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腹黒甘やかし王子は女装悪役令嬢を攻略中

haraguro amayakashi ouji wa josou akuyaku reijo wo kouryakuchu

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表題作腹黒甘やかし王子は女装悪役令嬢を攻略中

アルベリク,ゲームの攻略キャラで完全無欠王子
クロード・フロリアン・ド・ルグラン,隠し攻略キャラで女装悪役令嬢

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

すっ転んだ拍子に、日本人大学生だった前世を思い出したクロード。同時にここが姉の好きだった乙女ゲームの世界で、自分が隠し攻略キャラクターの女装悪役令嬢であることを自覚。まさに青天の霹靂状態に。前世の記憶を頼りに女装解除を目指すが、攻略対象キャラクターの王子アルベリクと急接近。なぜか次々アルベリクとの恋愛イベントが発生してしまい……!? 最強スパダリ王子×転生美形悪役令息(?)の恋の攻略ゲーム、スタート!

作品情報

作品名
腹黒甘やかし王子は女装悪役令嬢を攻略中
著者
切江真琴 
イラスト
林マキ 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
電子発売日
ISBN
9784773060782
3.8

(40)

(11)

萌々

(18)

(6)

中立

(3)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
10
得点
148
評価数
40
平均
3.8 / 5
神率
27.5%

レビュー投稿数10

異色作だけれど

最近よく耳にするものの、普段あまり馴染みのなかった悪役令嬢。かつての自分がプレイしていたゲーム内への転生ものでもあり、令嬢ならぬ女装をしている悪役令息もの…と、タイトルの長さと盛りに盛られた設定の数々にやや戸惑いました。わ、わからん…
切江先生のお話は好きなのですが、今回はちょっぴり日和りながら読み進めてみたところ、ああなるほどそういうことかと納得。
切り口は斬新なのですけれど、描かれているのは切江先生らしいドタバタラブコメディでした。

ふとした出来事から、ここではないどこかで生きていた前世の記憶が蘇ってしまった受けのクロード。
前世の自分がプレイしていたゲーム内の出来事の記憶を頼りに、ヒロインキャラクターと攻め・アルベリクの恋愛成就を目指してあれこれと動こうとしますが…これがまあ見当違いで面白くてですね。
クロードが一生懸命動けば動くほど上手くいっているようでいかない上に、根が良い子すぎて悪役になりきれない姿に笑ってしまいます。

こちらの作品。クロード視点でわあわあと賑やかに進むお話の合間に、アルベリク視点が入ってくるのがミソかなと思います。
何しろアルベリクの想い人は他ならぬクロードなものですから。
タイトルに腹黒とありますが、これはどうでしょう…アルベリクは腹黒とは少し違うのではないかなあ。重ため感情持ちの一途な王子様という印象でした。
強い執着は感じますが、これがまた良い味を出していて2人の噛み合わなさが楽しめるポイントのひとつかなと。

と、面白くなかったわけではないのですけれど、大ハマりも出来なかったのが悔やまれます。
うーん。テンションの高さに途中途中着いて行けなかったのか、悪役令嬢ものに馴染みがなかったからなのか、少々読了に時間がかかってしまいました。
おそらく、メインに描かれているヒロインとくっつけちゃおう作戦と攻めと受け2人の恋愛面の比率が私の中ではバランスが良くは感じられなかったのかもしれません。色気のあるシーンは盛り上がるはずなのに、温度差がすごくて萌えられませんでした。
女装姿のクローディアではなく変装をしたクロードとして、同じく変装をしたエリックことアルベリクと一緒に夜の街でパンを食べたり麺を食べたりする何気ない姿の方がかわいらしくて好みだったかななんて。
中立と迷い、攻め視点の執着が良かったのでこちらの評価になりました。
もっとストレートで分かりやすい設定だったら入り込めたのかも。

2

悪役令嬢になりきれない主人公が天然可愛い♡

【乙女ゲームの悪役令嬢の正体は美少年で、そのキャラクターに転生⁉︎】と言う、異世界転生×女装の盛りに盛った設定が斬新で面白かったです!

日本に住む至って普通の男子大学生が乙女ゲームの美しすぎる女装悪役令嬢・クロードに転生!
美しい見た目と平凡な中見のギャップが面白く、ゲームの筋書き通り"悪役令嬢"を演じたいのになりきれない、はわわ系主人公が可愛くて笑えます。

攻めの王子・アルベリクは腹黒と言うより「執着攻め」な印象で、≪嫉妬深い!一途!受け溺愛で受け以外はどうでも良い!≫って感じの愛情重めな攻め様でした。
受け攻め両視点で楽しめるので、アルベリクの溺愛&モンぺっぷりを存分に堪能!

全体的にコミカルな作風ですが、濡れ場が濃厚で嬉しい誤算でした!1回のエロに対しての濃さが凄い…!
普段は温厚で優しいアルベリクの意地悪な言葉責め&焦らしプレイが最高で、焦らされるクロードの心境にドキドキします♡

ただ、アルベリクは出会った頃からクロード溺愛なので、乙女ゲーム転生の醍醐味≪ヒロインに惹かれる本筋を爆破して、受け溺愛になる≫葛藤や過程を味わう事が出来ず少しだけ残念。
ゲームの筋書き通りにする為、アルベリクとヒロインのCP成就を目論むクロードですが、2人の距離感が近づく度にモヤモヤしてしまう天然&鈍さが可愛くて、思わずニヤけました。

主役2人だけでなく、脇を固めるサブキャラ達も個性的でコミカル&テンポ良く最後まで飽きる事なく楽しめました!
大勢のキャラクター達とワイワイ楽しめる、明るいラブコメBLがお好きな方に是非!

