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一生一度の、恋をした。
自分が楽しい恋愛だけを繰り返してきた澁谷と
ゲイである事を思い悩んで人を好きになるまいと
思い詰めた吉住が出会ってしまったのは偶然と
言う神様の気紛れ。
恋に落ちた様子の二人は自覚なきままに友達と
してつるみ始めるが段々否応無く自覚してしまい
…と、言う流れで「泥っかぶりの枯れないばらを」
「あかるい家族計画」の表題作シリーズは進行
します。表題作は一言で言えばそれなりに纏まって
しまった仲とその未来についての吉住の悩み解決篇、
と言う感じでしょうか。ボーイズラブと言う展開法の
中での一つの解答、と観ても良いかも知れません。
その他マスクフェチと体臭フェチとの微妙な恋愛など
一筋縄で行きそうで行かない関係を流されない様に
しがみつきながら飄々と解き解して行く短編集。
絵柄で好みは分かれるかと思いますが、展開方法は
良い歯応えがあると思われます。
表題作を含むシリーズ物は、とにかく幸せいっぱいでした!
受けの子が自分が女の子じゃない事を気にしていて、その心理描写が凄く切なくて泣きそうだったんですが、それを凄くちっぽけな悩みだと思わせるくらい攻めの子がカバーしてくれます。まさにあかるい家族計画です。
表題作以外には、体臭フェチ×マスクフェチというマニアックな設定の作品もあり、お腹いっぱいです(´∀`)
全体を通して、いじらしくも幸せいっぱいな作品ばかりでとても癒されます**
個人的に嬉しかったのはスネ毛まで描かれていた事です(笑)
シトロンコミックが最初かなと思っていたんですが、違ってましたね。
こっちのほうが先に持ってたのにぜんぜん気づかなかったw
面白かったです。さすが!の一言かな。
□泥っかぶりの枯れないバラを
恋する事に臆病で。
それでも、引き寄せられずにはいられない。
なんだかすごく甘酸っぱいにおいがしました
何って言うんだろうな~私の言葉じゃうまく表せない。。。涙
好き、かわいい、うれしい そんな言葉が詰まった1作
□あかるい家族計画
続き。カップルになった二人。一緒に暮らし始めます
何気ない日常。お互いがお互いを好きで。
その空間が心地よい。求めあう体は熱くて
でも何かが違う。人と外れた道を歩いていることをずっと・・・
受が思っているよりもずっと攻は広くて暖かい。
ずっと胸につかえていたものを、ポンとはずしてくれる。
そんな心地よさを感じました。なんだかな~胸がホッコリするんだ
□マスクの下で微笑
まぁ、なんにでもフェチというのはあるもんだが、マスクフェチ。
や~・・うん。ちなみにワタシのフェチってなんなんでしょ。
あんまり感じたことないんだよな~
他数編。
もろづみさん、とても好きな作家さんです。
絵はとても可愛いのですが、話が重い事が多いので気軽に読めないのです。
表題作も、そういう感じでした。
BL漫画で恋をしてると自覚してうきうきしてる感じがないのです。リアルで恋愛ってそんな気がします。自覚していなかったり、成就していない頃の方が楽しいのですよね。楽しい面だけ見て、泥は被らないから。
どの著作もそうなのですが、もろづみ作品はBLというよりゲイという言葉の方が似合う気がします。あまりファンタジー要素がないという意味で。
だからこそ上滑りでない分、心に深く響くのかも。
同性を好きになったら誰しもがぶつかるであろう壁にぶつかりながら、二人は上手くやっていけるのだという結末で。
吉住くんが本当、愛おしい。
最初はもだもだしていた渋谷くんも格好良かった。
あと、これはBLじゃないんじゃないかしら?という航空士の話が入っておりますが、これも可愛くて好きです。オチがたまらない(笑)これは斬新ですね!
10年も前の作品なことに驚きつつ、同時収録もいくつかありますが、表題作が好きすぎるのでとりあえず表題作だけレビューを書こうと思います。同時収録のお話も結構モエでした。
タイトル通り、高校生だった二人が出会ってから家族になるお話です。今まで女の子と付き合っても長続きしない攻めのことを男の人が好きな男の子な受けが好きになって、攻めも好きになるってどういうことか悩んだり受けも同性を好きになることで色々悩んだり。
両思いになってからも、吉住は好きだから悩んですれ違っていたけど澁谷もほんとうに吉住くんの事が好きなんだなって、甘酸っぱい恋とあったかい愛。読んでいたらこんな満たされた気持ちになる。好き同士で二人で暮らしていて、不安になったりもするけどやっぱり好きだから一緒にいて……そんな二人が心のなかにずっと残っています。こんな二人の関係はやっぱり家族なんだろうと思います。
あとがきに、本棚の中でひっそりあって思い出した時に開いてくれたら……と書かれていましたが、なんかそんなかんじなんです。発売直後ではなかったけど数年前にこの本を読んでから、今でも時々無性に読みたくなるし、初めて読んだ時に感じたあたたかさが今でも思い出せます。好きなシーンがありすぎるんですけど、雨の中でキスとか寝ている澁谷に泣きながらキスしてるところとかとにかく泣いている吉住とか付き合ってることを澁谷が両親に言うところとか、ラストのおかえりのところとか。この絵柄とこのお話、本当にマッチしているなと思いました。あたたかくて優しい。何年たっても思い出して読み返しています。
私事ですが、まだ腐女子になったばかりというかそういう頃にこの本を読んだのですが、多分この本の影響でこういう恋だけじゃなくてもっとその先のことを考えるような、そんな作品が好きになりました。人を好きになることや一緒にいることについて考えさせられるような、それでもじんわり心にしみてくる素敵なお話です。