【Renta!限定特典付き】【コミックス特別版】
コミック
3巻発売の記事を発売日前日に偶然目にして、「依存」「ミスッテリー」「ホラー」など、絶対好きだと思う単語が並んでいたので即効でポチりました。
海外作品を紙で読むのは初めてで、左とじの漫画は初体験だったので最初は驚きましたが思ったほど違和感はなく、すぐに普通に読めていました。
1巻序盤でのシルエットで犯人の目星は予想できてはいましたし、お話が進むにつれてそれは確信に変わりましたが、「約束」は想像していたものとは違い、またそれが切なさを増しました。
幸せになってほしかったけど、それは敵わない事なのも理解はできて、本当に切なかった。
拒否を見せたわりに絆されるのが早かったりしたのも伏線で、「いつもなら断るはずなのに悪くないと思った」のも、そういうわけだったのか…と。古傷って…そういうことかって。
そんなにも前から二人は結ばれていたんだな、だからこそ「来世」で幸せになってほしかった。そういう未来も見て見たかったです。是非if来世版も読んでみたいですし、二人で探偵事務所をする幸せな未来も見て見たい。
しかし、ランスが最後に思い出してくれてよかったです。
昔と同じことをするけれどランスからは何も帰ってこない今回の描写もなんだか切なくて、でも好きなシーンでした。
「SANCTIFY霊魂侵蝕」の3巻目にして完結編。
完結編、ということで謎を回収する展開でしたが、もう、めちゃめちゃ、
面白かった…!
1巻、2巻は、ここに行きつくまでの伏線でしかない。
んん?と思ったりした部分もありましたが、最後まで読むとそういった部分もきちんと解明されていてストンと胸に堕ちてくる。そんなお話でした。
凄惨な事件の捜査を、エクソシストという立場から協力することになったランス。
事件を介しランスと出会った刑事のウィリアム。
過去の事件を絡ませながら捜査する二人。
二人は事件の真相にたどり着けるのか―?
という内容のお話ですが、ミステリ、あるいオカルトといった方が正解か。そんなストーリーに、ウィリアム×ランスの恋の行方が絡んできます。
正直ねー、こういう展開なんじゃないかな?と思う向きはありました。うんうん、まあそういうお話だよね、と。
が、それをはるかに凌ぐ萌えと純愛が描かれています。
2巻のレビューで「BLぽくない」という感想を書きましたが、そんな感想を持った自分を殴りたい。BLという部分だけに焦点を当てず、シリアスでオカルトな部分を描き切っている、そのストーリー展開が秀逸です。
少年が凄惨な暴力を受けた挙句に殺害されるという、かなりハードな描写があります。苦手な方は注意が必要です。が、そこをあえてきっちり描くことで、その後のストーリーに繋がっていく。
「彼」が、「彼」を愛し、そして彼を喪ったあとに誓ったことは―。
切ないです。
「彼」とは誰のことで、「彼」は誰のことを指すのか、ぜひとも手に取って確認していただきたいですが、本当に愛していたのだと。そして最後の最後で、えー!というギミックも盛り込まれていて序盤から最後まで息つかせぬ展開でした。
個人的には最後のページのイラストにやられました。
ここで、このイラストを持ってくるとか。素晴らしいです。
海外の作家さまの作品は、時系列の長いものが多い気がしていますが、それがまた良い。どんなに時がたっても色あせない、忘れることのない純愛。
帯の文句が言い得て妙。闇か、はたまた光か。
何から何まで、どこをどう切り取っても文句なしの素晴らしい1冊でした。
素晴らしい作品に出会えたことに感謝。
次回作も楽しみに待っていようと思います。
『SANCTIFY霊魂侵蝕2』の続編です。
ロンドン警察庁刑事 ウィリアム・ギルバートとエクソシスト ランス・ハンターのお話。
1967年に起きた孤児院の惨劇――それは、強欲だった若者が金欲しさに「堕落者」となり、悪魔に捧げる生贄のために孤児院を襲った事件。
やがて、当時の「堕落者」たちとその家族までもが次々と殺されていき、ランスとギルバートはついに最後の生き残りイーライ・テイラーを見つけ出しました。
今作は、その続きになります。
人気作家となっていたイーライと面会し、あの日の全貌を聞かされた2人。
最後の生贄になったのは、孤児院出身でたまたま戻って来た“ギルバート”とルシアンでした。
自分の目の前で愛するルシアンを殺された“ギルバート”が取った行動は……。
ラストはどうなるのだろうと期待と不安を抱きながら待っていた3巻。
このおぞましい事件の真相とランスとギルバートの関係を丁寧に描かれており、超常現象サスペンスとBLが文句なしに融合されています。
シリーズ全体に散りばめられていた伏線もきっちり回収されていて、読後は思わず唸ってしまいました。
しかし、前作でもレビューさせていただきましたが、日本人には馴染みが薄いテーマなので何回か読み直しが必要かも知れません。
また、ストーリーの構成上、目を背けたくなるような場面も続きます。
それでも、ぜひ1巻から読んでいただきたい良作のシリーズに仕上がっていますよ。
全てが明らかになった時、2人に待ち受けていた運命とは?
