イラスト入り
研究一途で堅物優男なアルファと、ひどめの境遇や修羅場をくぐり抜けてきた強気オメガ。
年上×年下。
樹(攻め)は音緒(受け)のことをただの被験者だと思っていて、音緒は樹のことを「デカくて神経質そうな金持ちアルファ」としか思ってなかった。
ノンデリな樹の言葉にチクッとしつつも、不意に見せた樹の笑顔を目にして恋に落ちる。
はじめて自分からアピールして告白するもフラれるけど、めげずにアタックを続けるのが健気。
そんな音緒からのアタックに応じない樹には、オメガの青年(橙也)と付き合ってた過去があった。
しかも音緒と真逆のキレイめ儚げな外見。
このシーンでは、音緒の心情も、当時の樹と橙也の関係性も含めて胸がぎゅっとする……!
「魂の番だから付き合って」と言って樹にフラれた音緒が、樹の口から過去に恋人だった魂の番の話を聞く場面は萌える。嫉妬が渦巻いちゃってる。
音緒が好きになったきっかけの樹の笑顔は、実は過去の恋人を想っていた顔だと知って、自分は魂の番じゃなかったんだとショック受ける音緒がかわいそ可愛い。
受けの口調はやや乱暴。
攻めの母親がハイパー胸糞BBA(オメガ差別見下し)なので注意です。
攻めの兄嫁も母同様で、The女みたいな性格ですごく不愉快な存在。このふたりのこと、誰でもいいから本当に処分してほしい。スカッとさせてください。
あと、47%あたりの音緒のセリフ「久利の母親が」ってあるけど、「樹の母親が」の間違いだと思います。
素晴らしい!!
最近作者さんの作品をたどっているのですが、表紙から切なそうな気配がして心配してたのですが…。
あ〜なんて〜愛おしい日だ〜♫
音緒の強がりで可愛くて優しいところ!!
悲しみの雨の中にいる樹に傘をさしてあげたい。幸せになってほしい。
両視点ですがもう泣けて泣けて。片想いの切なさに、かと思えば伝わらない想いに。
胸をえぐる切なさじゃなくて良かった!
人の温かさ優しさ帰る場所を知る音緒に、美味しいご飯とお帰りなさいが待ってる家に帰る喜びを知る樹に。幸せな同居に胸が温かくなります。
音緒の不安が辛いのですが、良い子なんですよ!樹が幸せになるならって(泣)
久利室長がまたまた良いキャラで。
堅物な樹の口説きとそれを引きながらも喜ぶ音緒が微笑ましいですね。
後半は恋人になってから。
音緒の根深い臆病さにこちらまで抱きしめたくなります。樹が前半とはまるで別人のように甲斐甲斐しく音緒を可愛がってデロデロに甘やかして、もっと不安を取り除かなければ!と。
音緒を愛することしかできない!な樹。堅物なりに人生をやっと謳歌してますね。
音緒の強がりに隠れた臆病さを癒やした時には項を!な樹に堅物だけど男のケジメを感じます。
は〜堅物と強がり、良かったです!
今度は久利室長のスピンオフでさらに二人のその後もわかるお話を希望します。
君も幸せになって!
今作が幸崎ぱれす先生初の書籍化作とのことで、うれしい気持ちでいっぱいです!
以前、小説Dear+本誌でデビュー作の「恋わずらいは君のせい」を拝読しまして、そちらの作品も両視点で描かれた非常に魅力的な作品だったのです。おめでとうございます!
明るめのトーンだけれど切ない部分もあり、起承転結がまとまっていて読みやすい素敵な作品でした。
表題作と書き下ろし作でまた違った雰囲気が楽しめるのもうれしいところ。
そして何より、どのキャラクターも個性が際立っていたのが魅力かなと思います。
登場するメインキャラクター3人…CP的には2人になりますが、ここは3人と書きたい。
3人それぞれ種類や形の違う愛情と優しさを持った彼らが、オメガのための新薬治験を通して関係性を変化させていく。
一見明るくて強がりだけれど、実はすごく繊細で傷付きやすくて優しい良い子なのが隠しきれないオメガの音緒。
苦労をした過去があっても悲壮感を出して来ないのがより幸せになってほしくなるというか。
今まで知らずにいた小さな幸せを知ったり、初めての想いに懸命になったり、人に甘えることが下手な彼の姿がいじらしくてかわいらしくてたまらなくなっちゃう。
そんな音緒と共に暮らすこととなったアルファの樹。
優しい・真面目・不器用を絵に描いたような人で、裕福な家庭で育ったからこその配慮に欠ける発言もやや見受けられます。
ただ、彼は己の非を認めてすぐに謝罪が出来る人なのですよね。
だったら最初から言うなって話ですけれど、人間誰しも知らないことはあるもの。
お互いの知らなかったことを同じ屋根の下で暮らしながら少しずつ教え合うような2人がとっても良かった。
ところで、タイトルにもある堅物アルファの文字。
私は堅物で真面目な人間の頭のネジが何個か外れてしまった状態を愛してやまないのですが…いました!
