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表題作その声が僕を動かす

尾崎哲也・大学の水泳部エース・20歳
氷室右京・不器用な大学生・20歳

あらすじ

「俺と一緒に帰ってほしい」初対面に等しい相手、尾崎哲也にいきなりそんなことを言ったのには訳がある。
氷室右京はある理由から、他人の未来の危機がわかるのだ。
同じ大学の水泳部ホープ・尾崎が事故で再起不能になるかもしれないと知った右京はとにかく尾崎の傍で、彼を守ろうと考えるが、あまりの不器用なやり方に全く相手にされない。
それでも必死に尾崎を守ろうとするうちに、一見意地悪で冷たく見える尾崎の分かりにくい優しさに触れ、彼に惹かれ始めるが…。

作品情報

作品名
その声が僕を動かす
著者
 
イラスト
奥貫亘 
媒体
小説
出版社
海王社
レーベル
ガッシュ文庫
シリーズ
その声が僕を動かす
発売日
ISBN
9784877245559
3.5

(9)

(2)

萌々

(1)

(6)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
32
評価数
9
平均
3.5 / 5
神率
22.2%

レビュー投稿数2

不思議系だけど王道系

亡くなった双子の兄の力を借りて、未来予知ができる大学生の右京。
超常現象がテーマの部類に入るのかもしれませんが、ホラーチックでもなく、少しホームドラマの入ったあったかいお話です。

右京は予知で、同じ大学で水泳部の尾崎が危険な目に遭うと知り、尾崎を守ろうと近づきます。けれど最初は当然変人あつかい。
それをめげずに、未来を変えるため頑張ります。
この右京ですが、双子の兄を失った負い目もあるからか、他人のためなのに一生懸命で可愛いんです。
そんな右京に、尾崎も少しずつですが警戒心を解き、守られる側から守りたいという庇護欲が芽生えていきます。

ただ、事件そのものはなんだかあっさり解決していてもう少し凝っててもよかったかなぁと感じます。

自分にとって何のメリットにもならないのに、他人を救うことに尽力する右京と、男から見てもカッコイイ男性の尾崎。
二人が知り合って、信頼し、仲良くなっていく過程は、へんな小細工や回りくどい過程もなく、とても素直で王道です。
だからこそ、先が読めてしまってちょっと物足りない感じでした。
第三者である藤倉が楽しいキャラだったので、も少し絡んで来たら面白かったかな~と思いました。

1

すれ違いの恋

事故で双子の兄を亡くしてからその亡霊が見えるようになった大学生右京。そんな兄から身近な人の死を知らされ、それを阻止するために奔走するというのがこの本の大まかなストーリーです(笑)

今回そのターゲットになったのが同じ大学の水泳部エース尾崎哲也と言う男だった…

兄から名前を聞いた人物を助けたい気持ちいっぱいの右京ですが、その理由を本人に話しても分かってくれないということを今までの経験上察知しているので理由も言わずに、ストーカーのごとく対象者に付きまとうような行為を繰り返しては胡散臭がられるという不憫な奴なんですよ。

それは今回の対象者である尾崎相手でも同じ事で、もうちょっと器用に立ち回れていたらすれ違いも無いんだろうけど、不器用で相手に不振がられる行為や態度しか取れないから読んでいるこっちはやきもきとしっぱなしでした。

それでも、少しずつ距離の縮まる二人ですが、どこか根本的なところですれ違っていて、さらに尾崎の気持ちが全く読めないのでなんとも感ともじれったいお話です、続編ではいったいどうなることやら・・・

0

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