3巻は絶対にネタバレなしでご覧ください!
息つく暇もない怒涛の展開に目が離せませんが、特にラスト5ページ目からは必見です。
番外編『EXTRA-Hallucination (CAPTER9.5) 』
2巻のCAPTER9とCAPTER10の間のお話。
こちらを読み終わった後にもう一度2巻の最後を読んでくださいね。
ギルバートの辛く苦しい心の叫びに胸が締め付けられますよ。
番外編『EXTRA-That day』
どれもほっこりしたショートストーリになっていて、シリアスな本編の後に癒されました。
他のレビュアー様も書かれておりますが、あとがき後の最後のイラストにやられます。
――あの日 守れなかった約束
きっと、遠くない未来にその約束が果たされると信じたい。
神様、どうか2人が幸せにしてください。
超常現象サスペンスを題材にし、善悪の対立に置き換えられる「光と闇」を見事なまでに描き切った Fox^^先生、生鐵落先生に拍手を送ります‼
『SANCTIFY霊魂侵蝕』シリーズの完結おめでとうございます♡
なんとも言えない読了感。これはどう解釈したら良いんだろ…心にズドーーーーンと印象を残したという意味で★5です。
狂おしさやるせなさにかきむしられる。
エクソシストというテーマならではの描写がグロテスクで荘厳でオカルトお耽美好きにはたまらない!!
でも、二人とも辛い思いをしてきた分、幸せを願いたい気持ちもあり…
殺戮を繰り返したギルが真っ当な道に戻れないのも納得なんですが!ギルはランスの中に変わらないルシアンを見れて、「制裁をくだす人間になりたい」という言葉を実行する姿を見れて少しは幸せだったんでしょうか…ギルのことを思うと執着サイコ攻め~って1巻当初ウキウキしてた自分を殴りたいほどしんどい結末…
あんな事件に合わなければ現世でランスが孤独を感じながら使命を全うすることもなかったのに。孤独なランスが心和んだ一時はギルとの時間だったのがしんどい。決着がついた後に思い出すのもしんどい。自分のことを心から想ってくれる人がいたことを知れて、これから前を向いていけると思いたい。ギルの執念で次こそ、いつかはハッピーになってほしい。ギル、妄想の中でしかやれてないなんてかわいそうすぎるし。
ラストのギルとランスのエピソードや幸せそうな2人にほっこりすると共にやるせない気持ちでいっぱい。腐った輩のせいで、小さな幸せを壊されなきゃいけないのか…どんなことがあっても強い気持ちは繋がり続ける、2人の愛は永遠!!と思わないとやってけないくらい打ちのめされたけど、ガツンとくる作品でした。
あと、見開きのページが多いので電子だと迫力が軽減するのは残念でした。見開きで見る方法もあるけど、ちょっと手間だし慣れてないだけだけども、紙の方が美しさも際立つ気がする。電子でもカラー部分はカラーで2人の目の色に魅せられたりしたのは良かったです!
作家さんのツイによると番外編?が150Pくらいあるらしいのでぜひともぜひとも翻訳出版お願いしたいです!!!
