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表題作独裁者の求愛

鷹匠恭次郎 金融系企業経営者
安藝郁実 ベンチャー企業家 元ホスト

作品情報

作品名
独裁者の求愛
著者
あさひ木葉 
イラスト
海老原由里 
媒体
小説
出版社
ワンツーマガジン社
レーベル
アルルノベルス
シリーズ
独裁者の求愛
発売日
ISBN
9784862960412
3.3

(10)

(3)

萌々

(0)

(5)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
31
評価数
10
平均
3.3 / 5
神率
30%

レビュー投稿数3

相手のほうが一枚も二枚も上手

大好きです!この話!!
一年前に読んで詳細に何が起こったか思い出せます。
気が向くと何度も読み返してるからですね。

ツンデレ受け最高!殆どツンツン・・・というかトゲトゲしてますけど。
絶対勝ち目のない相手にくってかかる小型犬を想像させますv
一度気を許せば素直なイイ子なのもそっくり。
生い立ちや数年前の出来事が関係して、因縁のある鷹匠からなかなか差し出される手をとれない郁実。

さて鷹匠は上位の余裕を見せて小さい子を見守る年上の大型犬?
または人間不信の野良を手懐けたい新しいご主人さまの心境でしょうか??

とにかく鷹匠がねっとりスケベで考えてみるとオヤジなのに、カッコイイです!揺るぎない地位に昇りつめた男のあふれる自信と大人の色気にクラクラします。

郁実はクール系知的美人。大学出のインテリタイプと違いホストから成りあがった野心家。しかしクールといっても例えるなら青い炎です。赤やオレンジの炎よりも触るとヒドイ低温火傷をするような。
メラメラ燃える鷹匠への対抗心が変わっていくのが見どころです。

鷹匠は嫉妬の炎が燃え、私はというとそんな二人に萌え萌えです!!(爆)







1

手のひらの上でコロコロされちゃっています

鷹匠恭次郎(金融系企業経営者 エリート)×安藝郁実(ベンチャー企業家 元ホスト 成り上がり)

投資会社の社長をしている郁実は、なりふり構わず企業買収を繰り返し会社を大きくしてきましたが、悲願でもあった老舗ホテルを買収しようとしていた矢先、過去に自分の愛人だった男を追い詰めた鷹匠がホテル側の助っ人として現れます。豊富な資金力・人脈を生かし鷹匠は郁実を徐々に追い詰め、要求を聞かざるを得ないような状況に仕向けて行きます。

汚ないやり口も厭わないことから、周りから否定的な見方をされている若手企業家の郁実を、酸いも甘いも噛み分けた先輩の鷹匠が、教育的指導よろしくちょっと痛い目を見せようとちょっかいをかけてきます。過去に因縁のある鷹匠の介入で、郁実は毛を逆立てた猫のように「フーフー」威嚇するのですが、鷹匠はそんな郁実を余裕でかわし手のひらの上でコロコロと転がします。最初はちょっと鬼畜系に流れるのかなといった印象だったのですが、鷹匠が意外にもかなりのデレを見せるようになり、そこからはむしろコミカルに思えるぐらいのやり取りになっていき、楽しくテンポよく読み進めることができました。

基本的には鷹匠がコロコロしているのですが、郁実がたまに鷹匠の予想外の行動を取ったりすると、余裕な態度がすぐに崩れてしまう鷹匠のヘタレな部分があったのもなかなか良かったです。携帯の暗証番号を郁実の誕生日にしていたり、脅迫のためにH最中の写メを撮った中に郁実の寝顔ショットが混じっていたり、いちいちベタなところにもニヤッとしてしまいました。郁実が意地っ張りでツンデレ(ツンツンツンデレぐらいでしょうか)なキャラだったので、ちょうどいい具合のカップルだと思いました。

2

気の強い野心家と大人の攻防

実は後に出たリンク作「専制君主の蜜愛」の方を先に読んでいたのですが、作品のトーンはだいぶ違うのですね。こちらの方が明るいというかコミカルな感じに話が進みました。

元ホストのベンチャー起業家(企業家? 青年実業家?)・安藝は、なかなかの苦労人でガムシャラにやってきた野心家なのですが、若さゆえの至らない点もあって。そんな安藝ら(リンク作の登場人物たちも含め)を、もっと大きな視点から見ているのが、金融家の鷹匠。

大人な鷹匠とツンツンした野生のネコ科動物のような安藝のやりとりを楽しめました。

何箇所か「専制君主の蜜愛」とリンクするシーンがあって、そこが(読者には真相がわかっていますが)、誤解のタネになり話を進めていくキッカケになっていた点などがうまいと思いました。

0

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