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熱砂の相剋〜獅子は竜と天を巡る〜

nessa no soukoku shishi ha ryuu to ten wo meguru

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表題作熱砂の相剋〜獅子は竜と天を巡る〜

イザーク・カーレーン、28歳、アルダシール国左宰相。竜の霊獣使い
ミフル・スーレーン、26歳、国を追放されたアルダシール国右宰相の息子。獅子の霊獣使い

あらすじ

アルダシール王国では、霊獣の卵を持って生まれてくる者を“霊獣使”と呼ぶ。その中でも、王の守護者であり代弁者とされるのが、竜の霊獣使である左宰相のカーレーン家と、鳳凰の霊獣使である右宰相のスーレーン家だった。そんなスーレーン家の第一子として生まれたミフルは、次期宰相としての期待を背負っていた。しかし六歳の時、目覚めた霊獣が鳳凰ではなく蛮獣とされる獅子だったため、王から疎まれ国を追放されてしまう。ミフルと霊獣のミシャカは砂漠での生活を余儀なくされたが、追放から二十年、突如宮殿に戻るよう王命が下る。それを伝えにきたのが、幼馴染みであり現大宰相のイザークだった。王家にもイザークにも不信感を抱くミフルは、宮殿行きを拒んだが『ミフルを戻さなければ国が滅びる』というお告げが下りたらしく、さらに、イザークから「お前のことが好きだ」と熱い想いを告げられて…?

作品情報

作品名
熱砂の相剋〜獅子は竜と天を巡る〜
著者
戸田環紀 
イラスト
小山田あみ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
電子発売日
ISBN
9784344853515
4.5

(41)

(30)

萌々

(6)

(4)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
7
得点
187
評価数
41
平均
4.5 / 5
神率
73.2%

レビュー投稿数7

砂漠の熱にも負けないアツい物語

すごい読み応えだった……
これぞファンタジー!壮大な世界観が素晴らしかったです。

竜や獅子の霊獣が登場し、華やかな印象を受ける作品ですが、どっしりと腰を据えたストーリーです。
過去と現在、そして更には先祖の頃へと遡る過去との繋がりが複雑に絡み合い、非常に濃厚な内容に仕上がっています。そこにBL展開まで組み込まれているんですから、全部が見せ場で見どころ。細かな設定や背景が随所で光ります。

BLのパートは特に存在感強めです。(サイコー!)
BL小説なんだから当然っちゃ当然なんですけど、ストーリー重視の凝った設定が際立つ作品だと、BLの存在感が薄くなりがちなものも割と見かけます。面白いのに、どっちがメインなんだか…って思ったりもするけど、この作品は違う。
割と早い段階でイザークからミフルへの好きの気持ちをカミングアウトしているせいか、好きがダダ漏れで、分かりやすい言葉にしなくても態度や言葉から愛が溢れています^ ^

なんていうんでしょうねー…
イザークのスパダリムーブはべらぼうに甘いってわけじゃなくて品の良い甘さ。
控えめなところもあるけど、内に秘めた愛情はめちゃくちゃに深くて広い…みたいな。BLの存在感は強いのにうるさく主張し過ぎないところがスマートで、非常に私の好みでした。
何を置いてもミフルを最優先に考えて行動するイザークの執着愛は、話が進むにつれてどんどん顕著になります。
極上の男の極上の愛し方をぜひ堪能して下さい^ ^


BLとは別の世界線の物語背景や事件パートもかなりの読み応えでこちらも目が離せない展開目白押しでした。幼い頃に国を追放されたミフルが、20年の年月を経て国に帰還させられることからストーリーが始まります。
宰相家の生まれの彼が国を追われた理由、急に国へ戻されることになった理由……王家に振り回されるミフルが可哀想で彼に同情するしかありません。しかし、視点を変えると別の真実が浮き彫りになり、ミフルへの同情だけでは済まない事実がたくさん出てきます。こうしたストーリーの動きも、この作品により深みを与えているのは間違いないでしょう。
話が進みストーリーが熟してくるのを味わいながら読んで欲しいと思います。

手に汗握る魔獣との戦闘、ミフルとイザークの先祖たちの真実、ミフルの国外追放や呼び戻しに関しても全部の点が繋がっていく終盤は目が離せません。もちろんBLは言わずもがなです。
イザークとミフルのついに…!なシーンは最高です。
彼らの掛け合い、交わすセリフがめちゃくちゃ良いです!何度読み返したことか分かりません( ˃̶͈̀∀˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾


スケールの大きい舞台で繰り広げられる恋愛模様は、一途で繊細な幼馴染み恋。見た目もスペックも派手な2人なのに、恋愛においてはどちらもハジメテっていうそのギャップに萌えまくりました〜。
幼い頃に芽生えた恋の花を大切に育ててきた男と、彼に一心に愛され倒す男との、砂漠のようにアツい恋愛を最後まで見届けて下さい。

11

めちゃくちゃ好みの作品だった!