1巻発売からずっと気になりつつ完結したら読もうと積んでましたが、3巻で完結されたと聞き本日ようやく全3巻読了。
海外からの作品なので、読む順番や慣れない横文字の設定に戸惑う事はありましたがすぐ慣れてどんどん物語に惹き込まれました。
1巻ではたくさんの伏線が貼られており、
2巻ではその伏線の答えがニアミスみたいな感じで遠回しに匂わせる形で小出しされているので、「もしかして…」「やっぱりあれはそういうこと?!」とドキドキしながら読み進められました。
ここ、読者を飽きさせない工夫がされているなぁと。
そして3巻で怒涛の展開と答え合わせ。
とてもハラハラドキドキしながら手に汗握り、泣かされました…。
二人の重い愛が伝わってくるようです。
ただこちら、狂愛的な執着攻めのお話しなのかなと思ってたら、純粋すぎる愛のお話しでびっくり。いえ、これは間違いなく純愛ですよ。重いけども。
こちらの作品はぜひネタバレ読まずまっさらな状態からじっくり考察しつつ読んでもらいたいなと。
読後はかなりくるものがありますが、間違いなく名作だと思います。
※また、最初書いたレビューが完全にネタバレ含むただの感想になってしまったので書き直し、感想はコメント欄に突っ込ませて頂きました。
ずっしりと重く深い愛のお話を読んだ気持ち。
読後、ランスとギルもですが、しばらくルシアンとギルについて思いを巡らせてしまいました。
一度は家族全てを亡くすという絶望を味わい、
それでも同時に同じ絶望を感じた人が傍に居て、その気持ちを誰よりも理解しあい、お互いの存在に救われて、幼いながらに愛し合い、神様に許されずとも自分の心には正直にって気持ち結ばれ、これからも一緒に幸せで明るい未来が待っていたはずなのに…。
辛すぎません??涙
ランスはルシアンが最後の時に強く願った事で、優秀なエクソシストになってしまったわけですが、それだけの強さを授かるくらいギルへの気持ちが強かったのだろうし、孤独を感じているのは隣にギルがいないからだし、誰かを待っている気がするってルシアンが最後に来世で待ってるってギルを想ったからランスとして生まれ変わってもギルを待ち続けてしまった訳で…。
復讐のために悪魔と同化してしまったギルもまたそこまで堕ちるほどルシアンが大切な存在だった訳で、もう二人の愛の深さにグゥゥゥッと心臓絞り込まれました。
ランスとギルの戦い見るの本当に悲しくてこんな切ねえ戦いあるかよって心境で読みつつこういうの欲しかった…って萌えてたのは私だけではないはず。
そして最終話なんですが、読んでいてちょっと勘違いしていたことに気づきました。
ランスは夢でルシアン視点を見ていたり、ギルとのやり取りからも薄々自分がルシアンの生まれ変わりって気付いていると思っていたんですけど、気付いていなかったんだなと。
よくよく考えれば夢はエクソシストとしての力だと思うし、ギルの事を相棒として、友として信頼(友愛)を寄せ始めていたのに、結局それも復讐相手を探るために近づいてきただけで全部嘘だったのだと思い、より一層孤独を深めてしまったのかと。
でも最後の最後で約束を思い出した。
愛し合っていた想いを思い出した。
1巻冒頭で「前世」とは無意味。
死んでしまえば生前の約束も苦痛も
名残惜しささえも全てが無に帰る。
「前世」とは
虚妄の概念に過ぎず、生まれ変わった人間はもはや君ではない。
それがこの世界のセオリーだ。
とあるんですけど、ランス、最後約束思い出して終わってるんですよ。
ギルとルシアンの革のブレスレットを見つめながら、
生前の約束も苦痛も
名残惜しささえも
全て思い出したんだと思います。
それはもうランスだけどルシアンであり、やっぱり同一人物で、ランスは世界のセオリーから外れた存在なのかな?と思いました。
そして最後の悪魔側ギルのシーン。
完全に受肉してるんですよ…ギル。
胸の傷からもランスと戦闘後に生まれ変わったギルと考えられます。
途中、復讐を終えた魂はやがて精神も蝕まれ消えるみたいな事言ってたと思うんですけど、このギルの表情からも記憶はちゃんとある様子。
彼もまた世界のセオリーから外れた存在なのかな?と。
ちなみに、悪魔の受肉はキリスト教の終末論でもあるそうで、神が受肉したキリストと敵対する人間が受肉した魔王サタンなんだそうです。
ちなみにサタンは元は堕落した権威ある天使ルシファーです。
つまり?もしかして?
再会して光と闇の衝突が、まだあるの??
二人に幸せになってもらいたいのにどうしたら2人結ばれ幸せになれるのかわからない…
今後暫くはランスとギルの再会妄想や考察で忙しくなりそうです。