森羅 ~救いの狼王と祈りの騎士~

shinra

森羅 ~救いの狼王と祈りの騎士~
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×210
  • 萌2
  • 中立1
  • しゅみじゃない2

235

レビュー数
6
得点
57
評価数
17
平均
3.5 / 5
神率
11.8%
著者
戸田環紀 

作家さんの新作発表
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イラスト
円之屋穂積 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
電子発売日
ISBN
9784344849686

あらすじ

人狼の王国・リヒタルフ。第二王子のマックスは車輪に似た紋様を持って生まれ、「国を導く者」として国民に期待されていた。そんなマックスの近衛騎士として仕える幼馴染みのミランは、幼少期からずっとマックスに淡い恋心を抱いていた。だが、マックスが25歳の誕生日を迎えた日、「運命のつがいと結ばれることにより国を天下泰平に導く」との予言が発表され、本格的にマックスのつがい探しが始まった。運命のつがいが見つかった暁には婚儀を執り行い、病に臥せる現国王に代わり王位につくという。その後、予言通りマックスと同じ紋様を持つ女性が現れ、着々と婚儀の準備が進む中、騎士として誓った生涯の忠誠と長年抱き続けた己の恋心に激しく揺れるミランは…?

表題作森羅 ~救いの狼王と祈りの騎士~

マックス・クロドヴィル,人狼の王国・リヒタルフの第二王子,25歳
ミラン・エリシュカ,狼の獣人で王宮近衛兵,25歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数6

最後まで読めない展開でしたが…

戸田環紀先生の作品を読むのは「君の瞳に愛をささやく」に次いで2冊目になります。

今作はファンタジー色が強い作品だったと思いました。特に終盤です。

まずイラストが大好きな円之屋穂積先生だったのと、あらすじの「予言通りマックスと同じ紋様を持つ女性が現れ」で私の性癖に突き刺さって来たのです。
これ絶対に切ない展開だろうと確信しました。そして確かにそれを裏切らない展開でした。

切ない展開ながらもマックスとミランの出会いの様子やマックスのミランへの執着から、彼等が本当はどんな関係かを読者が嗅ぎ取れる様になってるのがとても秀逸でした。

ではあらすじにあったあの女性は何なのか?は、これも全く想像した通りでした。
それならどうしてマックスは彼女を番だと思ってしまったのかは、後に種明かしがされてなるほどと思ったのです。

ミランにマックスと同じ紋様が無いのに、ミランを思うマックスの気持ちに萌えたし、嫉妬に駆られながらもマックスを一途に思い護ろうとするミランにも萌えました。

じゃあどうして神評価じゃなくて、萌2に留まってしまったのか…それは黒幕のマックスに対する怒りがこじ付けに思えてしまったからです。

最後まで誰が黒幕か?誰もが裏切り者に思えて最後まで飽きずに読めました。
でもその為に黒幕の存在が取って付けたように思えてしょうがありませんでした。

0

良い主従モノでした

人狼達の世界。
第二王子の攻めと騎士の受け。
幼い頃に王子と知らずに出会い親交を深めて、真実を知ってからは臣下として忠誠を尽くしてきた関係。
お互いに立場をわきまえていて主従としての距離感がもどかしい。
受けの忠誠が健気で一途で素敵だった。
攻めを守るのが受けの役目だとわかっていても守りたいし、庇ってしまう攻めの苦悩のシーンも良かった。
あと受けが大怪我をする度に傍らで手を握って泣いている攻めも萌える。
初めて出会った幼い二人が思わず耳と尻尾を出しちゃうエピソードも可愛かった。

ストーリーも面白かった。
人々の暮らしが発展して、国同士の争いが生まれて
大きな戦争を終えた後の話で、攻めは平和的な終戦の立役者なんだけど
その戦争がもたらした様々な被害が回り回って攻めを苦しめる結果になっていく展開が印象的だった。

0

主従もの

戸田さんはブラジル在住のBL小説家です。前回のアーティスト×ディーラー(車の)のお話がとても良かったので、いつか南米の異国情緒あふれるリアルな作品を書いて頂きたいなと勝手に思ってます。

今回はガラリと変わって、獣人の王族×近衛騎士の話。ファンタジーで主従関係+幼馴染みでもあったということで様々な萌えが詰まってます。現王の第二位継承者の攻めが性悪な第一位継承者の兄サイドからたびたび命を狙われる設定で兄の回し者の裏切り者は誰か?というのがファンタジーだけど途中からのサスペンス要素になります。

人狼ものは妊娠設定がなければ嫌いではないですが、今回はラスト以外ではあまり設定が生かされてないというか人狼である必要性をあまり感じなかったので、もう少しシンプルに受けの切ない片想い+中世欧風ファンタジー&ミステリーでもよかったかな?と思います。

受けは挿絵も美しくエロく、攻めに守られるより攻めを守りたいという強い美形タイプなのが良かったです。攻めはカッコいいですが、最初は予言?に従って女性の番と生活を共にして(体の関係はない)受けを傷つけていたのが罪だなあと思いました。