戸田環紀先生の作品を読むのはこちらで4作品目になります。今までは萌2どまりだったんですが、今回は読んでる途中から神評価になると確信してました。ファンタジー好きな方なら堪らない作品だと思います。

そして小山田あみ先生のイラストも最高なのですよ。人物だけでなく霊獣の美しさにも目を見張りました。

更にストーリーも秀逸でミフルの愛情深い性格がとても魅力的で、彼の大切な人との回想シーンや亡くしたシーンでは何度も目から水が流れました。号泣じゃなくてジワリとなんですよ。それくらい心に沁み入ってくるんです。

イザークに関しては登場してから一貫してミフルに対して好意しか感じないので、ミフルがいつ素直になるのかとニヤニヤしながら読みました。

幼いミフルを追放しておいて20年経ってから急に宮殿に戻るキッカケになった王妃に下った神託の謎や、左宰相家や右宰相家の確執、そこに様々な人物の思いが重なって読み応え充分でした。
是非ネタバレ無しで楽しんで欲しいと思います。

特に後半の魔獣との戦いのシーンは圧巻でした。ミフルの霊獣のミシュカの力が解放されるシーン、そして魔獣の真相と190年前の陰謀とミフルが導いた結末に感動でした。

個人的なお気に入りのキャラはイザークの弟でした。彼とミフルの父親にもジーンと来たんです。

イザークの思い続ける強さと不遇でも人としての愛情を失わなかったミフルが男らしくて、男前同士の深い絆が素敵なお話でした。

しいて不満をあげるならば190年前とミフル追放の罪をあの人に取って欲しいということでした。ハゲ散らかして欲しい…

5

2人とも最高にカッコ良い……!

めちゃくちゃ面白かった〜〜〜…!
もう、〝対立してしまった幼馴染み〟の設定に萌え滾りました。

宮殿に仕える左宰相家と右宰相家。
共に宰相の立場から敵対関係でありながらも、息子達(攻と受)は幼い頃からの幼馴染みで兄弟の様に仲良し!
しかし、受のミフルが不吉とされる獅子の霊獣を宿した事から関係は一転。左宰相の計らいでミフルは国を追放され、砂漠を彷徨う事に……

と言う訳で、受け様は左宰相家である攻め様に裏切られたと思い、めちゃくちゃ恨みを募らせています。
なので、攻めのイザークから「お前を連れ戻しにきた」と言われても不信感バリバリで超絶塩対応。
「二度と来るな」と威嚇しまくりで、完全に手負いの猫ちゃんです。

一方、そんなミフルを幼い頃から想い続けている一途漢・イザーク。
口数少なめの無骨タイプですが、その内に秘めたる思いの熱いこと!
溺愛を通り越えて、好きすぎる余りに最早〝渇望〟って感じの、飢えてる感が堪りません……!
飢えてるけど忠犬だから、ひたすら我慢我慢の日々。
特に『月に触れていいと言ってくれ…』のシーンでは、イザークの頂点すぎる〝渇望〟と、描写の美しさにめちゃくちゃドキドキしました♡

巧みな心理描写で萌えるのは勿論のこと、ファンタジーとしても壮大な世界観で読み応え抜群です◎
ミフルの霊獣が覚醒する胸熱のバトルシーンと、過去と現在が交差する切なすぎる純愛に思わず涙

そして、イザークもミフルも本当に漢前。
ミフルがヒロインポジションではなく、共に闘う相棒であり、生涯の伴侶でもある…正しくバディな2人の関係に果てしなく萌えるCPでした!
電子限定書き下ろしSSは〝嫉妬心大爆発〟なイザークと猛獣使いなミフルの、ほのぼの日常エピソード♡

5

帯通り、まさに「胸焦がす」ラブファンタジーでした!

タイトルでもお伝えしましたが、帯からしてもう100点な作品です。
というか、帯通りの文言を信じてGoして大正解な作品です。

霊獣の卵を持って生まれてくる「霊獣使」が存在する国。
その国の右宰相の家に生まれた受けは、6歳の時に目覚めた霊獣が鳳凰ではなく蛮獣とされた獅子だったため、母とともに王から追放されてしまう。

そして追放から二十年後、宮殿に戻るよう受けに伝えに来たのは、かつての幼なじみで現在は大宰相の地位についた攻めで、、、



冒頭からとにかく
攻め→→→→→♡受け
の、好き好きアピールが最高すぎて、攻めの溺愛&執着愛好きの方にはぜひとも読んでほしいと思った1冊でした。


個人的には終盤に出てくる(本文227ページの小山田先生の美麗な挿絵!!)あの2人も大好きすぎて、ぜひまるまる1冊その2人の出逢いから年月を経てのようやくの再会、そのあとをじっくりスピンオフで読んでみたくなりました。
もうこっちの言葉で縛られていた健気受けちゃんも最高で…(目尻を拭いながら)


メインCPはもちろん、メインじゃないCPもドラマティックで泣けたので、ぜひファンタジーBLお好きな方もそうでない方も、2024年の課題図書にどうでしょうか。

5

びっくりするほどの面白さ…!

今年一と言える、衝撃の面白さでした(まだ一月ですが…!)
冗談みたいですが本当に本当に面白くて、夜中2時まで貪り読んでしまった。
神、神、神、と連打したいくらいの神作品でした…

まず、言いたいのは。

小山田あみ先生の挿絵が神すぎて言葉を失った、ということ。。
神々しいまでの美しさ、再現度の高さ。
冗談ではなく本当に、一枚一枚必死に指で拡大して凝視しちゃいました…

内容もそれはそれは素晴らしく、壮大な霊獣ファンタジー。
幼馴染 × すれ違い× 再会 × 攻めの一途愛…と、好きすぎる要素がこれでもか!!と詰め込まれているのですけれど、貼られた伏線と回収の仕方には「お見事!」としか言いようがありません…

息つく暇もないほどのハラハラドキドキの展開に、ページをめくる手がどうしても止まらず、深夜になってしまいました。

好きでたまらないのが、イザークがミフルに「触れてもいいか」と尋ねる月夜のシーン。
これ、この時のイザークの尋ね方よ…なんて美しいのか…こんなにロマンチックで美しいお伺いの仕方って、ある!?と思うほどときめきました。
私の中の何かが…弾けましたです。。

お互いを信じた者同士の、哀しい約束。

特別なものを持っていなかったとしても、自分の持っているものを最大限に磨く努力をする者の美しさ。

そういったものが胸にじーんと響いて、今も余韻に浸っています。

すごい作品を…読んでしまったなあ…

5

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