等身大の男子高校生達の恋の行方は――いがなか、最終巻!

五十嵐くんと中原くん (6)

igarashikun to nakaharaun

五十嵐くんと中原くん (6)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神9
  • 萌×21
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
1
得点
49
評価数
10
平均
4.9 / 5
神率
90%
著者
イサム 

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媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA
レーベル
あすかコミックスCL-DX
シリーズ
五十嵐くんと中原くん
発売日
電子発売日
ISBN
9784041114674

あらすじ

バイクで二人きりの遠出をした五十嵐と中原は、ホテルでのすれ違いからお互い距離を置いてしまう。一人になり、自分を見つめ直した二人の出した結論は…!? ピュアな男子高校生同士の恋愛を描く、青春物語完結!

表題作五十嵐くんと中原くん (6)

五十嵐桜,高校生
中原冬吾,高校生

その他の収録作品

  • 最終話「冬来たりなば春遠からじ」
  • あとがき

レビュー投稿数1

ありがとう、アオハル!感無量だよ。

前巻から2年の休載があって。気長に待つと決めていた。だから。思いがけず完結をお迎えして、緊張してしまった。パタパタと終わってしまっていたら、どうしようかと。
つい最近、完結するとは知らずに思い立って通して読んでいたので。感激はひとしお。
私にとっては、前作はついこの間の事なのだ。だから。
甲子園の大事な試合で。葵が頭に大怪我をしてしまう。というところからの再開。
両親への不信感、弟・葵への羨望と拗れた気持ちで心を閉ざしていた五十嵐が、ようやく。葵と打ち解けられたのに。訪れた不幸。どうなってしまうの⁈
という焦燥感は何処。巻頭はいきなりのツーリング。五十嵐くんと中原くんは何処へ向かっているのか⁈
疾走するバイク。スピードに怖がっている風の五十嵐。そうだった、五十嵐はこのナリで結構ドン臭かったりするのだった。(4巻・修学旅行編参照)
それよりも何よりも。毎回書いてしまうのだけど、絵の綺麗さにも感無量。
1巻から丁寧に追って来た読者なら、直ぐに気付かれる事と思うが、全然違うのである。
何だったら、誰⁈ コレ?レベルで違うのである。どことなくモッサリしていた全員が、美しく。キュートに。男前に仕上がっている。五十嵐に至っては体格すら違う。ちゃんとイケメンたるイケメンに成っている。その事だけで。もぅ。感極まってしまう。
私たちは、物語に息づく彼等の成長と、烏滸がましくも、作家の成長に立ち会っている心持ちになってしまうのだ、と思う。ああ、嬉しい。とページを繰るのだ。
さて。
些か肩透かしではあるものの。葵の怪我は大した事無く。(ホッ。)大事には至らず。
安心した五十嵐を連れて、中原くんは冒頭のツーリングへと洒落込む事になる。
ここから。作者は何度でもテーマ的なモノを差し込んで来る。
2人は男の子同士なのだと。
「人の目気にするようになると、色んな違和感の辻褄が合い始める。」
それは、「受け」(でしょうね。)でありながらも、自分は男で、一方的に守られたり、可愛がられたりする存在では無い、と「カッコつけたい」中原くんだったり。
それでも「攻め」らしく、守ったり、可愛がりたい五十嵐くんの溢れる想い、っていうBLらしい可愛らしさの他に。
思春期ならでは、の悩み。だったり。五十嵐に限って言えば、言葉が足りて無いだけに。
父親という大きな存在への壁だったり。それが大き過ぎるからこその、信頼を裏切られたと勝手に拗らせていた想いだったり。

BL的にはアリアリの、出先で大雨からのラブホ泊も。心が伴ってないと感じた2人は、華麗にスルーするんです。ニクい!
押し倒されてからの、中原くんの「五十嵐、俺も男だぞ。」に「知ってるよ。」と応える。この時の五十嵐とのシーンが、可愛くて震えます。

最終巻で、いきなり登場の早坂さんには驚いたけれど。どうやらコミュ症の彼女を見ている内に、中原くんは自分が「黒歴史」だと思い詰めている中学時代を重ねます。
今は、あの頃とは違う。ただクラスメイトに小馬鹿にされるがままの自分では無い。
リベンジしたいなどと考えて同窓会にも出席する中原くんですが、そんなつまらないプライドや時間なんかより大切な事に気付く。大切な人に気付く。突然の様に気付く。
今、会いたくて、気持ちを伝えたい人は。
カッコ悪いかもしれない自分を肯定して、自分らしくいられる相手は。
往年の月9ドラマみたいに、清々しく走って。五十嵐に駆け寄る中原くんの姿、にニマニマが止まりません!こちとら分かってるんだよ、最初っから。ずっと見守って来たからね!
ああ、アオハルだなぁ。

物語の清々しさ上、2人のイチャコラは薄め。卒業式も描かれず、すっ飛ばした数年後。
24歳になった2人は、同棲していて。一緒にお風呂に入ったりしているものの。エロモードには至らず。ま、やる事やってんでしょうけども。そこは各自妄想でどうぞ、的な。
仲良しの5人は変わらず。水森とのんちゃんは結婚しているし。五十嵐は父とは違い、現場の警察官になった。父の背中を見ないと言った五十嵐は、父とようやく肩を並べて話す事が出来たのだ。五十嵐・父の気持ちに寄り添う為に、ページ割き過ぎたかと思われ。父の若い頃まで遡ってしまう。それはそれで必要な物語だったとは思うけれど。それならば。カケルさんと凛ちゃんの、実は実子なんじゃないの?な、ワケあり風のお話も読んでみたかったし。何かと五十嵐くんと中原くんの2人を温かく見守ってくれたカケルさんの、ホスト時代の物語も垣間見たいじゃないですか。ゲイバーのママさんの元ホストっぷりも気になるし。
そういう意味では、完結を急いだ感もあって心残りではあります。
けどね。何はともあれ、完結おめでとうございます。
1巻で背を向け合って。徐々に見つめ合い。この最終巻で大きな笑顔。
何より幸せそうな2人を見れて、感無量です。
彼等はアオハルを経て、成長する。
ラストページの、中原くんの大きな笑顔に、胸が温かくなります。
皆んな、幸せであれ!永遠に。
ありがとうございました。大好きです、永遠に。

4

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