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鴆シリーズ第3弾、番外編も合わせると4冊目です。
一応 読み順を…
①鴆 -ジェン-:人間×鴆
(1.5 極夜 番外編が収録されてます)
②鴆 比翼の鳥:鴆×鴆
③鴆 天狼の眼:鴆×人間
それぞれメインカップルが違いますが、
回り巡った業や縁などストーリーに繋がりがあります。
順に読まないと分かりづらい部分があるので是非…!
で。第3弾ですよ、、、(;///;)ウッ
私はシリーズの中で1番泣けました。号泣でした。
第1弾でキーになってた人物がここで繋がるとは…;
個人的な印象ですが、
人間臭さを感じるカップリングだった気がします。
いじらしさや健気さ、生きる目的、この先の人生。
刹那的な時間が刺さりに刺さって涙なしでは読めませんでした。
さて。
攻め:鴆/ティェンラン
自身が鴆でありながら鴆飼をしている異色の鴆。
鴆飼の師として仰ぐのはフェイの亡き兄・ラン。
そう、ツァイホンの毒で亡くなったあのお方です。
ティェンランは密かにランに恋をしていました。
ランが亡くなっても尚、その想いは刻まれたまま、
ランから教えられた鴆飼としての知識を受け継いで。
故に考え方に人間寄りな部分が感じられました。
受け:リュイ
鴆飼の家系で生まれ育って鴆を大切にする人です。
「鴆が不憫なのは見ていられない」
「鴆が悲しむことはしたくない」
そうハッキリと口にし、鴆達からも愛されています。
しかし鴆を大切に思うがゆえに家と決別し、
盗賊になり、今は罪人として処刑される一歩手前。
そんな中、ティェンランとリュイは出会います。
ティェンランの発案でリュイも鴆飼として生活することになりーーーと展開します。
今もずっとランへの想いが断ち切れないティェンラン。
この切なさがドバッとくるし、
同時に"ランを殺した"ツァイホンの業がジワジワと…。
ティェンランはランのお墓の場所すら知らない。
それに対しツァイホンは毎日お墓参りをしている。
ランに育てられた鴆という共通点があるのになんの因果なんでしょうね(;ω;)
この重さがジワジワと鳩尾にきました。
で、このティェンラン。
自虐的というか(作中では自罰的と言われていた)、
ちょっと生き方が不器用で自分で枷をつけています。
「不憫な鴆は見てられない」というリュイからすれば
ティェンランの身の上を知ったら放っておけないんですね。
罪人でありながらティェンランを連れて脱走…!
罪に罪を重ねるので見つかったら即死刑もんです。
それでも一切迷わず真っ直ぐに駆け抜けていくのが胸熱///
逃走先での生活の中でジワジワとBLが始まるんですが、
恋するティェンランがめっちゃ可愛い…!!
と同時に、切なさがグワッとくるんですね(;ω;)
皮肉にも2度目の恋も人間相手だったティェンラン。
そして、2度目の恋も上手く想いが伝わらなくて…。
「一晩だけ番になってほしい」の切なる願いに涙腺が緩みました。
↑↑ココまでの情報量でまだ半分なんですよ!
とにかく話が分厚くて色んな物事や感情が絡まり合って。
ツァイホン・フェイ・ラン・ティェンランの関係が重く。
ホンット鳩尾が重ーーーーい!!!
そんな中でリュイのカラッとした明るさが良きです。
鴆を愛しながらも鴆飼になれず、
一部の色を認識出来ない目を持っていて、
何もかもが上手く噛み合わない人生だけど、
"生きてきた中で後悔は1度もない"とハッキリ言い切る。
盗賊に身を落とし処刑を前にした罪人であることすらも後悔はないと。
そんな彼が1度だけ後悔を口にして涙を流すんですね。
これがもう~~~~~!!!ボロ泣きしました。
ここで、こんな想いで、後悔するのか…と。。。(;ω;)
自分の命すら惜しくもない男が、、、、うううう(泣)
(あかん、書きながら涙出てくる…;;)
(正直フェイがいなかったらバッドエンド覚悟した…)
(フェイが絡めば大丈夫という謎の安心感(﹡´◡`﹡ ))
フェイの有能さは今回も光ってました。
あと影の立役者はティェンランを飼っていた老爺かな?
この方も温情が感じられて救われた気持ちになります。
ツァイホン・リウシン・ジーイエは可愛かったです…!
影からコソッと見守っている図が微笑ましい(﹡´◡`﹡ )
あああ、めっちゃ良かった(;////;)
みんなまとめて幸せになってくれーーー!!!!
