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小林典雅先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
コメディ 3
ラブラブ 3
ファンタジー 2
エロ 2
な感じだと思います。
葉室さん×アシェルさんのカプです。
本気の恋がしたいと、願いの泉に飛び込んだ王子のアシェルさん。でも出会ったのは現代日本の警察官の葉室さん。勿論BL作品なので、相手が男性なのは当たり前ですが、やはり小林先生の作品は設定が突飛だったり驚きがあったりして、それだけで面白いですね。
魔法使いや妖精などがいる、カールハート王国から日本に来たアシェルさん。まさにファンタジー、葉室さん的にはメルヘンな言動をしているアシェルさんと1ヶ月、一緒に生活します。舞台はそのまま日本に留まっているので、カールハート王国のファンタジー要素はあまり味わえなかったです。
カールハート王国にはない様々な物に興味津々で、純真なアシェルさんの言動が可愛くて、次第に絆されるように惹かれていく葉室さん。最初こそ、アシェルさんの言っていることが信じられない葉室さんですが、最終的にラブラブ甘々な2人になるので、ほんのりファンタジーで、読んでいて楽しくなるツッコミ所もあるラブコメなので、是非とも読んでほしいです。
現代日本の警察官(岳)の元にメルヘンの世界の王子(アシェル)が喋るリス(ピム)と共に現れる。
アシェルはもうすぐ顔も知らない許嫁と結婚することが決まっていて、でもその前に本当の恋をしてみたい。「運命の相手の元へ」と『願いの泉』に飛び込んだのだった。
単身者アパートの風呂場に正統派王子様が現れるの図、とてもシュールでいい。
話を聞いた岳(さんざん不法侵入者として疑った後)に、きっと人違いだからとりあえず元の泉に戻れって追い返される手厳しい展開、ちょっと新しくて面白かった。
喋るシマリス ピムのキャラがかわいすぎなくてよい。
右耳を擦られるとトロンとなってしまうところや、興奮すると失禁してしまうところ、おまけに「ヘリウムボイス」での喋り…ちょいちょい残念ポイントがあってチャーミング。
王子アシェルは麻々原絵里依先生のイラストのさわやかで清らかそうな感じがとても合っているなと感じた。
聞き分けがよく、丁寧な言葉遣い、にじみ出る好意…とてもかわいらしかった。
今作はほとんど岳視点で、脳内でツンデレ繰り広げてて面白かった。(というかデレデレツン?もしくは ほだされツン?)
ベッドシーンで「性的同意大事!」って言ったそばから強引に同意取っていくスタイルなの笑った。待たない!やめない!諭しながらねっとり!みたいな(小林典雅先生んとこの攻めって大体こんな感じだよね。安定感ある)
お目付け役の魔法使いケアリー、この人もかなり面白いにおいがするのでもっと見たかった。アシェルへの溺愛っぷりがいい。
本来住む世界が違う(物理)ふたり、恋愛関係になったとしてどうなるのかな~と思ってたら、岳がちゃんと解決してて感心した。なるほど。
あとがきのあとの後日談、立派なバカップルが出来上がっていて、にやけて悶えた。
お幸せに!
現代日本の警察官のもとに、おとぎ話に出てくるままの王子様が突然現れた!
そんなふたりが恋に落ちるまで、のお話です。
王子様がとつぜん自宅の湯船に浸かっているのですから、そりゃもうびっくり、不審者も不審者です。
岳は警察官ということもあり、あらゆる方面から彼を聴取します。コスプレ?重度の病気?記憶喪失?でもその発想に、なんというか悪意はなくて、なんとかしたい、という思いが感じられるところに、彼の優しさが滲み出ています。
王子様の美貌にも、ノンケながら不覚にもドキ☆と心が動いてしまっています。
突然やってきた王子様はアシェルといい、二十歳になったら王位を継ぐために結婚しなければいけない身、その前に本気で好きになれる人に会いたい!と、「願いの泉」に飛び込んで来たのです。
リスのピムもついてきました。
初めてやってきた現代日本、言葉はメルヘンの力で通じても、初めて見るものばかり。
でも岳はいろいろ問い詰めながらも優しくて、なんだかんだお世話をしてくれて、やはりこの人が自分が愛する相手なんだと確信し、岳に惹かれていきます。
岳も、とにかくピュアでささいなことにもとても可愛い反応をしてくれるアシェルに心惹かれるところもあるのですが、疑いも戸惑いも強く、またすべて本当のことだとしても、男である自分が本当の願った相手ではないだろうという考えもあり、アシェルを追い返しますが、またアシェルは戻ってきてしまい。
濡れて熱を出してしまった(ジャージを大事にしてるのも本当に可愛くて、岳もがっちりハートを掴まれるはずです)アシェルは、ピムとともに次の満月まで岳のお世話になることになりました。
ピムはリスで、アシェルの親友でありお供なのですが、このピムがまためちゃくちゃ可愛いんです!
