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表紙から漂う優しさ、穏やかさに惹かれて購入した作品です。
母の死後、仕事に忙殺された2年。
ようやく戻ってこられた別邸となる洋館で、大型犬の世話をするドッグトレーナーの悠。
詳しい説明はなく、会話だけで状況を把握していくのですが、詰め込まれているコマや会話の多さとは対照的にゆったりとした時間の流れを感じることが出来ます。
変わらない情景に子どもの頃に戻るような心地よさを感じながら、その中に自然と溶け込んでいく悠。
現れた結城の存在によって、真咲のセクシャリティはあっさりと晒されることになりますが、恋愛感情とは関係なく親しくなっていく2人。
そしてふとした拍子に悠の中にある恐れ、トラウマを知ることになり、心の奥底で疼き続ける悠の傷、その心もとなさを抱きしめようとする真咲。
語りすぎず、会話だけで気持ちが向いていく過程が唐突な気もしますが、対照的に繰り広げられていく袋小路の中を足掻き続ける結城の恋心。
苦しみ疲弊していく姿を見るほどに、情熱だけではない慈しんでいく情愛の暖かさを強く感じることができます。
サクラサクヤさんってコミカルな作品を先に読んでいたのでそういうイメージが先行してたんですが、こういうトーンの話も描かれるのですなー。
しかし何といっても犬!登場する犬達の美しさが溜まりませんでした。
人間が上手くても動物を描かれるとイマイチって事がよくあるんですが、サクラさんの場合はそんな事はなく犬の躍動感や動物の筋肉が綺麗~~!
金持ちで洋館の主である久住〔攻〕と、かつて義父に犯されていたというトラウマを持つドッグトレーナー・悠〔受〕との話に、脇キャラが絡んで来るんですがこの脇キャラが、あれ?これはスピンオフがあったのか?もしくはスピンオフがあるのか?的な描かれ方でイマイチどう捉えたらいいのか脳内での扱いに困りました。
メインカップルの2人は結構分かりやすい恋愛だったと思います。
脇が分かりにくかったのでその分がマイナスで中立評価ですが、犬の描写の美しさにしびれたのでそれ目当てでも良いかもって位に美しかった~
ちょっとオトナな感じのするキレイな絵だから
ストーリーもオトナな感じが漂っている気がしますw
最初は、回想しているシーンなのか
今のシーンなのか・・・がすぐに読み取れず
しかも、回想シーンだと解るようにも
なってなかったような?気がするので
気がつくまで、「ん???」と理解できなかったのですが
そこを注意してみ読めば、いいお話でした。
別に出てくる社長カップルがこれまたちょっと
解りにくい心情を描いていらっしゃるように思います。
でも、要らない・・というわけでもないので
もう少し4人の・・・というか、悠くん以外の
3人の心情がハッキリ描かれていると
もっと読みやすかったかも?などと
ちょっと感じました^^。
(でも好きですけどねw)
サクラサクヤさんの作品は、「秘書育成中」の方を先に読んでいたので、こういうしっとり大人系の作品も描かれるとは。
でも、どちらの雰囲気にもよく合う絵柄だと思います。
悠のような、過去にトラウマがあってそのせいで消極的な所があって、高望みしないキャラって好きなんですよね。
そういうキャラを暖かく包んでくれる久住。ベタで先のストーリーも分かってるんですけど、萌えてしまいます(笑)。
他の方も書かれているんですが、私も脇キャラについてはいまいちでした。
このままだと、それで?君たちは一体、これからどうなるんだ?という終わり方のような気がするし。(原則的に私は不倫は嫌いなので、雨宮から離れない結城も理解できないし、そもそも雨宮の考え方自体が理解できない・・・)
この二人のスピンオフがもし出るとしたら読んでみたいですが、私的には、結城には雨宮なんてさっさと振ってしまって、新しい恋を見つけて幸せになって欲しいなと(笑)。
以前、電子コミックで読んだことがあった作品でしたが、『秘書育成中』でガッツリやられてしまった私! つい、古本屋さんで見つけてGETしてしまいました。 本を手にとって、あらためて思ったこと。画、キレイだわ~~vv
丁寧だし・・・やっぱり電子コミックだとなんだかぱらぱらめくってしまって、実感わかないわ~。 秘書育成中は画よりも、ストーリーがぶっ飛んでいたので、そちらで笑えて画どころではなかったのですが、登場人物の表情・横顔・髪ひとつひとつを丁寧に描かれていて、ストーリーもトラウマを抱えたドックトレーナー悠を大切に真剣に受け止めようとする久住真咲の姿がd(。ゝω・´)イイ!! かっこいいvv 読み終わったあと、ちょっと欲を言えば、結城×雨宮の、この先の話もよみたかったな~vvvBLの脇キャラのスピンオフ話って醍醐味だとおもいませんか?? サクラサクヤさんv要チェックです。