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BLをたくさん読んでいると、同性でくっつくことに違和感がなくなりすぎているといいますか、上手くくっついて当たり前と思っている自分がどこかいたような気がしました。
こちらの作品は、そこに対する登場人物の葛藤が非常に丁寧に描かれていて、「ああリアルってこういう感じなのか」と他作品とはいい意味で違ったテンションで読むことができました。
攻めの小田島のちょっとした表情変化のコマが、彼の葛藤だったり受けの矢野への心情を読者にジワジワと伝えてきます。序盤からちょこちょことかなり多く描かれているので、序盤はわからなかった表情の意味も「今こう思っているんだろうな」と理解できるようになったりと読んでいてスっと入ってきます。
好意を伝えるというのが簡単ではない、"普通"とは何か ということを非常に上手く描いている作品だと思います。
読んですぐにハマりました。あまりに好きで即全巻揃えましたし、五葉の発売がとっても楽しみです。
ドラマCDを聴取したら違和感しかなかったので原作再読。
音声だけと絵柄つきとで印象がかなり変わった作品でした。
きれいで可愛めの絵柄で、不穏なエピソードでも、重たくなりすぎないので、バランスがいいと思います。
学年1位、品行不公正で退廃的、不純異性交遊が盛ん、金持ちの子息の小田島。
学年2位、品行方正、まじめで実直、金銭的に余裕がなく奨学生の矢野。
この2人が寮で同じ部屋になったところから物語は始まります。
それぞれの人物のエピソードがかなり無理がありますが、ドラマティックとも言えます。
学校、教師のルールや対応がバラバラすぎるのはかなり気になりました。
小田島を放置してたかと思えば、規則破りは1人だけなのに矢島も罰掃除を命じられたり、矢島の無断外出が小田島母の依頼で容認されたかと思えば、小田島の遅刻が多すぎるから世話してやれと教師が矢島に頼んだり。教師1人1人が各々、勝手な基準でやってる学校なのかな?と疑うレベルでした。
物語を進めるためのエピソードの数々、なのは、理解できますが、無理が過ぎる、という印象でした。
もう少しシンプルに、それぞれ抱えている問題の違う、タイプのまったく違う2人が出会って、恋に落ちるストーリーでもよかったのではないかと思います。
小田島の過去とトラウマの原因となった父親の情事の目撃も、そんな場所と状況はいくらなんでもないだろう、と白けてしまいました。
同じ学校、同じ寮、同じ部屋だからこその、本人の意思以外で同じ場所で同じ時間を過ごすことになる2人の、気持ちの変化とお互いへの接し方の変化、表情、言葉の交わし方、空気感とリズム、明治時代くらいの無理が通れば道理が引っ込む時代の学生ものだったら、もう少ししっくりきたのではと思いました。
担当編集者からあれこれ指示されすぎたのかなと邪推しました。
あらすじも絵柄も好きなので、シリーズ全作、買いそろえています。
ドラマCD聴取の結果、気になるところがたくさん出てしまいました。
演出が好みじゃないのだと思います。
最初はお互いがお互いを避けていたってところから始まるんですが、そこからの気持ちの動きが綺麗な絵でとっても丁寧に描かれていて、とてもいい!
攻めも受けも人に話せないような事情を抱えていて、そのせいでみんなに誤解されているんだけど、それをわかってあげているのは受け(攻め)だけ!みたいなの萌えます!
ふたりとも実はいい子で、そういうところも推せます。一葉(一巻)はすごく気になるところで終わってしまったので、即二葉にいくという…。
良作を見たって感じでとても満足です。
最新4巻まで読んだ者です。
最初は、矢野にとって印象最悪の小田島でしたが、だんだんそれだけじゃなくなっていくっていう…
どうして小田島が矢野を好きになったのか分かるのが巻末の辺りなので、試し読みで興味持った方はぜひ一度最後まで読んでいただきたい作品です。
女子との3Pシーンとかもあるので地雷を避けたい方にはおすすめできませんが、執着攻め・溺愛攻め×健気受け・ピュア受けが好きな方には強くおすすめしたいです!!
好きなのに好きになってはいけない。
この切なさともどかしさが本当になんとも言えません。読んでいて悲しくなりましたが、それでも読まずにはいられない作品です。
本当に大好きです!!!!