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hanma no ryukishi wa henkyohaku ni shuchakusareru ryu to ai no aru tokoro
前巻を読んだばかりだったので、今度は魔族の里が舞台?と喜んでしまいました。カイルの異母兄のキトラがお気に入りだったからです。
あらすじから想像していたカイルが魔族の里に連れて行かれた理由は想像と大分違ってて、えっこれってキトラがアルフレートに激怒するヤバい案件じゃあと思ってしまいました。
前巻でキトラが話してた異母姉のイオエも登場して、カイルを囲んで可愛がる兄姉にホッコリする場面が沢山ありました。
でも思わぬカイルの登場によって水面下で良からぬ企みが密かに進み、カイルを迎えに来たアルフレートまで巻き込んだ大事件が起こるんです。
生まれ育った国では魔族と厭われ、魔族の里では皮肉にも人間と言われるカイルに切なくなりました。
それでもカイルが優しく純粋な気持ちを持ってるからこそ、兄姉はカイルの前では魔族の残酷さを見せる事を躊躇するのに愛情を感じて凄く良かったです。
辺境伯領にいる時は自分を卑下して、カイルは他を立てるばかりで危なげでした。
でも魔族の里にいる時から、カイルが少しづつ変わって行った事に凄く感動しました。
魔族の里で起きた事件はほろ苦い結末でしたが、辺境伯領に戻った時の様子は爽快でスカッとしました。こういう場面が読みたかったんだと気持ち良かったです。
そして番外編の「金鳳花の咲く庭で」は、アルフレートが幼い頃に出会った魔族の血を引く姉妹の悲しい結末と、カイルがまだ飛龍騎士団の従士でアルフレートが騎士だった頃のお話がリンクしてて、こちらも短編ながらとても面白かったです。
アルフレートが小姑だと煙たがるキースがまだ神官見習いで、当時から二人がやり合って居たのが最高でした。
まだアルフレートの父親が辺境伯として健在だった頃のお話でしたが、後の辺境伯家の出来事を思うと魔族の血を引く妹の残した一言がとても意味ありげに思えました。
でもこの頃がアルフレートのカイルに対する執着の始まりでもあるので、それを考えるととても萌えました。
これって続きはあるのでしょうか?凄く気になります。