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S捜査官は跪かない―Dom/Subユニバース―

s sousakan wa hizamazukanai

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表題作S捜査官は跪かない―Dom/Subユニバース―

櫛田
医師資格を持つ厚生労働省官僚,Dom
羽田静
29歳,特殊性向犯罪対策本部に所属する警察官

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

人を支配したい“Dom"とされたい“Sub"、D/Sと呼ばれる性向を利用した犯罪が、疑似的にD/Sプレイを楽しめるドラッグ・アポロと共に急増。警察官の静は麻取と合同の対策本部に配属され、厚生労働省官僚でDomの櫛田と組まされる。無表情すぎて何を考えているか読めない櫛田を持て余していた静は、手配車両を捜索中アポロを摂取してしまいSubに覚醒する。櫛田は発情した静を助けるため“命令"を下す。屈辱的なのに征服されることに静は喜びを感じてしまい…。

作品情報

作品名
S捜査官は跪かない―Dom/Subユニバース―
著者
手嶋サカリ 
イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラ文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784778131753
4.2

(50)

(27)

萌々

(14)

(6)

中立

(0)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
11
得点
209
評価数
50
平均
4.2 / 5
神率
54%

レビュー投稿数11

DomSubで読みたい萌えが詰まってる大好き作品

DomSubユニバースの小説の中でかなり好きな作品です!久しぶりに再読して、やっぱり好きー!と萌え転がりました。

医師免許を持つ厚労省の官僚Dom・櫛田×有名政治家の息子で警察官のSub・静
2人とも対等な関係性で、シゴデキ有能な男前同士のCPです。
男たちのプライドや矜持そのままに、DomSubという支配被支配関係にあるというのが堪らなく良いんですよね~~~~。

コマンドプレイはちょっとイジワルで、それに耐える受けが可愛いし、褒められて蕩けちゃうのがぐっとくる。プレイ内容はスパンキングや射精管理などもあり、軽めのSM寄りかな?という気がしました。

しかし普段はDomがめっちゃ世話焼きで、受けの為にご飯用意したり抑制剤の心配したりとにかく甲斐甲斐しい。
ついでに独占欲や支配欲もしっかりあって、疑似パートナーとは言え「今、支配する権利があるのは僕だけ」と普段から譲らないのには滾りました!
性嗜好のSMじゃないしコマンドプレイやえちのときだけ命令や支配するのでなく、日常からSubに尽くすDom好きなんです~。
それでDomもSubも幸せ感じてるのが甘い♪

静は捜査中に突然Subとして覚醒したので、櫛田はそこから常に寄り添って助けてくれて、仕事では厳しい面もあるけど穏やかで真摯で優しくて、そりゃ惚れちゃうよ~。
また、櫛田が外では完全無欠で常に無表情でエリート然としてるのに、プライベートでは関西弁で柔らかく親しみやすくなるというのがオンオフの切り替えがあってとても良かったです!

静は父親の影響で後ろ指さされることも多いため、自分の足で立つ・自分で何とかしなきゃという意地が強く努力家で結果を出しており常に強気で有能な刑事…なんだけど、何だか妙に可愛いんですよね。美人だし。

静が真犯人に拉致られセックスドラッグと試験管で嬲られるシーンがありハラハラしましたが、自分のSubにちょっかいかけられてるDomの怒りは大好物です。

手嶋先生のDomSub解釈とっても好きでした!ストーリーもキャラクターも最高に良かったです。またDomSub書いてほしい!

0

攻の関西弁が素敵なDom/Subもの

表紙に惹かれて購入しましたが、手嶋サカリ先生!プライベートバンカーですごく好きだなーと思った作家さんでした。

性別とは別に、支配欲と被支配欲があるDomとSubどちらでもないNomalに人間が分かれているということが近年判明した世界。受の静は警察官。Dom Subを擬似体験でき、元々Dom Subの人はその傾向が強くなり快感が強烈なものになるセックスドラッグを追う対策本部に、エリート官僚の櫛田とペアで動く事に。その中で静は誤ってドラッグを吸い込んでしまい…というお話。

事件の真相までのお話も面白く、真犯人が思ってもなかった人だったので驚きました!
BL面では、Domの櫛田に助けられて惹かれていく静の様子が分かりやすく描かれていて良かった。普段標準語の櫛田がプライベートでは関西弁で、それがすごくえち面で効いて色っぽい!

甘いSM的な関係なので、初心者でも読みやすそうと思いました!