▶︎Kindle/Amazon限定版はアルベリクの従兄弟・ラウルがクロードの弟・マリウスにちょっかいかけるお話。えっ…まさかのサブCP…⁉︎

0

タマゴが先か鶏が先かの異世界転生


悪役令嬢(女装あり)かつ攻略対象に転生した受けの奮闘


廊下で滑った拍子に自分が生前姉にやらされていた乙女ゲームの悪役令嬢に転生していることに気付いたクロード(受け)。
クロードは女装悪役令嬢で隠し攻略対象も兼ねているという色物設定。
乙女ゲームのヒロイン・アリスを自分の娘と豪語しするクロードは推しの攻略対象で王太子のアルベルト(攻め)とくっつけようと画策します。
入学式で婚約者のいる女性に一目ぼれされたせいで決闘騒ぎになり、うんざりして女装して自分の美しい顔を封印しているクロードは
前世の記憶が戻ったことで早々に女装を辞めたいと思うも、アリスが美しい自分に惚れると困るということで二人をくっつけてから女装を解除しようと奮闘するのです。


いつも楽しいお話を書いて下さる作者さまなので作者買いです。
今回もめっちゃ楽しい話でした。
設定がまた面白い。異世界転生の話はいろいろな話を読んできましたが、悪役令嬢と攻略対象を兼務する話は初めてでした。

要所要所でアルベルト視点が入るので、二人のすれ違う想いがまた楽しかったです。
そして、攻略対象たち皆がクロードに振り回されてる感じがすごく楽しい。
特に、美しい兄に抱き着かれおろおろしてごまかすためにツンツンしてしまう弟のマリウスには同情を禁じ得ない。


そして、応援しているアリスとアルベルトが一緒にいるところを嫉妬するのに、嫉妬する相手を間違えるというポンコツぶりも笑えます。



酷い悪人はおらず、読んでいて常ににやにやするたのしい話でとても面白かったです。
年に一度選ばれる「光の乙女」という異世界(前世の世界)と繋がっていて、微妙につながっているといるので、いつかクロードが読み損ねた話の続きが読める日がくるといいですね。

2

設定モリモリ!

姉のために乙女ゲームを攻略した主人公がそのゲームの中に転生しちゃうお話です。

しかも自分も攻略キャラ·クロードで意地悪女装令嬢役というプレイヤーを虐めてしまうキャラで。

プレイヤーのアリスは娘も同然、誰と結ばれるといいか考えるのも楽しかったです。
あいつはダメだとか、やはり推しのアルだな!スチル見てみたいー!って。

王子様のアルがなんだかもう丸わかりに好意ダダ漏れなのにクロードだけが気が付かない。
鈍感で面白くてツッコミが冴えわたるいい主人公です。

やっぱりイベントやキャラ設定がどんどん変わっていったり、前世の世界と似てる部分があったり。

庶民の格好で夜の街歩きもとても楽しかったです。

いつも弟が伝書鳩を!!

そして攻略キャラの別の顔やら、萌え女子隊やら、アリスのキャラとか、もう細部まで隙きの無い盛り盛り設定。

とっても面白いんですが、王子が腹黒か?と言えばうーん。確かにクロードを悪い虫がつかないよう女装させ身辺をさぐり、嫉妬と独占欲の塊ですが。

途中まではクロードの鈍さや胸のモヤモヤの思い違いもあったり、これ本当に結ばれるのかな?クロードは全然乙女じゃないし、「最押しのアル」と愛娘アリスのスチルが見たいとか…。

エッチもええ?クロードいいの?とドンドン盛り上がっていって。

面白いのになかなか読むのに時間がかかりました。

ラウルや弟や近侍も面白かったです。

3

タイトルとあらすじにぎょっとした!

当方。
乙女ゲーム・未プレイ。悪役令嬢・最近よく目につくけどよくわからん。
ゲームキャラに転生・なにそれ意味わからん!

という状態でしたが切江さんの作品だから、ということでいざ購入。

最初は困惑しました。自分(受け・クロード)がプレイしたゲームなのに、前世を思い出してフラグの立て方やストーリー、人物設定を知っているはずなのに齟齬があるのは何故なのかと。
でも読みすすめるうちに物事をシンプルに見てみると、実に切江さんの安定したストーリー運びでした。

攻めのアルベリク(アル)視点があるので最初から受けへの気持ちや正体はバレてるし、
受けはやはり思考が明後日の方向へいくちょっと天然入ってるし。

悪役令嬢に転生モノってそういう意味だったのねと勉強になったのは大きい。
……多分。

本来のヒロインのアリスは誰とフラグが立つのか。これもすぐに判りました。
ゲームイベントの説明やアリスとアルをくっけよう! との無駄な奮闘が長くて、肝心の恋愛はスローペースですが、ここで効いてくるのが時々入る、アル視点。

これがなかったら萌が一つ減っていたかも。一途執着攻め大好きです。

そして齟齬もしっかり回収され、納得いきました。
そういや伏線ちゃんとあったわ。

口絵のデフォルメキャラ達もすごく可愛い!

3

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