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悪人ですわ。これは悪人です。有力者だった父の葬儀で、喪主控室でひとりで寿司を食らう長男。支配的な父からの解放なのか、後継者としての鬱屈なのか、リラックスともやさぐれとも取れるお行儀の悪さで、普段人目のある場所ではさぞ上品であろう釣り眉タレ目の喪服の年上男がひとりで寿司食ってたらもう、そしてそんなのに流し目寄越されたらもう、持ってたコートもドサッと落としますわ。そしてなんですか、いたいけな少年に、寿司食うか、旨いぞ?こんなの現行犯逮捕ですわ。
はぁぁぁぁぁぁぁあぁ
もう最高!最高すぎるよ!!!
な一冊でした。
「ロンリープレイグラウンド」でクズ社長だったバリタチの雨津木は、傍若無人で一途な年下・針間にグズグズに溶かされ、20年ぶりにネコにされてしまうんですが、「プライドと偏見の塊」である雨津木が自分のペースを完全に崩されて、針間にどんどん侵食されていく様子がたまらない・・・!
針間は一見狡くて傲慢で自分勝手に見えますが、実はとても一途で優しくて、26歳とは思えない包容力があって、これまた最高。
「ロンリープレイグラウンド」の慧介とはまた全然タイプの違うスパダリですね。
雨津木は家柄ゆえ、若かりし頃に自身のセクシャリティを否定された経験があって、だからと言って元愛人・雪文にした仕打ちは許されるものではないけれど、雨津木もまた自分を全肯定してくれる、包み込んでくれるような大きな支えが必要だったんでしょうね。
雨津木は幼少期や思春期に自身のセクシャリティを肯定されなかったがゆえに、屈折した想いを抱えて大人になってしまった気がする。
針間に全力で愛され求められて、内側から暴かれた事で、雨津木ってこんなにも可愛くてエロくて愛おしい人間だったんだ・・・って思いました。
父親の通夜にお寿司を頬張るシーンの雨津木、最高に色っぽかった。
「ロンリープレイグラウンド」でなかなかのクズっぷりを見せた雨津木をここまで愛おしいキャラに変貌させたダヨオ先生、凄すぎます!
高慢で高飛車な男が鉄壁のプライドを崩され、タチだったのに宗旨変えさせられるほどある意味「調教」され、身も心も堕とされていく様子が読みたい方は、ぜひぜひぜひ!!!!
読んでください!!
「ロンリープレイグラウンド」のスピンオフ。
自分勝手で横暴で王様なS攻めだった雨津木が、どんどん押されて征服されていく様子がたまらないです。
ざまあみろ、という気持ちと、かわいいぞ、という気持ちと、いいぞ、もっとやれ、という気持ち。
読んでいて感情が忙しいです。
強気なわがまま王様然としていた雨津木が、前作で受けたダメージの数々が癒えないまま、新たな楽しみを探そうとして、出会った年下男、針間一郎に、翻弄され、翻弄され、またまた翻弄されていきます。
歪んだ性癖を持つ男と歪んだ情愛を持つ男が激突して、何度も衝突して、その関係が変化していく様にゾクゾクします。
2人ともいろんなことに秀でている人間なのも萌えるポイント。
デキる男が崩されていく様子にも萌えるし、デキる男がそれをひけらかすことなく、でも、徐々に見せて行く様子にも萌えます。
攻めと攻めの衝突が生み出す、かわいさと萌えを堪能できる作品です。
デカワンコ探してませんしおじさんも特に好んでいませんが、最新作に感動し評価の高さから買ってみました。
ストーリーが良いとタイプじゃないカップルも
何回も読み返せますしだんだんファンになってしまいますね。
性格に難あり。
ひねくれている雨津木には何度拒否られても諦めない執着一途デカワンコがピッタリ!
針間がなんで雨津木に執着するのかが描かれた過去回想シーンがいちばんエッチでした。
喪主の雨津木が1人で寿司を食べていて
針間の視線に気付き食べるかって声をかける
この短いやりとりだけでコミックス読んで良かったぁとため息出ちゃうくらい雨津木がセクシーでした。
そりゃ高校生?の針間が魅了されたの分かります。
20代の頃世間体が大事な父親から生活態度を改めろと注意され、父親在命中は期待通りに生きていた雨津木。
あの時飲み込んだ言葉を人目のあるカフェで針間に向かって言えたのは自分自身を容認出来たって事なのかな。
読んでいてスッキリして気持ちが明るくなりました。