身体から始まる運命――

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表題作愛だ、恋だの処方箋

佐藤志郎,26歳,α,人気バンドグループのメンバー
桐矢凛人,34歳,β,薬剤師

その他の収録作品

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あらすじ

薬剤師で調剤薬局を経営している桐矢凛人はある日、芸能事務所からの依頼で今話題のバンドグループWeltのメンバーでαの佐藤志郎に、抑制剤を処方することになる。
しかし、志郎との初対面でβである凛人は何故か全身が欲情し、志郎に激しく抱かれてしまい――。

【描き下ろし18Pあり】

作品情報

作品名
愛だ、恋だの処方箋
著者
秋久テオ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784758025713
4.4

(208)

(119)

萌々

(62)

(22)

中立

(3)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
23
得点
912
評価数
208
平均
4.4 / 5
神率
57.2%

レビュー投稿数23

これは名作

もぉー…ここんとこオメガバースの進化が止まらないっていうんですかね、面白い話がじゃんじゃん出てきますね。

ちょっと前までは想像域内のストーリーや王道の展開に、これぞオメガバね!…なんてよく思ったりなんかしてましたけど、最近のオメガバース作品は想像もつかない方向からのアプローチやら作者さん独自の感性と解釈がキラリと光る良作・名作が多く、オメガバースの新時代突入かってくらい驚いてます。
BLとオメガバースはある意味蜜月関係で、切り離せないステージにまで上り詰めていますが、まだまだ進化の余地もありそうで今後も楽しみです^ ^

で。この作品もですね、その進化の流れに乗った作品と言えるんじゃないでしょうか。
高評価も分かる分かる。すっごく素敵なお話でした!

身体から始まる「運命の番」っていうのが面白い着眼点です。既成事実があってからお互いを知り、そして惹かれ合っていく…っていうのは、通常の恋人変遷とは逆パターン。
なので気持ちが追いつくまでに紆余曲折いろんなことが起こってしまうのは当然でして…、身体の関係に心が伴うまでの不安やわだかまりといった穴埋め作業を1つ1つ行っていくのが、この作品の萌えとキュンのポイントになります。


「運命の番」というのがこの物語の大きな軸にあり、βからΩに突然変異した凛人と、凛人に運命を強く感じて執着しちゃうαの志郎が、運命に良くも悪くも翻弄されていくストーリー。出会いから運命の出会いを果たしてしまった彼らが激しくお互いを求め合い本能のまま身体を繋げる1話はインパクト最強です。

この「運命」から逃げたいΩと「運命」をモノにしたいαの攻防戦が一途でピュアでブレなくて、激しいベッドシーンを差し置いて一番ドキドキしたかも知れません。それくらい運命を求める志郎がカッコ良かったです。

運命を拠り所にすることの危険性を知っている凛人が、「運命」に惑わされないと志郎の気持ちを受け入れない気持ちも分かります。「運命」だからといって皆が幸せな結末を迎えるとは限らないですもんね。
ここのところはオメガバ作品の中では割と冷静に「運命の番」をみている描写かなと思います。凛人が元βだからってのもあるのかもですね。

運命を大事にしたくて諦めない志郎との気持ちの温度差が切ないけど、それだけ凛人を求める執着心と熱い想いに心臓もぎ取られました(〃ω〃)


「運命」って特別何もしなくてもそうなる道が定められたものって感じですけど、そうじゃないんだなって。「運命」も1つの選択肢であって、自分から望んで頑張って勝ち取りに行ったものもまた運命で、後者の方が本当の意味での「運命」だと思います。自分の意志があるかないかが大事なんですよね。


凛人と志郎の経緯を見れば運命性はきっかけに過ぎず、2人を繋ぐメインではなかったことがこのストーリーを面白くしたことにあると思います。
本能に心が追いつくまでの2人の距離がどんどん縮まっていく展開がすごく良かった。エロさの中に響く純愛が最高でした。

もっとその余韻を楽しみたかったです。続きがあってもおかしくない雰囲気でしたがどうなんでしょ。
もし続刊や番外編が出たら絶対読みます!

10

温度差に切なキュンキュン

βからΩへの変異オメガバースって最早定番ですよね。
珍しい題材でもないしβ受けが登場したら、
「はいはい、Ωに変わるやつね!」と思っちゃう。

と捻くれた考えで試し読みをしたところ、
こちらは「運命の番」も薬で抑えられる時代なってて。
遺伝子レベルで惹かれ合う感情を断ち切れるんですよ。
これは面白そうだな~と手に取りました。

で。
個人的にはめちゃくちゃ萌えツボが詰まってました!
年下攻めのいじらしさや一生懸命さにキュンキュン♡
受けの悲観的な部分も切なくてウルッときます。

また定番のやつ…?とか言ったヤツ誰だよ!(私です)
めっちゃ良いやん~!(∩´///`∩)(∩´///`∩)(∩´///`∩)

(でも出会って1秒発情セックスが苦手な方はご注意)
(セックスまでの導入が最速すぎてビックリしたよ…)
(ガチの出会って1秒)


さてさて。

受け:凛人は薬剤師で薬局長をしています。
商業柄、バース性の知識やお薬にも詳しいお人ですが、
過去の経験から恋愛や運命に対しては悲観的な部分も。

ずっとβとして生きてきてどことなく他人事だったΩ性。
突然変異でΩになった変化に戸惑いもあれば、
冷静に受け止めて淡々としている部分もありました。

攻め:志郎は人気バンドのメンバー。芸能人です。
ワイルド系でオラオラしてそうな見た目に反して、
真面目で誠実な部分も垣間見えました。


志郎は出会って1秒で発情セックスした申し訳なさと、
運命の番に出会えた喜びも感じているんですね。
始まりはアレだったけど精一杯大事にしようと決めて。
一生懸命頑張る姿がとってもいじらしいんですよ…!!

