電子限定おまけ付き
個人的には、ここ最近読んだ中で一番面白かったです‼
芸能もの好きなのもありますが、人気アイドル×地味高校生の設定、最高でした。さすが月村先生〜♡
出来のいい双子の兄と比べられ続け、肝心な時に尽く失敗する都築郁翔(受)は高校受験にも失敗し、逃げるように第二志望だった全寮制の男子校に入学する。そこで出逢ったのは、ファンだった人気アイドル・Sinこと月島慎之介(攻)で、成り行き上、Sinのカモフラージュな恋人にされてしまう。しかしプライベートの慎之介はテレビのようにキラキラでカッコイイアイドルではなく、ルーズな三枚目で、郁翔は振り回される毎日を送ることにー…。
お話はそんな生活も1年半になった頃。慎之介はアイドルだとダンスも歌も完璧な二枚目だけど、プライベートでは三枚目。忙しいのもあるだろうけど、見た目も気にしないし、良く寝過ごしちゃうし、だらだらした感じ。それを甲斐甲斐しく世話してるのが郁翔で、寮のみんなには「都築マネ」って呼ばれてるほど。そんな2人のやり取りが微笑ましいほど可愛いいんです!!でも慎之介も世話されてるだけじゃない!要所要所でかっこいいところを見せてくれるし、双子の兄の拓翔が自分の事を呆れてると思い込んでいた郁翔に違う見方を教えてくれる。慎之介は郁翔の事を良く見て大事にしてくれてるんですよねー。そんな関係がお互い、恋に変わっていくわけですが…。
ここで一つ。基本ストーリーは、郁翔目線で進んでるんですけど、episode4だけ、慎之介目線なんです。そこで郁翔の事が好きだと明かしちゃうんですよね。これが本当に!!いらない!!これだけが、この本で唯一気に入らない所でした。ストーリー上、もしかして慎之介は郁翔の事が好きなんじゃない?って感じ取れるところがいくつかあって、それがドキドキ出来るポイントなのに、ドーン!!って急に明かしちゃうから、その後の展開がドキドキできなくなっちゃうんですよー。慎之介は本物のマネージャーの事が好きだって思い込んでる郁翔がいるのに、読者は違うって知ってるわけですよね。なんだそれ、わけわからんっ!!!!ホント知らない方がもっと楽しめたのに、ガッカリしました。
でも全体的には、とても良かったので、神評価です。最後の初エッチもエロ過ぎず良かった!!2人の可愛さが最後まで生かされてて癒やされました。拓翔とSinの相方・Renの関係も気になる所なので、続編お待ちしています♡
スーパーアイドル、ダブルムーンのシン、慎之介は、いっくんこと、都築郁翔のことが大好きです。郁翔は元々不幸体質で、受験に失敗し、地元の寮付きの公立校に入学しシンと同室になります。
シンのマネージャーは、シンと郁翔のことをグレーゾーンにいる関係として売り出したため、世間には彼氏なのか、友人なのか分からない関係として受け止められています。
アイドルではない素のシンは、だらしがなく、何かと郁翔のことを頼ってきます。周りも郁翔のことを「都築マネ」と呼ぶくらいには郁翔のことを頼りにしています。
シンがアイドルになったのは、かつて施設で育ったからで、「自分が誰かに必要とされる存在」でありたいという気持ちが根底にあります。
誰かから必要とされたい、誰かを大切にしたい、大切に思いたい、そう思うことは当たり前のことなのに、改めてそんなメッセージを感じました。改めて読み返してみるとじーんと来ます。
月村先生原作だったのと雑誌で読んでいたので購入。まとまって読めると嬉しかったですが、さらっと読み終えたので萌にしました。雑誌掲載分+描きおろし2P+麻生先生のあとがき+月村先生のあとがき。カバー下は表紙と同一単色絵。
受験に色々失敗して、最終的には全寮制男子校へ入学した郁翔(いくと)。1つ上の学年には憧れのアイドルsinが在籍していて・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
Ren(アイドルユニットの片割れ)、マネージャ、受けの双子の兄、学園の皆さん等。双子兄、クール!
