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未散ソノオさんの作風って独特な気がします。
なんというか読んでるだけで10までわかるような流れるような漫画と逆なような。
独特な間というのかな?動きと動きの間は描かないというのか。こちらに考えることを与えるような。
タイトルもまさに!ですね。そのとおり!
この二人だからこそ、今こんなふうに出会ってその後の展開があったんだなあ。
逃げ出した幾と逃げたいミト。
幾だけがミトを逃がすことができて。
過保護過干渉じゃなく対等に、ミトという人格とこれまでを受け止め、幾の過去を照らし合わせて導いて。
やっと家族になれて、自然にいるだけでよくて、初めて好きになった人とこれからを生きてくんだね。
雰囲気がとってもありました。
家出からのヒモ生活を長年続けてきた攻めが箱入りのお姫様みたいな天才絵本作家と出会う話。
実家から逃げ続けて逃げることが特技な攻めと、自分のトラウマが作り出した場所から逃げることができない受けがピッタリ嵌る関係なのが面白かった。
攻めに一目惚れした受けがとても可愛かった。ぽっと顔を赤らめながらめちゃくちゃ価値のある絵(本人は無頓着)をくれるの可愛い。
受けの相手が絵のことはわかんない攻めなのも相性が良いのかも。受けの絵の価値にピンときていない攻めに周りがギョッとしたりキレ散らかしてる温度差が面白かった。
攻めの家も格式高い名家なんだけど、受けの過保護だけど自由のある家とは様子が違ってその対比も良い。最期に攻めの叔父に受け言い放ったセリフがとてもかっこよかった。
推し作家の未散先生の御本を買い逃してました。セールになっていて気づくという失態。
「お前でダメならもうダメだ」のスピンオフのようでいて、時系列ではこちらが先です。そして「幾でダメならもうダメだ」のセリフが出てくる通り、こちらも唯一無二の破れ鍋と綴蓋の話。というか未散先生の作品は、欠けた部分を埋め合うような、あるいはそっと寄り添うような、彼には彼でないといけないというその人が見つかる話ばかりです。詩的な度合いに差があれど。今作はだいぶとドラマチックなタイプですね。「君はパーフェクト」や「タイラント」も感性で読む必要があるお話だった。独特の絵柄も含め好みは分かれるんでしょうけど、未散先生にしか描けない作品を描いているところがどうしようもなく好きです。
神評価には変わりないんですけど、例えばミトにミトの生活と人生を維持するだけのお金がなかったらとか(お金があったから誘拐されかけたんだけどね)、幾に毎日を生き抜くための美貌がなかったらとか考えてしまう自分もいる。作品の中では八斗と八雲がなくてはならなかった存在として言及されているのが美しいです。末広がりで縁起の良いふたりよ。
先生の事情をよく知らないのだけれど、顔で女をいくらでも誑かして学費まで出させたってとこをもうちょい絵で感じ取りたかった
もっと麗しかったりかっこよかったりするキャラクター過去にたくさんいたと思うので、きっと思うように描けてないところがあるのかな、と思った
おまダメが好きすぎて、八雲と幾は伊勢島より近かったから、ちょっと冷たい八雲を見られて面白かった
幾の叔父さんに凄く言えてた!本当だよね
特殊な家柄にそぐわないからと傷つけて、パートナーにまで貶めて聞かせるなんてひどいよ
偶然羽が生えたように見えたことに期待する相手に応えたいと思えたってことが運命なのね
クソ重い過去や現状を知ったときに逃げることだってできたのに、向かい合いたい気持ちが恋なのね
レノンのこと、守って育てて行きたいって思ってるとことか、セキレイにいるときの幾からは想像つかない!素直な愛情のある人だったんだな
まぁ、顔だけで関係維持なんてできるわけないし、いいとこあるはずだったんだよな
伊勢島にひどい言葉ぶつけたときに自分がダメージ食らってたもんな
伊勢島は絵本読んで泣いたりしてて、それがなんか良さそうに見えるので、セキレイのみんなとミトが出会ってくれて良かった
伊勢島のことも描きたくなってくれたら良いのにな
前作は現実的な感じを受けましたが、今回はふわふわと不思議な感覚になりました。
彼らの境遇がどちらも劇的すぎて、あまり身近さは感じられなかったからかもしれません。
読書中はなんだか三斗が描いた絵本の中にいるような気分になりました。
お互いを表現する描写が芸術的で、それぞれに違う感性を持った人たちなのだと思います。
やはり未散ソノオ先生は、1人ではどうしようもできない感情を抱えた人間を描くのがうますぎる...
”普通”ではくくれない人たちは、”普通”な人たちに寄り添ってもらっても根本的なところでは交わり合えない。
フィーリングな部分が多いのでしょうが、うまく合致する相手に出会えて本当に良かったです。
幾は最初から最後まで、行動が面白いですね。
美形はヘアスタイルが突飛でも、ただただ美しくて楽しかったです。