「鴆」シリーズの3冊目。
順番としては『鴆 -ジェン-』→(『極夜』→)『鴆 比翼の鳥』、で、今作の『鴆 天狼の眼』と続きます(『極夜』がカッコつきになっているのはメインのお話は違う作品で、終盤に短編として番外編が収録されているから)。
シリーズものですが、読もうと思えばこれ単体でも読めます。
読めますが、一作目の『鴆 -ジェン-』は読んでいた方が良いかも。なぜなら、1作目に登場した鴆飼さんの存在が大きいからでして。また今シリーズに登場している鴆たちも出てきますので、そちらを読まれてからの方がよりこの作品の持つ世界観に入り込めると思います。
鴆シリーズはそこはかとないシリアスさが漂う作品ですが、今作品も切なかった…!が、シリアスさとか健気さだけが前面に打ち出された作品ではありません。相手のために。それだけを願い行動する彼らの想いや優しさ、愛情に萌えが滾る、そんな1冊。
ということでレビューを。『鴆 -ジェン-』のネタバレも含んだレビューになりますので、苦手な方はご注意ください。
鴆という妖鳥がいる。
彼らは毒を好んで食し、そしてその毒によって体の羽が綺麗に色づいていく。が、その美しさは毒の強さを示すものでもあった。ゆえに鴆たちは人とは関わらないように管理されている。
そんな中、毒を抜く鴆たちが現れるように。白いその羽は、毒を持たないということを意味していて―。
という世界観のお話。
鴆は、基本的には鴆飼と呼ばれる人間に世話をされている。が、ティェンランという鴆は、鴆でありながら鴆飼でもあった。「天眼」と呼ばれる目を持ち、何を食べさせればより美しい羽を持つことができるのか、一目でわかるのだという。そのために天眼を持つティェンランは、常に攫われる危険性を孕んだ鴆。
そしてある日、一人の盗賊が、ティェンランを攫うために忍び込み、そして拿捕され―。
ティェンランという鴆はですね、非常にストイックというか他人には優しいけれど自分には厳しい人物。それには理由があって。かつて彼は最高と言われた鴆だった。深紅の羽はそれは美しかったのだと。その羽に色を付けた鴆飼のことを、ティェンランは今も深く愛している。その鴆飼は…、と書くとネタバレになりすぎてしまうのでここでは書きません。ティェンランの鴆飼は誰なのか、その鴆飼の今は、という部分はぜひとも読んでみて欲しいです。
そして、そのティェンランのもとに忍び込んだリュイ。
彼がまた良い…!
鴆に魅了され、鴆に懐かれ素晴らしい鴆飼になるだろうと嘱望されていた少年がなぜ盗賊に身を落としたのか。
二人の抱える過去、秘密、望み。
そのすべてが切なく、けれど美しい。
ティェンランのとある思惑で、リュイは鴆飼として働くことになり一時の安寧の時間が過ぎるけれど、けれどリュイの過去は、彼を自由にはしてくれなくて。
文善さんの描かれる耽美な絵柄とこの切なくも美しいストーリーがぴったりで、萌えが滾る。元盗賊という枷を嵌められたリュイと、過去に囚われたままのティェンラン。二人の恋の行方は…。
鴆シリーズはすべて読んでいますが、今作品が一番好きかも。
ティェンランの鴆飼だった「彼」。
彼の話も読んでみたいな。
鴆シリーズは「美しい色」がベースにありますが、今作品は今までのそれとはちょっと一線を画す作品です。けれど、その「色」の持つ意味がまた素晴らしかった。
文句なしの神作品。
素晴らしい1冊でした。
先ほど読了して、まだ泣き続けています。
3冊続いた鴆シリーズ最終巻、今回のお話が一番好きなお話になりました。
「鴆」と同じタイトルがついてますが、三冊とも主人公は別です。
ただ、共通するキャラクターがでてくるので、すべて通して読むことをお勧めします。
文善先生が7年かけて描かれた壮大なファンタジー。
毒で色を変える鴆という生き物と人間たちの織り成すストーリーはどれも素晴らしい作品でしたが、今回は本当に愛が深くて、それに二人がとても健気で。
読んでるうちに自然と涙があふれてきました。
今までの二冊を思い出し、また二人の気持ちを考えると、深くからこみ上げてくるものに涙が止まりません。
種族の違う二人。
でも、だからこそお互いがお互いを思いやる気持ちとその包み込むような大きさは・・・本当に多くの方に読んでいただきたいシリーズです。
鴆シリーズ3作目にして完結編になります。
正確に言うと【極夜】に番外編が入っているので
鴆のお話にハマったのであれば【極夜】も読むことをおすすめします。
やよひ先生の作品は温かくて切ないので必ず泣いてしまっていたのですが
やはり今作も泣いてしまいました…。
そして温かく切なかったです。
今回のは鴆のティェンランと、盗賊のリュイのお話になります。
1作品目と2作品目とどうつながってくるんだろう?と思っていたのですが
読むとなるほど…と思いました。
今回の重要人物はフェイと、フェイの兄のランですね。
フェイがいないと二人の未来はなかったし
ランがいなければティェンランの今はなく、
二人が結び合うこともなかったなぁと。
お話が特殊なので説明するのが難しいのですが
それぞれのキャラクターの気持ちをやよひ先生がすごく上手く引き出していて
読み進めるとどんどん感情移入してしまいます。
最後のフェイの件があるまですごく辛くて
想い合ってる二人なのになぁ…と思っていたのですが、ほんとにフェイ様様です。
ほんとに素敵な作品で出会えてよかったです。
大好きな作品だったのでシリーズ完結は寂しいですが
彼らに会いたくなったらまたこの本たちを開こうと思います。
感動しすぎて震えが来ました。途中泣いて先に進めませんでした。この作品に出会えて本当にラッキー。ドラマチックで切なくてなんという作画・・。シリーズの中でも一番好きかも、いや他の作品も凄かったけど(前作までのキャラクターもみれて嬉しかった)。絵のことなんて1ナノもわからない私でもすごいものを目の当たりにしているのだけはわかります。これ描くのどれだけの時間と労力がかかっているのか・・無理なのはわかるけれども全部カラーで見てみたい。いや色なくても色を感じる。最近少しずつ慣れて来ましたが人外ってどう気持ちを持って行けばいいかわからない時がありますが、本作耳が生えているどころじゃない人外なのに気持ちがのめりこむ。時代物だし、独特な世界観なのについていける。感情移入しすぎて本当に切なかったです。めちゃくちゃいい話でストーリーが骨太。ラン兄に始まり、ラン兄に終わる・・。感服しました。そして文善先生の描く塗れ場すごくエロティックに見える、本作はそれが顕著な感じがしました。有名なシリーズでしょうし皆さん読んでいると思いますが、もし読んでない方いたら是非読んで欲しいです、お金と時間をかける価値のある傑作だと思います。(何様目線?な言い方ですみません・・)