電子限定特典マンガつき
甥っ子(姉の子)を引き取って育てる大学生の瑞貴。
親が蒸発して妹と2人暮らしの、同じく大学生の渉。
2人は同じ大学の同じゼミ。偶然にも子どもたちが同級生で同じクラスだったことから、急接近します。同じように子育てをする境遇から、交流が深まり、そしてお互いに意識し合っていくというストーリーになります。
瑞貴は普通の大学生であるのに対し、渉は陽キャのイケメン。バイセクシャルな渉との初めの出会いは、路上で♂とエッチなことをしているところを瑞貴が目撃したこと。特定の相手を作らずセフレ関係の相手しかいない渉を意識していく瑞貴は、モテ男の渉にモヤモヤでいっぱいです。
瑞貴→渉かと思いきや、実は渉の方も瑞貴のことを意識していくので、ほのかな両片想いの物語になっているんですよね〜(^ ^)
瑞貴を好きなくせに、瑞貴が渉に好きと言うと戸惑って。でも瑞貴に誠実になろうとセフレを全部切るのは潔くてGOODでした。
私としてはもっと渉にヤキモチ妬かせて欲しいなと思っていたので、ちょっと物足りなかったです。瑞貴の切ない想いに見合うためには、渉にも相応のモヤモヤを!…なんて思ってしまったので(笑)
最後は4人で仲良くひとつ屋根の下で暮らすというエンディング。もうすっかり家族です。血縁の家族を失った2家族だけど、血のつながりはなくても素敵な家族を手に入れたことは、この上ない幸せだったことでしょうね(^ ^)
多幸感に包まれた素敵なお話でした。おススメです♪
試し読みで気になり購入しました。
冒頭で渉が、飲み屋の路地裏で同性相手にえっちをしていたので、どんなゲス男かと思いきや、妹想いのお兄ちゃんでしたね。それにしても、えっちを見られた時の渉の「ふ~ん」はどういう意味だったんでしょう。渉は以前から瑞貴を知っていたんでしょうか。
大学生なのに、小学生低学年を育てるって、大変ですよ。
渉はずっと妹の世話していたから、子育ては上手です。自分の過去と重なったのかな?瑞貴をほっとけなくて手を差し伸べてしまう。
今までは自分と妹が世界の中心だったけど、そこに瑞貴と郁也が家族の様になり、渉の世界には自分と妹と瑞貴と郁也が大切なものになったんですよね。
彼の内側に入れたことが、この恋の始まりであり、完成でもあったのかな。
渉の方が精神的に瑞貴に頼ってる感じがします。
ちびっこ二人は、恋人にならずに兄弟っぽい関係であり続けてほしいなあ。
丸々一冊表題作だったので今回はじっくり読めました。
だから前作の「好きと嫌いは紙一重」よりは良かったです。
でも絵は綺麗で設定は萌要素が豊富にありそうなのに、萌えが少ないんですよね。
例えば渉がセフレが沢山居ようとヤリチンであっても、見せ方が違えば切なくなって萌えたと思うんです。
瑞貴に惹かれ出して戸惑った時にセフレに逃げた時に、一気に冷めてしまったというか…。
飲み会で瑞貴の顔の良さに気付いて近付こうとした女子に、自分に目を逸らさせた渉の行動とかは良かったです。
そしてヤケになって酔った瑞貴が知らない男とホテルに行くのを止めて、初めて2人がセックスするシーンもここで瑞貴が告白して渉が自分の気持ちにやっと気が付くシーンなんですが、そこで場面転換なんですよね。
元々は電子配信だったのでしょうがないと思いますが、もっとこの後の2人のやり取りが読みたかったです。
元カノ沙織ちゃんは良いキャラでしたが彼女にページを割くなら、もっと渉の気持ちの変化をじっくり見たかったです。
描き下ろしでは家族の様に皆で暮らして微笑ましいと思いましたが、同級生の郁也と遙がこれから大変そうと現実的な事を考えてしまいました。
今度こそ次回作に沢山の萌を期待したいと思います。
『好きと嫌いは紙一重』に続いて読んだ四隅先生の作品です。
大学3年生 奥村 渉と大学3年生 小林 瑞貴のお話。
両親はすでに他界、唯一の家族だったシングルマザーの姉も二ヵ月前に事故で失った瑞貴。
残された小学生の甥を引き取ることにしました。
ところが、瑞貴は甥の郁也に懐いてもらえず悪戦苦闘する毎日。
ある日、瑞貴が小学校の授業参観に行くと意外な人物に声を掛けられます。
瑞貴に声を掛けたのは、同じゼミのイケメン陽キャの渉でした。
同じゼミでも接点がなかった2人。
しかも、郁也が渉の妹 遥と同じクラスで家も近所だと知り、”パパ友”として仲良くなります。
子供達も含め4人で過ごすことが多くなった渉と瑞貴は、いつの間にかある感情が芽生え始め…。
