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表題作よい子の家

繭,元看護士
遠羽,紛争地域で、手足の自由を失くした兄

あらすじ

ようこそ、執着愛の極致へ――…

慈善活動をしていた両親を紛争地帯で亡くし、兄の遠羽も手足の自由を失ってしまった。
その中でも献身的に兄の介護を続ける弟の繭。
人々はそんな弟を「正しく素晴らしい」と称賛していた。
--けれどそれは表の姿に過ぎなかった。
繭は家に帰れば兄に一日中玩具を挿入し、イってもイっても終わらない快楽漬けの調教を繰り返していたのだ。
そんな中、遠羽が家を抜け出そうとしたことから、二人の関係は変化し始めて……

支配欲に侵された弟×手足と言葉を失った兄の、究極の箱庭愛。

作品情報

作品名
よい子の家
著者
三雲譲 
媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
DOELO
電子発売日
4

(13)

(6)

萌々

(3)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
52
評価数
13
平均
4 / 5
神率
46.2%

レビュー投稿数2

義理の兄弟の共依存もの

海外の紛争地帯などで医師として働く両親を亡くした義理の兄弟の話。
二人とも里子で両親に養子として育てられ、いつしか恋人になった。
兄は医師に、弟は看護師になる。

兄は弟を置いて、両親と同じく海外の紛争地帯へ。しかし、兄はそこで両上肢を失い、左下肢の麻痺と発話障害が残った。

両親を失い、兄も失うことを恐れる弟は、不自由な兄を実家に閉じ込めて社会と隔離し世話をしながら抱く。兄は涙を流しながら言葉を発せず喘ぐ。

社会に貢献することで自分の存在価値を感じていた兄は、社会から孤立したことで精神的に追い詰められるが、ある日タブレットにリハビリと装具についてのサポートをしたいとメールがくる。弟に隠れてリモートでリハビリを受けていたが、ついに弟にばれて…。



孤独を恐れる弟と自分の存在価値を見出だしたい兄の共依存ものになると思います。
ハッピーエンドで終わりそうだったのに、そう終わるかぁ。世にも奇妙な物語を観た気分。メリバ。でも当人達はしあわせなのかな。


むっちりした体つきが私的にはエロかったです。身体欠損ものは初めて読みましたが、受けの不憫さに萌えました。執着ヤンデレ攻めと不憫受け、メリバ、痛々しい話が好きな方はいかがでしょうか。
もっと悲壮感と痛さを感じるかと思ったけど、絵のおかげか意外とあっさり読んだ。


弟が兄が離れることを恐れて兄の目を潰す、兄が自殺を図るので苦手な方は注意を。

1

いざ逃げられる時に逃げないならWin-Winよね

 江戸川乱歩の『芋虫』が作中に登場しますが、あの物語ほどのおぞましさやグロテスクさはありませんでした。あちらは相手の欠損そのものに欲情している面もあったと思いますが、こちらはあくまで欠損によって自由を失っていく相手に執着が増していった感じ。健全でない歪な愛の形としてそこまで驚くような展開もなかったように思います。ただ、BLで欠損キャラを描くこと、相手を欠損させる描写をすること自体が珍しいので、そこに挑戦されたことは闇BL好きとして有難いなと。兄も弟に執着しているので、この2人はなんだかんだ幸せな日々を送ってくれそうですね。

0

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