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表題作百五十年ロマンス

椋梨一斗
TV番組プロデューサー,32
楡崎晶
小説家,27

その他の収録作品

  • 続・百五十年ロマンス

あらすじ

由緒正しい旧家の当主で若きベストセラー作家──そんな僕に祖先のルーツを辿る番組の出演依頼!? タレント扱いに苛立ちつつ資料を読んでいた楡崎。ところが転寝して目覚めた先は、なんとクラシカルな列車の中!! 19世紀イギリスにタイムスリップしてしまった!? 呆然とする楡崎の前に現れたのは、目を瞠るような美貌の英国紳士ケネス。しかもまるで待ち構えていたかのように歓待されて!?

作品情報

作品名
百五十年ロマンス
著者
遠野春日 
イラスト
ミドリノエバ 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784199010606
3.5

(22)

(2)

萌々

(10)

(8)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
8
得点
76
評価数
22
平均
3.5 / 5
神率
9.1%

レビュー投稿数8

タイムスリップもの

こういう映画、どこかで観た記憶があるなぁ…なんだったっけ?と読みながら思ってましたが、「ある日どこかで」ですね。

先祖にまつわる「写真」をきっかけにタイムスリップしてしまう。
タイムスリップした先が19世紀末のロンドンで、自分のご先祖様に関わる男女のロマンスを調べるのだけど、昔の映画のような優雅な雰囲気に満ちていて良かったです。

身分違いのせいで恋を成就させられなかったロイドとアンの魂が、末裔である椋梨と晶を過去に導いたんだろうけど、成就しなかったのが「男女カプ」というところが新鮮だった。
BLのタイムスリップ・生まれ変わり(この話は生まれ変わりではありません)系の話で、過去、成就できなかったカプは男男同士ゆえ……みたいなものしか読んでこなかったので。

まぁBLなのでアン(晶の高祖母)が白羽の矢を立てたのは、男の晶なんだけど、楡崎家にはそれまで女性は誕生しなかったのか?なんであえて男を指名する?と思ってしまいました……。


それにしても、簡単にタイムスリップできてしまうもんだなぁ……と思いました。
もし、私がこういう能力持ちだったら、怖くて博物館とか美術館とか史跡とかいけないなぁ…。

2

過去にタイムスリップ

昔観た映画「ある日どこかで」を連想する物語だった。

元の世界で見つけた、過去にタイムスリップしたときの愛の形。

切ない、耽美風結末。

2

ロマンチック♡

タイムスリップして祖先の隠されたロマンスを知り、自分も愛しい人に出会う。夢があってロマンチックでした。夢を見失いかけていた楡崎が、希望を見出して前向きになっていくのも良かったです。
タイムスリップしても落ち着いている楡崎が頼もしく、ケネスとの出会いにドキドキ。アンとロイドの秘めた恋は切なかったけど、真相を知れて良かったです。途中ケネスとの別れは悲しかったけど、まさかの再会にときめきました。アンとロイドがキューピッドになってくれたのかな。

続百五十年ロマンスも真相は悲しかったけど、供養になったかもなぁと。最後にアンティークの時計が椋梨の手に戻った所は、その巡り合わせや楡崎の想いに感動、印象的でした。
椋梨と楡崎のcpが、大人だけど可愛くてお互いにベタ惚れで読んでて幸せでした✧*。

3

タイムスリップもの

作家とプロデューサーの二人がタイムスリップしながらちょっとした謎を解きながら愛を深める…というようなお話。

が、私には入り込みにくく、なんで二人が結ばれたのかの意味づけがうまく出来ず、ちょっと消化不良。さらに、謎?疑問!を解決するというところもちょっと浅い感じでもの足りませんでした。
タイムスリップ自体、現実味が無いので仕方ないんですが、どう惹かれあったのかが読めなかったのが一番かも。
エロに関しては控えめというのは、ストーリーに合っているので良いんですが、全てがそつなく進んでしまったように思えます。
残念…

4

タイムスリップ探偵?

雑誌掲載分に書き下ろしを合わせた二部構成。主人公が第一部で19世紀イギリス、第二部で日本の80年代にタイムスリップし、過去に叶わなかった恋の真相を探るという主旨。

かなりトントン拍子にお話が進むので、受けと攻めが運命的に引き合わされたインパクトがちょっと薄まってしまったような…。個人的には前半、ケネスの正体が繋がったところでクライマックスを迎えました。

続編にいたっては、まるで連続ドラマになりそうな成り行きに、作者様ご自身が楽しんでいそうな印象を受けました。読み手の世代によって受けとめるものがきっと違うのだろうなと思います。

作者様の筆力によってタイムスリップ先の時代感を映画みたいに味わえたり、受け攻め両キャラの魅力、二人が惹かれ合ったラブの部分もしっかりと伝わってきました。キャラについては挿絵効果大。欲を言えば、もっとゆったりと読みたかったです。どちらもキュッと詰まっている感じで笑

各パートの短さでも読み応えがあるのは、ひとえに文章の緻密さに拠ると思います。硬質で口語体に寄りすぎない会話文は、小説を読んだ〜!っていう満足感をもたらしてくれました。

とにかくイラストがベストマッチング。

2

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