真面目で優しい瑞貴は、自分もまだ学生の身分でしたが一人になってしまう郁也を引き取ります。
しかし、子供を育てるのは大変な上に、郁也は未だに懐いてくれません。
一方、家庭崩壊の末、離婚した母親に蒸発された渉と遥の兄妹。
見た目はチャラく特定の相手とは恋愛をしない渉ですが、昼間は大学に通い、夜はホストクラブでボーイのバイトをしながら遥を育てていました。
性格もタイプも異なる2人でしたが、親代わりに子供を育てている境遇から距離が縮まり、やがて恋愛感情を抱くようになります。
BLでは王道な設定やエピソードではありますが、全体のストーリー構成が上手にまとまっていて、完成度が高い作品だと感じました。
また、四隅先生の綺麗な絵柄はそのままに、前作よりもスキッリして読みやすくなっています。
攻めも受けも相変わらずイケメンなので、最後までドキドキしちゃいました(笑)
そして、素直で可愛い遥と本当は寂しいのに意地を張っている郁也にも癒されます。
…が、四隅先生があとがきで「現実に考えたら少し無理がある設定」と書かれているように、リアリティさを求めると多少の無理が生じていました。
どこまで“リアル”を求めるのかは読者によって違うのですが…個人的には、作品の世界に入り込んで読まれることをおすすめします。
このお話には、当て馬は登場しません。
脇キャラとしては、大学の仲間、子供達を見守ってくれる近所のお母様達、渉と遥の母親が登場します。
とくに、渉と遥の母親はもちろん、父親も最低最悪なので、まとめて地獄に堕ちて欲しい‼
Hシーンは、エロさと可愛さのバランスが良かったです。
まだ自分の気持がわからない渉が知らない男性とホテルに入ろうとする瑞貴の手を取り、ホテルでセックスする場面は萌えました♡
渉を諦めたいのに渉じゃなきゃダメだと思い知る瑞貴と本気の恋愛をするつもりはないのに瑞貴だけは奪われたくないと感じる渉。
一つに繋がった渉の身体をギュッとしながら瑞貴は呟きます。
「渉…っ わたる 好き…」
…あと20Pぐらい2人を堪能したかった(笑)
描き下ろしは、本編の5年後のお話になっています。
商社の営業に就職した渉と医療事務で働く瑞貴、そして小学校6年生になった遥と郁也。
それぞれに背負う複雑な家庭環境もコミカルな要素と魅力的なキャラで暗い雰囲気にならず、明るく楽しく読めました。
描き下ろしでは、一緒に暮らしている4人が見られて嬉しかったです。
欲を言えば、空白の5年間と描き下ろしの5年後も見てみたい‼
いつまでも4人が幸せでいられますように♡
――楽しいことも悲しいことも分け合いながら家族としてゆっくりとカタチになっていく。
家族のカタチは一つじゃない。
本当に大切なのは、他人がどう見るかではなく、自分たちが幸せということ。
気になっている方はぜひご覧ください♡
チャラい攻めとちょろい受けプラス子供の物語の展開はだいたい想像がついて1話2話はサーっと読んでこの後面白くなるのかな?と思いながら読んでいましたが、3話の遊園地での郁也がやばかったです。個人的に3話以降から読み応えがあったなと思いました。それに、描き下ろしが約5年後の話で4人の関係性と性格のバランスがよくて、郁也と遥がどんな大人になるか気になったし渉と瑞貴のその後も読みたいなと思いました!
受けの瑞貴は、シングルマザーで事故死した姉の子供の郁也の親代わりをしていて、攻めの渉は、両親が蒸発して妹の遥と2人暮らしをしていて、郁也と遥が同級生でしかも同じクラスで授業参観に行った事をきっかけに仲良くなる。その前に、ゼミの飲み会の途中で抜けた瑞貴が路地裏で男とヤろうとしていた渉を目撃したことがあり、家でご飯をご馳走になり郁也と遥が寝た後、あの時のことを聞きヤる流れになるが郁也が起きて抜き合いで終わる。
その後も交友関係は続き、遊び人の渉を本気で好きになってはダメと気持ちを抑えながらいた瑞貴でしたが限界がきて酔った勢いで見知らぬ人とホテルに行こうとしていた所を渉に止められ、誰でもいいならと言う流れで最後までする。
気まずくなり距離を置くようになるけど郁也と遥のアドバイスもあり、無事恋人になれます。
そして、描き下ろしの約5年後の話で終わりです。
姿を消していた渉の母親との和解した様子もあり、細かいところまで描かれていてストーリーもよかったし終わり方がよくてほのぼのしました!!買ってよかったです。