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表題作シュガーミルク

田中翔:イケメンなバイ/23歳・フリーター
太一:女好きのおちゃらけキャラ/22歳・フリーター

同時収録作品ホワッツ ユア ネーム?

山辺暁 コンビニの客
山田慎太(20) コンビニバイト

同時収録作品十五歳

井上諭史 高校生・バスケ部
西原駿介 高校生

同時収録作品虹の残り香

古屋 教師
水國竜 生徒

同時収録作品冬を待つ季節

その他の収録作品

  • MILK(表題作シリーズ)
  • SUGAR(表題作シリーズ)
  • 大晦日(書き下ろし)

あらすじ

俺たちは物心ついた頃からいつも一緒で今までがそうであったようにこれからもそうなんだろうと思っていた。
けれどその関係が少しずつズレてきたのは
もしかして俺の所為なのかもしれない…。

せつない気持ちが胸に響く7作品を収録。
史上最高のボーイズラブストーリーがつまった
蛇龍どくろ待望のファーストコミックス。

作品情報

作品名
シュガーミルク
著者
蛇龍どくろ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
東京漫画社
レーベル
MARBLE COMICS
発売日
ISBN
9784902671841
3.6

(37)

(9)

萌々

(6)

(22)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
13
得点
135
評価数
37
平均
3.6 / 5
神率
24.3%

レビュー投稿数13

濁りなくシャープな輪郭のカラフルな写真集

短編はどうしても、余韻を残すように終わるとその先が気になってしまったり、良い短編であるほど続きが読みたくなってしまうのですが、これはそうじゃなかったです。

綺麗にまとまっているのに満足感がある短編ばかりで、満足感がありました。
大事なところだけをスナップのように切り取って並べてある感じで、全体を見るとちゃんと何かが伝わってくるような気がしました。写真集を見ているような感覚でした。

それぞれのキャラクターの個性が確立していて、とても魅力的でした。どろっとしたところがなく、どの人たちも何かを突き抜けていて、それがとても小気味よくて爽快感がありました。

短編集でこれだけ満足できるものはなかなかないと思ったので、神評価です。

4

とてつもない満足感に包まれる

エンドレスワールドで衝撃を受けてから
この先生は人間の感情の微妙な動きをうまく表現される方だなと思い
すぐにこちらの作品も購入しました。

短編集なんですがどれも話の雰囲気が全然違っていて、フルコースを食べているようなそんなドキドキ感がありました。

何作か印象に残っているものの感想を・・・

・虹の残り香
中学教諭×天才少年(生徒)
なんとも余韻の残るお話でした。
少年特有の危うさや純粋さも持ってるんですが(天才だからなのか)たまにとても大人びた表情をすることもあってこの年代の刹那的な魅力を感じました。
あとずっと不思議なチューリップハットをかぶっているところに奇妙さというか並外れた頭脳の持ち主感というか、センスをかんじました笑
センチメンタルでしたね。最後にヒマワリを持った少年の後ろ姿に雑に切り取られたトーンが貼られただけのページがあるんですがそのページを見た瞬間涙が出ました。
(エンドレスワールドの龍をだっこしてるトシミツを見た時と同じような言葉にできない感情におそわれました)
すごいです・・・。

・MILK&SUGAR
表題作です。不細工ヤンキー受けときいて期待していました。
確かに太一はかっこよくはないんですけどころころ変わる表情がかわいいのと、エロの時の反応と表情がすごく色っぽいです。
会話がノリ重視でテンポがよく、口語が入り乱れていてだたしい日本語を使っていないあたりがすごくリアルなこの年代の男子を表していてとても好きです。
あとふつう省くようななんてことない日常会話を交わすシーン(コンビニに寄るシーンなどの)があるので二人の日常をのぞき見しているような臨場感もあります。

・冬を待つ季節
最初に読んだときは哲学じみた内容というか、理解するのが大変で雰囲気重視のきれいなお話という印象でした。
だけど、読むときの読者の気分によって解釈の仕方も変化するような繊細な内容だと最近気がつきました。
ヨーイチが髪を剃った時、ファインダーを覗く仲村がなぜ涙を流したのか。
最初に読んだときは”綺麗だった髪を剃ってしまった驚きと、その変化に対して前向きなヨーイチの美しさに圧倒されて”だと思ってたんですけど、
最近また読み返してみたら
”ヨーイチという美しいモデルとしての彼ではなく、小汚くて名前も偽名なこの正体不明の男という人間自体の変化してく様に魅せられてまたカメラを無意識に構えてしまった無意識の衝動ゆえ”なのではと違う解釈もできました。
読む人によって解釈は無限にありそうですね。
答え合わせもされていないのでそのどれも正解なのだろうと思います。

読者に考える余地を残して昇華させるような作品が多いのでそこが蛇龍先生の漫画の魅力だと思っています。

2

今時の男の子の恋愛

絵柄もそうですが、お話の内容も「今時!」といった感じの1冊です。
表題作は酔った勢いで幼馴染同士でエッチをしてしまうところからお話がスタートします(勿論前振りはありますが(笑))1話完結で続編があって~という感じなので話の流れが少し早くて正直に言えばもっと心理描写というか、お互いの心の動きをもっと詳しく知りたかったです。
短編のお話も続きが気になる作品ばかりで少し物足りないかも…。
女の子も沢山描かれていて、1コマだけ(?)ですがNL要素もあるので苦手な人はご注意。

3

胸どきゅん☆☆☆

かーなーりー萌えます!!!

幼ななじみでいつも一緒にいたのに、不意に離れていった翔(攻)
女好きでちょいバカっぽい太一(受)
高校卒業と同時に姿を消した翔だったけれど、バイト先で偶然にも再会しちゃいます。

この本は短編7作はいってて、内2話(+書き下ろし)が表題の作品なんですが、受けの可愛ぃらしさににやにやしながら読みふけってしまいました。
再会してから、ふいにお酒の勢いでHしちゃって、このままいちゃいちゃになっちゃうのかと思いきや、また翔が離れていこうとしちゃいます。

焦らし方が上手い作家さんです(笑)

途中、学校のシーンで暑いからって上半身裸ででてきた太一に心の中で吠えてしまいましたw

絵もバランスがよくてとても好きです☆

攻めの翔もイケメンなのに、どこか可愛いらしく、とても楽しめた1冊でした☆

2

物凄い切れ味を感じる

短編7本も1冊に込めるとどれもこれも似てきて飽きたり、あれ?なものが1本位混じってたりするのが普通なのですが、
この本はどれもこれも一つ一つ切れ味があり印象に残るシーンがあります。
恋愛ものの短編映画を見ているような気分になります。

その中で表題作はどっちかというとはっきり「ホモ」を前に出したセックスも混じる物ですが残りはまだ恋の香りが漂う余韻を味わうレベルで終わる作品。
どっちかが趣味に合わないかと言えばそんなこともなく。

特に自分が衝撃的だったのは「冬を待つ季節」の旅行中にバリカンでバリバリッと髪の毛を刈るシーン。
髪の毛を切るというのは見た目を単に変えるだけでなく性格を変えちゃう気がするんですよね。この場合でもヨーイチのロンゲ→ボーズというルックス変化にはなにか愛し合い方に物凄いパラダイム変換を持ち出しそうな気がするんですよね。

2

この作品が収納されている本棚

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