++攻め受けについて
攻めがチャラい!キラッキライケメンなんだけど、ファンサたっぷりの芸能人、女たらし度満点!軽いなあと思うのですが、にっこり微笑まれて受けに絡んでくるのをみると、ついニマニマして「ok!」と思ってしまう。
受けはいろんな局面でやることが上手くいかないぶきっちょさんという印象。地味にsinのことが好きだったのに、目の前に現れて言い寄られて・・・という展開です。なんだっていいんだよ、こんなイケメンに言い寄られるんだから!いいなあ。
攻めのキャラが好きだったですが、お話は王道だなと思ったので、めちゃくちゃ盛り上がる!とまではいかなかったお話でした。Renとお兄ちゃんのお話なんて出てこないですかね?
すんごいお久しぶりな気がする麻生さん作品。
しかも月村さんとのコラボですと…?とテンション高く発売日を心待ちにしていました。月村さん作品の挿絵を麻生さんが担当されていると思っていたのですが、月村さん原作、麻生さんによるコミカライズでした。
ネタバレ含んでいます。ご注意ください。
主人公はDKの郁翔。
彼はとある理由から家を出て、寮のある高校に進学。寮生活を送っている。
そこで彼は出会ってしまった。彼の推しのアイドルであるSinに。人気絶頂のアイドルユニット・ダブルムーンのメンバーの彼は、郁翔と同じ高校に通う高校生だったのだ。
スーパーアイドルSin、月島慎之介の素顔はだらしなくてちゃらちゃらしていた。「好き」と軽く言い、さらに頬にキスをしてくる郁翔に、慎之介は驚きながらも嬉しくて―?
というお話。
郁翔が自宅を出た、その理由。あらすじにも書いてあるのでここでも書いてしまいますが、優秀な双子の兄と比較されるのがつらかったから。だから、郁翔は家を出た今も、「優等生」であろうとする。
そんな郁翔の仮面を、少しずつ剥いでいくのが慎之介なんですね。
が、郁翔は慎之介の態度に戸惑うことも多い。慎之介の本心がどこにあるのか、わからないからなんです。慎之介は幼少期の過酷な体験から、自分が必要とされることに価値を見出しています。なので、スーパーアイドルになった今もファンサは欠かさない。郁翔もまた「ダブルムーン」のファンだから、だから慎之介は郁翔にちょっかいをだしてくるのか?
それは読んでいて読者も同じで、郁翔と同じように、慎之介の本心を測りかねる。いや、慎之介は郁翔に惚れているのだろう、ということは分かるのですが、なんて言うのかな、なぜその相手が郁翔なのか、というのが読んでも理解できないんです。
キラッキラのアイドルに惚れられてしまう一般人。
ストーリー自体はよくある王道のストーリーではあるのですが、今作品はアイドル(=Sin)の恋心が育っていく過程、が見えづらいので今一つ感情移入しづらかった。
郁翔は双子の兄に対するコンプレックスとか、両親との関係に悩み、家を出た、というバックボーンではありますが、学校の友達関係とか寮生活は問題なく楽しく過ごせていて、かつお兄ちゃんとも和解することもあって(兄ちゃんには兄ちゃんの葛藤があった)、全体としてはシリアスさはほぼなくほのぼのベースのお話です。が、個人的には彼らの内面にもう少し突っ込んでほしかったなという気も。
ダブルムーンのもう一人のメンバー・蓮もナイスガイだったので、彼のお話も読んでみたい。1冊にまとめず、もう少し巻数を増やしてじっくり描いてくれたなら、あるいはもう少し萌える作品になった気がします。
麻生さんの美麗絵柄で紡がれる絵柄には萌えましたし、痛い展開になることはほぼないので甘くて優しいお話が読みたいときにはぴったりな作品かと思います。