「嫁は嫁らしく、俺の一番近くで生きろ」

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表題作バケモノの花嫁

暁夜,狼族 族長の次男
ヒナタ,狐族

その他の収録作品

  • 描き下ろし「キレイ」
  • あとがき

あらすじ

和平のため、敵対する狼族に嫁ぐことになった狐族のヒナタ。
雌に化け、その身ひとつで嫁入りしたヒナタはある密命を帯びていた。それは狼族族長の息子・暁夜を殺すこと――。
その夜、暗殺を実行しようとするも、たちまち勘付かれ計画は失敗。
九つの尻尾を持つが故に同族から疎まれていたヒナタは生を諦めるが、暁夜に殺されるどころか「初夜だ」と犯され、囚われて…。


『バケモノの花嫁』小冊子付き特装版も同時発売です。

作品情報

作品名
バケモノの花嫁
著者
秋久テオ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ブライト出版
レーベル
Tulle Comics
発売日
電子発売日
ISBN
9784861239113
4.3

(165)

(89)

萌々

(45)

(27)

中立

(2)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
16
得点
708
評価数
165
平均
4.3 / 5
神率
53.9%

レビュー投稿数16

暗殺対象と契る永遠の愛

【約束をした。 ここで死ねとお前は言った。 だから、俺の居場所はここだ(ヒナタ)】

エロス度★★★★★

暁夜とヒナタの恋物語。

狼族と狐族による異種婚姻譚。
暗殺失敗からの〝初夜〟として犯される展開は衝撃的でしたが、それからの2人の関係の変化がドラマチックで感動させられる。

狭い価値観・世界から広い世界を知っていく2人が尊く、ヒナタの九尾の狐姿は一族から疎まれていましたが私は普通に綺麗だと思うし、朝日に照らされたヒナタの姿は美しかった

嫁としてきたヒナタに対する暁夜の想いが切なくて胸が痛くなるし、しんどい面もあるけれどヒナタが心から笑える幸せな婚姻となって本当によかったです

0

そういう意味のタイトルか

秋久テオ先生の既刊作品は殆ど拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
しんみり 3
獣 3
エロ 2
な感じだと思います。

狼族の暁夜さん×狐族のヒナタさんのカプです。獣人物で2パターンに分かれる、ケモミミだけのパターンとケモミミも人の耳があるパターンで、今作はケモミミも人の耳があることで、獣にも人にも四つ耳と忌み嫌われている獣人達のお話です。

平和の為に敵対する狼族に嫁ぐことになった狐族のヒナタさん。でも本当は狼族の暁夜さんを殺すことが目的で…。

敵対する狼族と狐族や九尾だからと同族から疎まれて、厄介払いのように嫁がされたヒナタさん。そして暁夜さんもある秘密を抱えていて。いろいろと重くしんみりする描写が満載です。でもその割には、ヒナタさんが同族から疎まれていた話を聞いた時の暁夜さんの言動には若干思い遣りを感じなかったですね。あと、暁夜さんの母親の言動が終始緊張感が無くてそこでシリアスさは軽減されるかもしれませんが、個人的には楽観的過ぎてちょっとイラッとしました。

自由になるべきだと突き放したり、俺の居場所はここだとその命を顧みなかったり、排他的な世界だからそこ相手を想い合う2人の言動や幸せになっていく姿にジーンとしたので、是非とも読んでほしいです。

0

狼攻九尾狐受,雙向奔赴互相救贖看得我好感動嗚嗚嗚嗚

前期有點憋屈,但是後面受太美啦,作畫少許崩

0

期待し過ぎたかも

前から気になっていたのと、ちるちるさんのレビューランキングの上位に入って来たので購入してみました。

タイトルも捻りが効いて良かったし、試し読みで期待したんです。

でも何て言うか出会いこそは派手な演出だったものの、それからは単調な感じがして一体どこが終着点なんだろうと途中で疑問に思ってしまいました。

暁夜の父親や長男の存在も中途半端だし、ヒナタのいた狐族に至っては何がしたかったのか存在感もありませんでした。
暁夜がヒナタに狐族でどんな目に遭っていたかと聞いたような、「何もなかった」感じがこのお話の全体を通したイメージでした。
雰囲気だけが良かったです。ストーリーはイマイチでした。

暁夜が満月の夜にヒナタを襲った辺りが唯一の山場でした。最後のオチも呆気なくて、タイトルとカバー表紙で期待し過ぎたかもしれません。

4

訴えるテーマのある作品

バケモノは嫁なのか夫なのか、それとも…ふたりとも?
タイトルを見て、まずどっちがバケモノなのかな?と考えました。
表紙のイラストもタイトルもとても興味深くていいですね。

獣人でファンタジー。
最近はやりの作品かなぁと思っていましたが、それだけじゃなかったです。
軸にはもっと訴えかけるテーマがありました。現在社会でも問題になっている、知らないものに対しての恐怖と差別。

「俺とお前になんの違いがある?この世界で生きているのに」
「世界は広い」
「あなたらしく堂々と胸を張って過ごしなさい」
「共存のための話をしよう」

そうだ!と同意できるセリフがいくつもありました。

でも、ちゃんと甘々だったりエッチだったりも満足できるし、可愛いシーンもあります。
はじめは無理やりでもだんだんと互いを理解して好きになっていく流れは王道だけどよかったです。
実は攻めがかなりピュアな思い込みをしていたのが読んでいる途中で分かるんです。「ええ?まじ?かわいいじゃん」と声に出ちゃいました。

暁夜にヒナタという名前も、ふたりをうまく表されていました。
とても美しい絵柄でキャラの表情も生き生きと描かれています。丁寧な絵と興味深いテーマの作品でした。

最後の母親との出会いがいきなりで、あっという間にそれまでの問題を解決してしまったのにはあっけにとられてしまいましたが…。それは1巻に収める為の大人の事情でしょうか?そこは残念でした。上下巻などでもう少しじっくり描いてほしかったです。

4

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