対して凛人は恋愛にも運命にも悲観的。
その上、βからΩへの変異に心も体も追いつかず、
志郎から好意を向けられても応えられる余裕がありません。

"セックスしちゃったのはただの事故"
"運命の番だから執着するんだろう?"
"俺だから好きになったわけじゃない"
"今は薬がある。運命に囚われる必要はない"

ーーーといった感じで凛人は完全拒否姿勢。
志郎との間に温度差があるのが切ない……ッ!

志郎がどんなデートしようかなって考えてるのに
凛人はもう会わないことだけを考えててさ…(涙)
(この部分は個人的にめっちゃ萌えました(;////;))

温度差が出る理由の大前提にバース性があるけれど、
芸能人と一般人の溝も切なキュンでした。
凛人が臆病になっちゃうのも仕方ないっていうか…。
住む世界が違うっていう部分にも萌えます(;////;)

志郎は発情時にはαの本能なのかちょっと暴力的だけど
それ以外は気遣いがあって、一途で、好感持てました。
なので運命関係なく凛人が惹かれる理由も納得出来ます。

(凛人が好きで好きで一生懸命だから、)
(年下攻めスキーとしてはもう堪らんまるレベル萌え)
(志郎が健気でめっちゃキュンキュンする!いいこ!)

凛人はなんかΩになって色気出た…?
冒頭はちょっと枯れ始めたおっさん風なんですが
メンタル落ちてぢわッと泣いたり、
志郎の顔見てホッと気が緩んだり、
どんどんどんどん可愛くなっていくーーーー!!!

いや~~……、もう少し読みたかったな。
恋人になったあとの2人がもっと見たい。

1つだけ残念だったのが、
運命の番を断つ薬の存在感がもう少し欲しかったかな…。
思ったより薬剤師の肩書きも薬も暗躍しなかったので…。

少しマイナスなことを書いちゃいましたが、
年下攻めでドドド萌えして切なキュンで泣けて大満足です!!!


5

良かったー

志郎が年下攻めで一番好きかもしれないです。絶倫、一途、ギャップ萌えetc...私が攻めに求めているものを全部詰め込んだような完璧な攻め!さらに体の凛人との体格差と肉体美が最高にエロかったです。凛人は母親が運命の番と出会って不幸になったため志郎を何回も拒絶しますが、それでも凛人が心配で薬局に通い詰める志郎が愛おしかったです。とても良い作品でしたが、強いて言うならエッチがもっと見たい!続編出ないかな...と密かに待ちたいと思います。

2

運命の番システムの概念とは、みたいな

まず絵が好きで買った。
めっちゃよかった。

「運命の番」と出会ったら、それは”最高の運命なんだから幸せになる”
という一般的なオメガバース作品にありがちなシステムの概念をぶっ壊してきたなっていう感じだった。

薬剤師βの受けが、アイドルバンドマンのメンバーの攻めαで担当薬剤師になり、薬を受け取りに来たところから始まり、運命の番で事故セックス
その衝撃で受けはβだったのに突然変異でΩになります。

主人公Ωの親族は運命の番に逃げられて精神崩壊
世界線的には、運命の番で必ずしも番うべきという感じではなく、そうならなくてもいいような薬まで開発されているような世界。

それで運命の出会いの衝動でβからΩに代わってしまった受けだったけど、その運命というものに従った結果精神を病んでしまった親族がいるので、「運命の番だから」という理由で相手を決めることに意味はないと思ってる受け。

攻めは攻めでフェロモンのせいで穴扱い ひどい
本能に従った結果心が伴ってない片鱗が見えて二度と会わない宣告をされる攻め

読んだらわかるんだけど、親族のこともあって世の中の常識みたいなものに感情もままならないまま流されるのが嫌だったんだなって
結局30代で恋愛が下手なおじさんだっただけで気持ちはあったんだなって

身体から始まる恋愛にも否定的だったけど、きちんとそこから始まる恋愛も、お互いちゃんと知ろうとすればできるんだよって感じのいい話だった

相手のこと知りたい気持ち大事

受けは、ホットコーヒーはブラックだけど、アイスコーヒーは甘いのが好きだから
ミルク1つとシロップ2こなの
という会話を以前にしていた2人

最後のページで何も語られず描写だけで「お前のこと知りたい、おぼえたい」が「俺のこと覚えてくれてる」
のアンサーで表現されててオサレすぎてぐああああああああああとなった

エッチなところは申し分ないですが、事故めばっかりなので愛があるのは最後だけです。
ほんの分厚さは標準的。

内容しっかりしているので読みごたえはあると思います。
単純明快運命の番だ!!!!くっつこう!!!!みたいなオメガバースにちょっと飽きたな、ちょっと違う方向のオメガバース読みたいよって人向けかなと思います。

絵が好きだから作家買いかな!

2

続きが気になる!続編希望

秋久テオ先生の漫画はどの漫画も本当に続編を書いて欲しいものが多いのですが、今回この作品も続きが気になる事間違いなしの作品です。
秋久先生のオメガバースものはこんな展開がくるのかぁと思いながら1回読み、2回目すぐにまた噛み締めて読破
秋久先生漫画のメガネ受け作品の中で1番せつなく、でもごめんなさい、あたしは秋久先生作品では黒髪メガネ受けキャラでは2番目に好きな受けキャラでした!※あたしの中では秋久先生の漫画の黒髪メガネ受け1番好きキャラは騎士様~の主人公なので…

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