アシェルのために横からやんややんやと口出しするしっかり者のように見えて、びっくりしてすぐ失禁しちゃったり、美味しいものにつられちゃったり。
岳とアシェルはそれぞれの優しさや健気さに心の中ではとても惹かれあっていて、でも相手に迷惑をかけないように一歩ずつ引いていてとてももどかしいのですが、ふたりの穏やかな会話には優しさがあふれていて、とても癒されました。
いよいよつぎの満月が明日となり、アシェルの誕生日を控え、別れの時が近づいて。
最後に抱いてほしい、というアシェルの本気を目の前にして、ついに岳も観念したというか、もう自分の気持ちを誤魔化せなくなり、想いを返します。
ここから念願のエッチなのですが、アシェルが天然にめちゃめちゃ煽る!かわいーっ!
そして岳はたまらずがっつきます。
やっぱり想いと身体がいっしょに繋がるのは最高ですね。
一緒にいようという決意を固めたところに、ケアリーというアシェルのお目付け役の魔法使いがついに追ってきます。
岳の身の危険を案じ、アシェルは王国に帰ってしまいますが、ピムに励まされ、すぐにアシェルを追ってお風呂にダイブ!
ぶじ王国に着けたのはよかったのですが、ケアリーに真実の愛を試されます(千と千尋的な)
岳の固い決意と強い想いでぶじケアリーを突破し、アシェルの良心である国王と王妃に謁見し、許しを得ることができました。
ケアリーもですが、両親もとにかくアシェルをとても愛していて、その愛の重さが言葉の端々に伝わってくるのがとても良い場面でした。
笑いあり感動あり。
精力がつくらしい妖獣グァンピーの肉を食べて元気になっちゃった岳を、我知らず煽りまくるアシェル。想いが叶い、皆に認めてもらって。たくさんの幸せが伝わってきました。
アシェルが日本で暮らすにあたり、岳が警察官ならではの知識や行動力で生活を万事整えたことにも安心しました。
細かいことですが、確かに気になるところだし。
ピムも二階建てのおうち買ってもらってぴよちゃんと遊んだりしてるかなー。
その後を想像するとまた楽しいです!
アシェルが現代日本に馴染んでいくところも見てみたいなー。
典雅先生買い。
異世界物も王子様物も実は特には好きではないのですが、典雅先生なのと、レビューから気楽に読める甘いお話かなと購入。
いつもですが、今のこの時代なんだと、深くは書かれてないのに社会がわかる感じがさすが…。
この終わりの見えないしんどい世の中に、こんな二人がいるかもしれないほんわかさはとてもほっとするものではありました。
お話自体は、甘くて可愛いです。上品で可愛いアシェルくんがとても健気で、攻くんの岳さんも人として気持ちよく、らぶらぶ場面もえっちなのに安心安定の典雅先生の人づくりで本当に気分良く読めます。
庶民の岳さんがアシェルくんのために入浴剤入りの湯桶を用意するところとか、とても生活感がリアルでぐっときました。
ただ、いつも以上に、ちょっと…文章が。あんまりト書っぽいというか。文体が、とんとんとんっと現在形のみで進んでいくので、ほんとにさらーーっと終わってしまい、やや残念でした。
いつもは文章が気になるとかないんですが、珍しく。もう少しじっくり浸りたかったなあという気持ちで萌一つ減りましたごめんなさい。
麻々原先生の手になるケアリー卿も見たかったです。
今の日々に疲れたときに楽〜な気持ちでぼんやり癒やされるのには良いと思いました。
そのために書いたと先生もおっしゃってますが、ほんと、サプリというか入浴剤のようなあったかい作品でした。
タイトルのまま、王子様がお嫁に来ちゃうお話ですね。誰のところへかというと、現実主義の警察官の官舎でした。そして意外にもファンタジーのお話で、異世界から飛んできた王子様でした。王子の住むお城の近くにある池と、警察官の官舎の浴槽が満月の夜に繋がり、行き来できることに。そう、まるで国民的アニメの机の引き出しのようでした(笑)
警察官の岳はリアリストなので、王子が異世界からやってきた人間とはとても認められません(そりゃそうだ)。ほぼ職質をするも、ファンタジーの国の王子設定を覆すことが出来ず(なぜならホントに異世界からやってきたから)、結局次の満月まで居候させることに。
ちょっと珍しいのは途中まで攻め視点なんですよね。それもそのはず、異世界から来た受けのアシェル王子の気持ちは私たちには理解し難いから。
アシェルはあと数日で20歳になり、決められた婚約者と結婚することが決まっていたが、身を焦がすような恋をしたことがないからとお祖父さんと同じ冒険をしようと思って池に飛び込み、岳のところまで来たのです。
小林典雅先生のお話らしく、というのはもちろんですが、やはり今回は攻めと受けの住む世界が違いすぎて、2人の噛み合わなさっぷりがとても面白く読めました。
アシェル王子にくっついてきたリスのピムが役に立つのか立たないのか、とても可愛らしい存在で癒されます。