形なんてどうだっていい、愛する人の傍にいたい――。

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グッドバイトゥデスティニー 下巻

good bye to destiny

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表題作グッドバイトゥデスティニー 下巻

遠坂瑛士,大学生
三津谷仁,訳ありのオメガでカフェ店長

同時収録作品グッドバイトゥロンリネス

ジノ・ヴァニノ,マフィアのボス
ルカ,ジノの部下でベータ

その他の収録作品

  • その後の2人[瑛士&仁](描き下ろし)
  • その後の2人[ジノ&ルカ](描き下ろし)

あらすじ

過去に噛み痕を切除し無理やり番を解消した三津谷と、
遺伝子異常により無差別にΩを狂わせてしまう瑛士。
元番相手・ジノも現れすれ違いや葛藤を繰り返しながらも、
惹かれ合う二人は少しずつ距離を縮めていく。
けれど、ようやく過去を乗り越えられると感じ始めたころ、
三津谷は自身と瑛士に対するやりきれない真実を知ってしまい―?.

抗えない本能、求め合う魂。
“運命"に彩られた物語が辿り着く答えとは…! ?.

頭も身体も心の奥まで…全部お前のものにして――。

描き下ろし&スピンオフ作品『グッドバイトゥロンリネス』も同時収録!

作品情報

作品名
グッドバイトゥデスティニー 下巻
著者
渋江ヨフネ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
笠倉出版社
レーベル
カルトコミックス PLACEBO collection
発売日
電子発売日
ISBN
9784773062281
3.9

(27)

(10)

萌々

(6)

(10)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
105
評価数
27
平均
3.9 / 5
神率
37%

レビュー投稿数6

顛末

後半は少々シリアス展開含めな展開でございましたな。
消された噛み後、Ω性暴走の理由。
過去受を捨てた相手との再会と~なラストスパート

心通わせて運命を誓い、番となったのに
ソッコー消えてヤクザになって戻ってくるってどー言う展開よ
な、お話なのですが
正直、過去の男が悪者になりきれてなくて(´・ω・`)ショボン
ちゃんと受の事好きで大事に思っててなんて都合よすぎない?
せっかくなら悪者でいて欲しかった。
普通にイイ人でどう反応していいのかわからないんだよ。
番解消してあげるやさしさにキュンとしたものの
その優しさ持ってるならちゃんと説明しとけと

後半、その捨てたヤクザとおつきのβのスピンオフ
どんなに他人を想っててもαな想い人を想い続けたβにキュン。

0

問題も苦悩も。ありのままの想いで

下巻。
前半は瑛士x仁の結論編、後半は仁の番だったジノのスピンオフが収録されています。

2人は両想いになって、甘くて激しくて。
しかしながら、ジノの言葉で瑛士の抱える問題の大きさと、今の自分ではどうにもできない現実を知った仁は激しく動揺し…
バッドエンドも匂わせる大きな波乱。
だけど!
仁を一心に求める瑛士の求愛がドラマチック!
正直2人の間に横たわる問題の解決はおそらく無く、2人はこれからも時に苦しみ時に涙する道を選んだ。
問題解決ハッピーハッピー、じゃないある意味リアルなエンディングを見せてくれた点は画期的とも言えると思う。
2人のこれからに幸あれ、と言いたくなるくらいには前向きな読後感だったと思う。

「グッドバイトゥロンリネス」
仁が瑛士を選び、帰国した後のジノのお話。
「〜デスティニー」本編でもジノに付いて行動していた右腕的存在のルカ(ベータ)。
ルカは子供の頃からずっとジノに恋していた…
BLものとしては「主従関係の2人の恋愛もの」ということで特に目新しい設定ではないが、一途で健気なルカの長年の想いが叶う展開なので読後感は良い。
ただ…
ジノはルカの想いに気付かなかったのに、仁は結局取り戻せず、そこにルカから好きと言われたから簡単に応じたようにも見えてしまって。
ルカには良かったね、なんですけど。

とにかく絵柄が綺麗なので、どちらのCPも美形同士。眼福系の作品としての読み応えはあり。

0

不完全なままの運命

タイトルから受けの仁の最初の番が運命なのかと思っていたら、攻めの瑛士が運命だったので、ハッピーエンドじゃないのかな?と不安でしたが、ちゃんとふたりのハッピーエンドでした。

付き合う前から障害があって、両想いになってからも障害があって、上下巻に渡って解決していきます。

Ω腺を摘出というのは初めて読んだのですが、オリジナルの解釈でしょうか?
それ故に前の番の解消ができないという葛藤や不規則なヒートなどの設定が生きてきます。
おもしろい設定だし、絵柄もとても綺麗でエッチな絡みもよくて読みごたえもあり、ストーリーもうまく進んでいきます。