まだ作品数は少ないのでこれからが楽しみな作家様です。

1

ファンタジーラブサスペンス

人狼の王国の第二王子マックス×近衛騎士団副団長ミラン。幼い頃からマックスに憧れ恋い慕いながら騎士として命を懸けて彼を守るミランが健気。幸せを願うも彼に運命のつがいが見つかってからの葛藤は辛かった。特にマックスが運命のつがいを庇う所はミランの虚しさが伝わり涙。王位継承権争いが激化しミランとマックスが仲違いしてもおかしくない状況でも、ミランを守ろうとするマックスはずっとミランを運命のつがいと信じていたのかも。マックスを信じ抜くミランと2人の絆に感動。ミランが運命のつがいになる為に強い愛が必須だったんだと思う。互いに愛を貫いた2人に拍手。あと正義は人によって違うと実感。人を傷つけず、安心して音楽を楽しめる国を2人なら作れると思う。ハラハラしたけど、ロマンチックな2人にときめきました♡

1

サスペンスフル

あら、神評価がお初だわ。
私、このお話は読んでいてかなり手に汗握ったんだけどなぁ。
だってサスペンス感が半端ないんですもの。
今作を読んで、戸田さんの持ち味は『ドキドキハラハラさせること』なのではないかと思った次第。ファンタジーとオメガバースという『あまり得意ではないもののダブル攻撃』的なお話だったのにも関わらず、盛り上がった盛り上がった。
こういうのも吊り橋効果って言うのかしら?

出版社あらすじに書いていない部分を捕捉すれば、マックスが暗殺されそうになること、彼が大事にしている者たちが命を狙われること。
後半のドラマを引っ張るのは『その犯人は誰か(動機は何か)』ということと『マックスの運命のつがいは現れるのか(ミランなの?違うの?)』ということ。
このふたつ、どちらも簡単に見当がつかないのです。

大どんでん返しが次から次へと襲って来て先が読めないというタイプのお話ではありません。ラストに至る半端ない緊迫感をね、絶えさせないように引き釣り続けるお話なんだと思うんです。
緻密なの。
最終盤(大団円エッチになだれ込む部分ね)まで、緊迫した空気を楽しみました。

2

独特な世界観に萌える

戸田さん作品ってストーリー展開が緻密って言うんですかね。しっかり練られたストーリーに魅力ある登場人物たち。読みごたえのある作品を書かれる作家さまだなあといつも思っているのですが。

今作品も読みごたえのある1冊でした。
ネタバレ含んでいます。ご注意ください。






人狼たちが住まう国・リヒタルフ。
その国で王宮騎士として副団長を務めるミランが主人公。
彼には敬愛する人物がいる。第二王子のマックスだ。幼少期に同じ修道院で騎士修行をしていたマックス。その高貴な身分を隠し、驕ることなく、同じように学び剣術の指南を受けてきた。自分のマックスへの想いが恋だと気づいたものの男同士、しかも相手は王子という身分。自身の恋心に蓋をして、マックスを守ることでずっとそばにいられたら。それがミランの願いでもあった。

だがしかし、マックスも王妃、もとい番を娶る年頃になった。
しかも、第二王子でありながら第一王子を差し置いて番を見つけた暁には時期国王に指名されることに。マックスが王になることに対する喜びと番を娶ることに心を痛めるという相反する感情に振り回されるミランだったが、すぐに番候補となる女性が見つかり―。

人狼が住まう国という特殊な世界観のお話ですが、この「人狼」というバックボーンが終盤生きてくるストーリー展開なんですね。そしてマックスの番になる人に必須の条件がある、というのもなかなか斬新な設定。マックスとミランは両片想いなんじゃないのかな?と何となく読者には見えてくるのですが、マックスがミランの手を取ることができない理由がきちんと存在しているために、ストーリーに奥行きがある感じ。

そこに次期国王の座をめぐる争いが勃発してくるわけですが、うん。
この争いの黒幕の存在がめちゃめちゃ面白かった。
え、この人かな、あれ、この人かも。と推測しながら読み進めたのですが、怪しい人物がそれなりに登場しているんですね。こういうストーリーの場合何となく黒幕が誰なのかって読めちゃう部分があるのですが、今作品に至っては全然わからなかった。

バックボーンがてんこ盛りで、けれどそれらがきちんと繋がっている。点が少しずつ線になっていく過程にゾクゾクしました。

そしてそこに萌えを添えるのがマックス×ミランの二人の恋の行方です。
こういうストーリーって、攻めさんがスパダリで周囲の人たちの反対を押し切って受けちゃんを娶る、っていう展開って多い気がしていますが、今作品の攻めさんは、別の女性と婚約しようとします。しかも彼自身望んで。が、そこにきちんと理由が存在しているためにミランと共に悲しいながらも受け入れることができる。でもでも、ミランはどうなるの…?という感も否めず。

この二人はくっつくんだよね?と思いつつ読み進めましたが、最後までハラハラし通しでした。

ストーリーも面白かったですが、狼とか、番とか、そういうバックボーンも魅力的なのもよかった。王道の主従ものですが、そこに戸田先生らしい独特な設定が加わることで独創的なストーリーになっていたように思います。

5

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