とのお話です。
鮮烈な青の絵に惚れ込んだオーナーはそれ以来、パトロンとなって画家を支援しています。
二人は恋人同士でもあるので、基本は絵画制作などに絡めた甘い恋人同士のやりとりが中心なんだけど、画家はパトロンが自分の才能に惚れていると思っているので絵が描けなくなったら…という不安なども抱えているし、画家そのものに惚れているのにそれが上手く伝わっていないようなパトロンという保護する立場と保護される立場というどこか微妙な一線が二人の間には存在しています。
そしてとある事がきっかけで契約解除して別れちゃうのだけど、それから画家は世界的な賞を獲り芸術家として自立した立場となり、再びパトロンの前へ現れる…というストーリー。
二人が出会うきっかけとなった鮮烈な青の絵にまつわる盗難やら、その絵の闇オークションでの買い戻しやら、その事で面子を潰されたといってヤクザの息のかかった男が二人のスキャンダルを撮って脅したりといった経緯が私には良くわかりませんでした…。この件で、ちらりと媚の凶刃の加賦さんが出てきます。
合間に入る四コマ漫画が笑えます。顔に怪我したオーナーに対しての秘書の一言が容赦なくてウケる!