電子特典付き
小説
レビューの星がさほど多くないことにビックリ!
いやぁ、読み応えがありました。
分厚いw
大いに笑って泣きました。
樹人のふたりの決意に泣き、
リアンとライナスの掛け合いに笑い、
不器用ながら愛をつたえてくるエドガーはほほえましく、鬼人のゼンはまるで煉獄さん笑♡
そして神獣のエスタスくん(行くよ、龍生ー!には盛大に吹きましたw)はかわいい。
全部は書ききれませんが、登場人物が全てイイ仕事をしていて、それぞれのストーリーが読みたくなります!
前巻よりもこちらの巻の方が体感2倍位の読みごたえがありました。この巻では新キャラなども登場してファンタジー物語としては面白く読めました。
世界観等の設定も良かったです。
ただ、登場人物一人一人のキャラの掘り下げがもう少し欲しかったなぁ、と言うのが全体的な印象。このお話は、いわゆる世界系のお話なんです。なので、コウキの心の中が大変重要で、それが世の中、世界全体に影響するんです。なので、コウキの心の葛藤や、精神的に成長して行く事等があって、世界を良い方向に変えて行く。って事ならよかったんですが、彼の人間性の表現が薄いんです。
コウキが出てくるほぼ全ての人に「さん」付けで呼ぶ事のこだわりの意味とか、、前世の生い立ち等をもう少し掘り下げてくれていれば、転生先での行動のモヤモヤが晴れたのでは?と感じるところがありました。「御子」と言う立場だから、言葉遣いから考え方まで「とっても良い人」を演じているようにしか、感じなかったんです。その良い人が普段は流されるだけなのに、何故か無理に外遊について行きたいって、ワガママ言い出すと、もう、トラブル発生するフラグにしかおもえませんでした。
あと、オラオラ系獣人(+鬼人)何人か出てくるんですが、、オラオラ系キャラの性格の描き分けもあまりよく分からなかったです。、見た目や強さの表現はあるので、どんな強さかは分かるんですが。みんな同じ様な性格にしか感じませんでした。
恋愛に関しても、複数のカップル出来たりするんですがこの人とこの人がくっつくんだ、、と、匂わせが早い段階であり、次のシーンではもう相思相愛確定の様な事が言葉でちゃんと表現されてしまっていて、読んでるこっちは、ああ、やっぱり。でした。
恋愛を邪魔する人なども出てこず、
命の危険に晒される事はあっても、恋愛に関しては、気持ちの変化などがよく分からないうち相手を好きになってしまってて、あまり萌えませんでした。
なので、この評価にさせて頂きました。m(_ _)m
敵がずっと同じ組織だったので、その辺途中単調に感じましたが、最後のラスボスの設定は興味深い物でした。そしてコウキが転生した経緯等が最後にはちゃんと描かれて良かったです。
途中が中だるみって日本語おかしいかも…。
ファンタジーの世界観も、登場人物も良かったのですが、続きが読みたい!この先はどうなるの?という気持ちになれず、ページをめくる手が止まってしまったという、私にしては珍しい作品でした。
前巻もそうだったのですが、後半の今作はますますそれが顕著でした。前巻で攻めと両想いになっていますし、周囲も祝福ムード、苦労した仲間もそれぞれパートナーと幸せ。今作ですぐ行方も発見されたし、犠牲した身も取り戻せたし。もうハッピーですよね。召喚された理由って別にいらなくない?という気持ちに。
何か問題が起きてもチート能力ですぐ解決してしまう、の繰り返しも飽きてしまいました。2冊は長すぎ、1冊だと楽しめたかもとちょっと残念でした。
今回は多民族国家バルデュロイの狼王と
豊穣の御子となった日本人のお話です。
攻様の元から強奪された受様の救出劇と
大樹の報復により崩壊し始めた世界の救済劇を収録。
親友を庇って片足を負傷した受様は
ピアニストの夢が潰えても親友が結婚しても
変わらずに一番の友を想っていましたが
親友が早世し、葬儀の日に
異世界のロマネーシャに「救国の聖女」として
召喚さてしまいます。
ロマネーシャは交戦中のバルデュロイに勝つため
「救国の聖女」を召還したので
足の悪い男性だった受様は身体での奉仕を強要され
絶望の染まる受様の心に比例するかのように
ロマネーシャは不利な局面へと向かっていきます。
ロマネーシャが敗れると受様は唯一の見方だった
狼獣人に伴われて逃げだしますが
バルデュロイの将軍に捕獲されてしまいます。
実は受様はバルディロイ王で神狼である攻様の対で
彼と並び立つとされる「豊穣の御子」として
探されていたのです。
バルディロイでの受様は紆余曲折を経つつも
攻様の唯一の存在となりますが
ロマネーシャの視察中に神官達が仕掛けて罠にはまり
攻様の手から奪われてしまいます。
攻様は受様を取り戻すために最大限の努力をしますが
受様の行方はようとして知れません。
樹人である宰相と受様の侍女は世界と繋がる
生命の大樹から豊穣の御子の情報を得るため
秘術を用いる道を選択するのです。
樹人達が選んだ秘術とは!?
