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表題作鍵のかかる部屋

棚橋行充(大学3年生)
平川美聖(大学3年生)

その他の収録作品

  • 告白
  • あとがき

あらすじ

『廃墟研究会』に籍を置く、大学3年生の平川美聖、石沢柊、棚橋行充の3人は、それぞれにタイプは違うが仲が良い。しかしその裏では、美聖は棚橋に想いを寄せており、その棚橋は柊を追いかけているという、美聖しか知らない複雑な実情があった。すれ違う想いを抱えた3人、その均衡が崩れかけた時、美聖は報われないと思いつつ「柊の代わりに抱いてくれ」と棚橋に伝えるが…。

作品情報

作品名
鍵のかかる部屋
著者
坂井朱生 
イラスト
亜樹良のりかず 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
ISBN
9784861341960
4

(3)

(1)

萌々

(1)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
12
評価数
3
平均
4 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数1

健気でウブな大学生

表題作とショートの2作品が収録されています。

「鍵のかかる部屋」は美聖(受け)の視点、「告白」は棚橋(攻め)の視点による後日談です。

美聖、棚橋、柊は仲の良い大学生です。
美聖は棚橋に片思いをしているのですが、棚橋はそれを知らないまま柊を好きだと相談しています。
柊に恋人ができた夜、美聖は棚橋を慰めるという名目で抱いてもらいます。それだけだと思っていたのに、翌日棚橋は美聖に「しばらくつきあってほしい」と言ってきて…という話です。

片思い相手の片思いを眺めているという切ない設定なのですが、読んでいて切ないと胸にくることはなかった気がします。棚橋が柊を好きだという具体的な描写があまりなかったからか、棚橋から付き合ってほしいと言われてすぐデートやらを始めたせいかは分かりませんが、表紙イラストとあらすじで期待したほど「切ない片思い」という感じは受けませんでした。柊が明るく前向きなキャラだったので緩衝材になったからかもしれません。

棚橋が柊を抱きたいとかあそこがエロいとか語って、美聖が恥ずかしがったり胸を痛めたりする場面があり、後のエッチでそれを活用したら面白かったのではと勝手に思ったりしました。

健気でウブな受け、片思い同士、大学生仲良し三人がお好きな方にお勧めだと思います。

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