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湯気のむこうに朝をみる

yuge no muko ni asa wo miru

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表題作湯気のむこうに朝をみる

蛭川五月,大学二年生,19歳,匠の実家に下宿
麻生匠,会社を辞めて実家暮らし,28歳

その他の収録作品

  • 描き下ろし番外編
  • あとがき

あらすじ

期待しても裏切られて捨てられるなら
もう恋愛なんてうんざりだ――
同棲まで考えていた彼氏にフラれた匠(たくみ)。
会社を辞めて出戻った実家の銭湯で
出会ったのは、下宿中の大学生・早月(さつき)だ。
若くて格好良くて将来もある彼は、
失恋で立ち止まっている俺とは大違い…
気軽に近づいちゃいけないと思っていたのに
一人で泣いているところを見られた上、
突然キスされてしまった!?
「匠さんが好き」とまっすぐに告白されても
その想いに応える勇気はもうなくて…!?

作品情報

作品名
湯気のむこうに朝をみる
著者
三上志乃 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784199609084
4.4

(94)

(55)

萌々

(33)

(3)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
8
得点
418
評価数
94
平均
4.4 / 5
神率
58.5%

レビュー投稿数8

素敵なストーリーだなぁ…

映画を観てるような気持ちになりました。
下町の情緒もあって賑やか、ほっこり。
派手さはなく地味めな感じです。
とても良いストーリーです!沁みるし胸がギュッってなります。

匠の切ない子ども時代や恋愛、苦しい心理描写もあります。母親がゲイの理解者であることが救いで、子どもの頃から匠の苦しんでいるところを側で見ていたと思ったら、胸が張り裂けそうでした。匠のお母さんが、本当に素敵なお母さん!
お母さんの気持ちがあったか過ぎる…。


恋愛に諦めの気持ちを抱いた匠が、実家の下宿人の大学生の早月に一目惚れされて告られますが、早月の気持ちに積極的に向き合えずにいます。匠の過去を考えれば消極的になるのは納得…今までどんなに報われない恋愛や悲しい経験をしてきたんだろう…>_<

早月は今まで誰かを好きになったことがないモテ男くんだったのが、匠に一目惚れをして初めて恋をしました。早月が結構攻めてくるので匠はタジタジなんですが、初恋を知った早月が不器用だけど頑張ってる姿が微笑ましいです^ ^
匠も早月に惹かれているので、あとは時間の問題。過去を吹っ切ること、心の整理とひとつの後押しだけ。
ようやく早月の気持ちを受け入れ、2人は両想いになります。すぐにエッチ……早いような(笑)早月は周囲の目を気にせず、匠との付き合いを堂々としています。カッコいいね〜


切ないシーンから始まったけど、最後は幸せなハッピーエンドでした!
商店街風情や、近所の人たちとのワチャワチャ人情味溢れるやりとりがとても素敵だなぁと思いました。実家が銭湯って良いなぁ〜^ ^


7

本当に愛されるということ

連載一話目から追っていました。
ずっと三上先生のファンだったので、途中から電子レーベルから本誌連載に切り替わりとても嬉しかったです。

元カレが女性と結婚し、自分がゲイということと改めて向き合わなくなってはいけなくなった匠と、ドノンケで「好き」がよく分からない早月くんのカップルです。
連載当時、回を追うごとにカッコよく可愛く、どんどん積極的になっていく早月くんに毎話「頑張れ…!!」という気持ちで堪らなかったです。

匠の、「早月くんなら信じてみたい」という感情と、「もう傷つきたくない」「早月くんならもっと良い人が」という感情の揺れ動きの描写は、前作に引続き三上先生の繊細な心理描写ならではだったと思います。

個人的に、夏祭りからの早月くんが匠の母、修子さんに匠の幼少期の映像を見せてもらうシーンがお気に入りです。元カレ、大和と会いたがってたのに「ごめん」と謝る匠に対して、「なんで匠が謝んのよ」とそのセクシュアリティを肯定して慰めてくれる素敵なお母様、修子さん。
夏祭りを通して、ノンケの早月くんの告白に対し冗談として受け止めず「気持ちを冗談にされんのは嫌じゃん」と昔の自分と重ねる匠。「もったいないよ」と直接告げられてから、修子さんに幼少期の匠のビデオを見せてもらいます。
その当時から自分が他の人と違うことに不安や、周りに合わせなくてはいけないという感情が垣間見えて、改めて匠がどんなに辛い思いをしてきたのか目の当たりにする早月くんの辛さや、それでもまっすぐに向き合いたいというひたむきさがひしひしと伝わる回でした。

その後の匠の心がどうやって溶けていくのか、どれだけ幸せな未来が待っているのか、少しでも多くの人に読んでもらえたらと思います。
本当に本当に本当に大好きな作品です!