本人はいたって真面目ながら、受けのことが好きすぎて言動がおかしくなってしまう片鱗をうっすらと持った愛おしい攻めが!
何がどうなのかは書き下ろしをぜひ。クスッと笑える愛らしさでした。
と、表題作も書き下ろしも音緒と樹の2人恋愛模様も楽しく読めたものの、やはり今作は樹の先輩・ベータの久利なしには語れないなと思います。
彼の優しさと深い愛情があったからこそのお話でしょう。久利がいなかったら別ものになっていたかもしれませんね。
音緒も樹も好きです。でも1番好きなのは久利かな。胸がギュッとなりました。
願わくば彼の今後も読めたらうれしい。
「ヤモリの神様に愛されています」を書いた人のデビュー作。
だけど、この本のほうが後に出ている。
表紙絵が素敵。
土砂降りの冷たい雨から「守ってあげたい」という気持ちを表す構図。
弱いくせにやたらと威嚇して騒動を起こす、捨て猫のような音緒が、
恋愛下手で不器用な樹に懐いていく。
何も持っていない最下層の貧乏Ωの音緒は、真心しか持っていない。
そんな音緒が、樹を包容して守りたくなる。
構図としては、大型犬を慰めたい痩せ猫。
樹が、ほんとに不器用で焦れた。
--登場人物--
●白崎音緒:Ω 21才 独身 無職
母子家庭、ネグレクトして育てた母親も死亡。天涯孤独。
月に二度ある発情で、アルバイトが長続きしない。
久利たちが開発したΩ用新薬の治験者を引き受け、樹の家に居候。
●高城樹:α 研究員 高城総合病院経営者の次男。
α飛び級制度で高校+大学を飛び級で四年で卒業した堅物の秀才。
●久利清威:β 34才 研究センター室長 趣味はドライブ
Ωの新薬開発。
高城の大学の先輩。情に厚い努力家。
雑誌の小説Dearプラスさんでいくつかお話を読ませてもらっていましたが、こちらが幸崎先生のデビュー作になるんですね。
うわ~好きだわ~"(ノ*>∀<)ノ
オメガバースの世界。
受け様は、苦労してきたオメガの音緒。
仕事と家をなくした日に、オメガ研究センターにて被験の仕事を受けることに。
攻め様は、この研究センターの新薬開発者の樹。
音緒は1人で生きてきた苦労人だけに、強くて逞しい。
繊細で弱い面もあるけど、それを見せないよう強がっていて。
向けられる愛情には疎遠で生きてきてきた子で、マジで幸せにならなきゃって思いましたよ(ノω`)
一方で、朴念仁で真面目、少々デリカシーに欠ける樹だけど、素直で優しいし、愛情深い人なんだなぁ。
辛い過去を抱えている人でもあり。
1人で雨の中を歩いていたところに差し出された傘。
めっちゃ効いてました。
研究センターの所長である久利もいい人(≧∇≦)
攻めざまぁな時もよくやった!でしたし、その後も切なくて強くていい人だわ~。
攻めざまぁは大好物なのですが、今回はそこももちろん萌えましたけど、その後の書き下ろしのお話にグッときちゃって(っω<`。)
大反対の樹の身内相手に、音緒への愛情だけが武器って、そうきたか…
身内の前で盛大な惚気けをかまし、バカップルさながらに2人の世界を作る(^_^;)
誰も傷つけないよう、誠意を持って向き合おうとしている樹に、なんかとっても感動して涙が滲みました。
これからの新刊も楽しみにしてます(*´∀`*)