攻様は再び受様を胸に抱くことはできるのか!?
本作は先月発刊された
「白銀の王と黒き御子 異世界で僕は愛を知る」続刊で
完結巻になります。
個人的には既刊を読んだ時点で
あまり合わない作家様だなとわかっていたのですが
続きが気になったので本作も手にしました。
受様は登場時から様々な不幸に好かれたような人ですが
本作でも前巻同様、様々な悲劇に見舞われます。
それでも他人を思いやる心を忘れず
他の人々の幸福を願う人だからこそ人々の心を捕らえ
世界と繋がる大樹すらも受様のために
世界を変えるほどの力を発現させて
悲しい結果すらも変えていく、
世界さえも変えようと動く展開はとても面白かったです。
ファンタジーは世界設定が一番の肝であり
キャラ達がぶれることなくいかに役目を果たすかが
物語世界の深みと面白みを増すと思っています。
本作も世界樹の設定や
神狼と御子の関係がしっかり練られていて
とても面白いとは思ったのですが
この物語の根幹だった受様の召喚理由に関わる
彼の役どころに納得がいきませんでした。
神が全能でない設定でも良いと思いますし
受様の召喚に神の意図があるのも良いのですが
受様が足を代償にした過去があってなお
自分の代わりが受様の幸せと思える彼に
全く共感できませんでした。
彼が関わらず受様だからと召喚されたなら
評価はもっと良かったです。
茶柱一号先生の「愛を与える獣達」シリーズが大好きなので、前作の「異世界で僕は愛を知る」を読んでこちらの続巻の発売を楽しみにしていました。
それにしても凄いボリュームなので、これから「白銀の王と黒き御子」を読まれる方は覚悟しておいてください。夏休みには打って付けです。www
壮大な世界観も一筋縄で行かないストーリー展開も茶柱先生らしいと思いました。
愚かな人間は最後には罰せられて、苦しい事が続いた後にこの世も悪くないって思わせる希望に満ちた展開は流石だと思いました。
前作のレビューでチカさんとコウキを比べてしまいましたが、この世界でコウキがちゃんと成長してました。それはこの世界に来て愛を知ったからなんですよね。
それはエドガーへの愛だったり、自分を支えてくれた皆への親愛だったり、果てにはこの世界の自然やそこに暮らす人々への愛だったりします。
その事は終盤の大樹の防衛本能が暴走した時に明らかになります。
そしてその時にコウキがこの世界に飛ばされた理由が分かるのです。
ここでモヤモヤがスッキリするのですが、ここのコウキとその原因となった存在の会話は必要だったのかな?と思ってしまったので神評価にはなりませんでした。何だかここだけお話から浮いてるなと思ってしまったんです。
前半の樹人のコウキへの献身とか、バイス君の想いとか悲しくて涙が出たんですよ。でもちゃんと救いがあって良かったです。
後半のコウキの身に起きた事にもちゃんと救いがあってホッとしました。
あとがきで茶柱先生が他のカップルのお話等書いてみたいとあったので、楽しみに待ちたいと思います。
可愛い神竜のエスタス君がお気に入りなので、彼が活躍するお話が読みたいなと思ってます。
分厚くても文庫本サイズなので握力には優しい作品だと思ってるので、続編もこのサイズでお願いしたいです。www