7

いい♡

三上志乃先生の作品は初読みでした。
初読み作家さまだということで、そんなに期待しないで読んだんです。スイマセン…。

でも読んでて匠がふと見せる寂しげな表情に引き込まれてました。普段は明るく見せるべく振る舞ってるのが何だか痛々しくて、目が離せなくなっていました。

そんな匠に惹かれて行く五月が、若さ故に真っ直ぐで眩しいんです。イケメンでモテモテなのに恋をした事が無くて、不器用ながらも必死で距離を縮めていく様子にキュンと来ました。
匠に恋する事によって、今まで自分がどれだけ不誠実だったかに気が付くんです。

特筆すべきは匠の母親の存在で、小さな頃から匠がゲイだと気が付いていて、傷付くたびにそっと見守って来たんですよね。その自然体な様子に凄く感動しました。

過去の恋から新たな恋に臆病になっていた匠でしたが、誠実な五月に段々と気持ちが傾いて行く様子が凄くいいんです♡

2人がそういう意味で意識して行くところに凄く萌えましたね。泣き虫の匠が凄く可愛いと思ってたんですが、やはり歳上ってことでリードする姿が凄く色っぽいんです。描き下ろしのエチにはちょっと驚きましたが…。

五月の親友2人も凄く良い子たちでした。

4

素敵な年下攻め

↓ネタバレ含みます!
あらすじで気になり購入してみました。三上志乃先生の作品は初めて読みましたが、絵柄も好みでストーリーもとても良かったです。

三年付き合った元彼が黙って女性との結婚を決め、退職し実家に戻ってきた匠。そんな彼に一目惚れしたのは初めて恋を知った早月。そんな傷ついて恋に臆病になっている匠と恋愛初心者ながら頑張る早月のお話です。
匠が切ない…。タバコ吸いながら一人で涙流してるところとか切なすぎて私も「泣かないで…」と思いました。元彼が開き直ったクズとかならもっと吹っ切れたのかもしれませんが、土下座して泣いて謝ってるところを見ると吹っ切るにもなかなか吹っ切れなそう…。確実に最低なことはしているんですが彼にも色々と苦悩があったのかなぁ…と少しだけ思いました。
恋を覚えたての早月が可愛かったです。グイグイと行動力がありストレートに言葉をぶつける真っ直ぐさが良かった!年下攻めの良さもとても感じられました。真っ直ぐに気持ちをくれる早月のおかげで徐々に恋の傷が癒えていく匠、自分の気持ちを言葉にできて、それを受け止めてくれる早月がいて良かった…!
付き合った後に1話あります!匠が幸せそうで本当によかった。甘える匠が可愛くて幸せそうで良かったです。描きおろしでは元彼に傷付けられた匠だけでなく過去一人で傷ついていた匠まで救われたように感じられて良かったです。

匠のお母さんや早月の友達もとても良い人達でした。読後は心が暖かくなる素敵なお話で良かったです。大切に読み返します。

4

実家が銭湯ってシチュいいね

ノンケの年下攻め。
そんな攻めの一目惚れで初恋っていう事実さえ心に落とし込んで読んでいければ、もうあとは胸キュンのオンパレードでした。

あらすじだけだと、よくあるほだされまくりのBLかな?と思ってましたがそんなことはなく、心の動き具合は丁寧に描かれていたのでしっかり物語に入り込めました。
元カレの引きずり具合とか、受けに振り向いてもらうための言動とか、妙にリアルなテンポ感が楽しめてよかったです。

実家が銭湯というBLには美味しいシチュも堪能できたし、常に隣の部屋に相手が居てお互いのことを考えられるシチュも、とにかくドキドキがとまらない要素満載でした。

ライトBLで後味サッパリ系が好きな人には絶対刺さるお話だったなと思います。

2

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