2

エリート官僚とエリート警察官のDom/Sub

Dom/Subユニバースが好きでコミックスでは色々と読んでいましたが、小説では初めて読みます。
どんな風に表現してくれるのか楽しみでしたが、結論としてとても面白かった!
しかも、設定は好みの警察もの。サスペンス。犯罪の謎解き的な。

主人公はエリート警察官の羽田静。
勿論本人が優秀なんだけど、彼は実は国会議員の庶子。周囲も皆知っていて七光りと見られている。
そんな静だが、父親の息のかかったDom/Subドラッグ捜査の特捜班で現場を知らぬ厚労省のエリート官僚・櫛田と組まされる事になり…

捜査中のアクシデントでドラッグを吸い込みSub性が覚醒してしまった静。
不安定な体調と、Domの櫛田との関係性はどうなる⁉︎
そして、ドラッグの元締め組織を摘発し壊滅できるのか⁉︎
…とストーリーはスリリングに進んでいきます。

性欲とは違う支配されたいという欲望。
擬似パートナーを申し出てくれた櫛田との「プレイ」は、セックスはしないという櫛田の言葉に反して非常に性的。
プレイでの快感に酔い、冷徹な表情の下で優しい思いやりを見せる櫛田に惹かれていく静。
だけど、櫛田にも過去があるわけです。
櫛田が好きだけど、心を抑える静。
同時に恩田というSub患者がドラッグ組織に絡んでいる事がわかり…

この辺で犯人はわかってしまう感じなのですが、この後静が犯人に無理矢理薬物を使われてプレイ以上の行為/ほとんど強姦/コマンド、をされてしまう描写あり。
心と体が引き裂かれる静の描写は迫力十分。
また、恋人になってDomの発情を迎えた櫛田のリアルなセックスはかなりねちっこく、こちらも迫力十分。
普段クールな櫛田が柔らかな関西弁を使う時。それがプレイの序章。
この設定もなかなか効果的だと思いました。

1

ある意味純な二人

Dom/Subはコミックス、小説共に経験無しで、こちらが初めて読んだ作品です。
そもそもオメガバースは刺さらずで、最初は小難しい設定やなー、どうかなー、と読み出すまでが長かった…。ついつい後回しにして他の作品を読んでしまったり(笑)

で、読みだしたら意外とスルスル進んで、警察ものというのもあり、挿絵のDom(攻め?)がイイ男ですっかり一気読み。

ストーリーは違法ドラッグの摘発を主題に、Dom/Subの症状?を絡めつつ、主人公の静が櫛田に惹かれていく様が書かれています。
コレがいい。次第に好きになっていく、櫛田の真摯な振る舞い、過去の出来事からパートナを作らないとはいえ、親身に覚醒してしまった静をサポートします。

支配する側の櫛田のキャラクタに萌。そりゃ静じゃなくても惚れますわ〜。支配の仕方というか、加減がちょうど良いんだなと。標準語と関西弁の使い分けがとても上手。この設定のおかげで、櫛田の精神状態というか気持ちの在処がわかりやすく表現されてると思います。
君塚に支配されてしまった静が、櫛田のグレアと「僕のもんになれ」の言葉で君塚の支配から櫛田の支配へ切り替わるところとか、愛を感じます!

最後はお互いにパートナになり、同じ組織の中で働いていけるというハッピーエンド。
読後感もよく、読んで良かったなと思いました。

2

関西弁…

「君が優しくせんとってって言う時は、優しくしたい」

Dom/Subユニバースを活かした事件と捜査のお話で面白かったです。性指向を操作できるクスリ(ニュートラルをSubに近づけたり、より快楽を生むセックスドラッグ)は確かに気になるし蔓延るのが理解できる。

捜査の流れは面白かったのだけど、静はクスリに巻き込まれて2度も危うくなるのは流石におっちょこちょいが過ぎるし、大体危機の前は櫛田が不在になるし、濡れ場が薬の効果から癒す為とかお仕置きみたいなのとか最後まであんまり甘くないのがちょっと思ってたのと違いました。
そしてもっと違ったのは櫛田の関西弁。これ出生や事件や話に何ら関わらないし、柔らかい雰囲気が出るとはいえキメのシーンで気が抜けちゃったよ…

微妙に思う所はいくつかありましたが、最後の恋人としての行為で、櫛田が浅く焦らして静を泣かせるのが堪らないっていうシーンがあってめちゃめちゃ良かったです。その後の電子特典SSでもあって滾りました。
絵柄は刑事ものの割に余り重厚さがなく内容に合ってない気がしました。カラー絵に比べ白っぽいし。

1

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