フェロモンを感じられないαの瑛士と運命の番と番えないΩの仁。
「僕はずっと不完全なままでいい」
瑛士のこのセリフがこのお話にマッチしていると思いました。

最後にセリフはないのですが、運命の番だと知らされた瑛士の顔がとてもよかったです。


正直言うと…
コミックスに掲載されている描きおろし&スピンオフのジノとルカのお話はいらなかったなぁと思いました。きっとふたりがそうなるだろうとは、本編を読んでいたらわかるので。
瑛士と仁のお話のその後か、ジノと仁の昔話の方が読みたかったです。

1

それぞれのハッピーエンド

上巻で晴れて相思相愛となった遠坂と三津谷。
それぞれが抱える過去やトラウマも乗り越え、
じゃあ、下巻ではイチャイチャするだけじゃない?
と思いきや、やはりまだ彼らの恋の障壁は残っておりました。

しかも、最後の壁はとびきり重く、もう努力や根性とか
そういう類ではどうにもならない取り返しのつかないものでした。
過去の行いがもたらした悲劇とはいえ、今更そんなこと言われても!
せっかく甘々モードな二人には酷すぎる展開でした。

特に三津谷は過去の自分の選択が原因でもあるので、
遠坂の傍にありたい気持ちと彼の将来を思う気持ち、
理性と感情の狭間に立たされ、辛い決断を迫られることに。

どうなるんだろう?奇跡的な挽回策でもあるのかな?と期待するも、
最後は「自分の運命は自分で決める」という結末に辿り着きました。

二人の間に立ちふさがる障害は完全に解消されたわけではなく、
未来への不安も残るけれど、それでもその度に乗り越えようとする
気持ちの強さがどんな運命よりも二人の強みなのかもしれません。

初登場時はちょっとヘタレ気味だった遠坂がラストシーンでは
繊細で臆病な三津谷を深い穴から引っ張り出してくれる程の
スパダリに進化を遂げていました。
長年家族との因縁を抱えてきたものの、そこに向き合うことで
過酷な運命を背負いながらも三津谷と添い遂げる覚悟が出来たわけで、
三津谷との出会いで誰よりも成長を遂げたのは遠坂だったのかもしれません。

何となくその後の彼らが気になってしまうような尾を引く最後でしたが、
ご都合展開すぎず、個人的にはかえって好ましかったです。
遠坂の台詞にもあったように、必ずしも完全ではなく、
「不完全のままでいい」ハッピーエンドもあるんだな、と思えました。

描き下ろしは二人の後日談を描いたものでした。
随分余りのページ数があるので描き下ろし豪華すぎる!と思ったら、
なんとその後は当て馬のジノのスピンオフが収録されていました。

散々三津谷と遠坂の間をかき回したり、最後は二人のために身を引いたり、
切ない役どころだったジノが彼の部下であるルカと結ばれるお話でした。
2話構成という事情のため、ちょっとあっさりめではあったけれど、
当て馬まで報われてくれて、これぞハッピーエンドという感じでした♪

1

めちゃくちゃ良かった〜

思いが通じ合った瑛士と仁がとても甘くて、更に年下の瑛士がカッコよくて可愛くて最高なんです。初めてのデートシーンにキュンキュン来ました。

二人は運命の番なのに、仁が過去に選択した事によって二人は番になれないんです。かなり切ないです。
ジノは良かれと思って瑛士の家系を調べたんだろけど…余計な事しないでよ!って思ってしまいました。まぁ、良い奴なんですけどね。www

番になれない事で瑛士と離れなければと思っていた仁がジノの前で発情してしまい、ジノが自分ではダメなのか?と聞いた時の、仁の瑛士に対する思いの台詞にウルって来てしまいました。
そして、そこに現れて仁への気持ちを伝える瑛士が眩しいです。彼はやっと母親と電話で話す事によって、血からの呪縛から解放されてました。Ωだとかαだとか仁や瑛士からしたら、拘るポイントではないのかもしれないと思いました。

運命の番なのに番になれない設定がとても新しくて良かったです。


そして後半は仁の元カレであるジノが自分の国に帰国してからのお話でした。
彼には幼い頃から仕えているルカというβの部下がいるんですが、彼のジノに対する思いがとても切なくてこちらのお話も最高でした。

ジノが嫌いになれない原因が、彼の聡明で優しい点なんです。仁に振られてしまったのも、本当の伴侶は別に居たからなんですよね。

でも私は年下攻めがとても可愛いので、断然瑛士推しです。www

渋江ヨフネ先生の他の作品も読んでみたくなりました。

0

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