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今、木下けい子先生熱が自分の中で来ていて(定期的に来るやつ)、来月続刊が出るこのシリーズを最初から読み返しています。
いや、初読時には「ふーん」と流してしまっていた私、どこ読んでた!?と本気で思うぐらい、胸熱です…神巻でした。
表紙だけ見ても幸せ溢れてて頬が緩む…
この見つめ合う二人を見よ!神々しい✨
なんてったって「蜜月」ですもんね。(*´꒳`*)
BがLするお話としてもいいんだけど、同性婚とかセクハラとか、現代の問題がさりげなく、でもしっかり組み込まれていて、骨太。
今回、誠志郎が父親の命で党で同性婚についてスピーチする場面、圧巻でした。胸がじーんとしてしまった。。国会で流して欲しい。
最後の描き下ろしで、礼央に「誠志郎は尊のどこが好きなの?」という質問に対する誠志郎の答え。
これ、尊同様胸にズキューン!!でした。萌え萌えです…こんなこと言われたら手離せないわ。。
攻めの尊の気持ちがいまいち分かりにくいな、というのがこのシリーズで唯一うう〜ん、という点だったのですが。尊、今回は少し語ってくれてました。(本当に少しだけど;)
綺麗だなと憧れの気持ちを持っていた「白の京極くん」に偶然再会し、興味本位で同居する仲にまで近付き果ては偽装結婚!となったけれど、誠志郎との同居生活で彼を知ることにより確実に何かが変わっていったんだな、と。
温泉旅行でさあこれから…、といい雰囲気になった時に礼央のおジャマが入るのは、もうお約束ですね(笑)
もう今から続刊が楽しみでなりません。
早く2月になって〜!
1巻→2巻→3巻と、誠志郎の表情がどんどん柔らかくなってきた表紙。やっと目が合いました! 蜜月です。
マダムイベントか~興味ないな~と初めは思ったんだけど、いや良かったです。
笑顔で腹を探りあったり牽制しあったりしつつ、楽しむところはしっかり楽しむ逞しきマダムたちが意外と可愛かった。
ああいう女の集団に、男が一人ポンと入ると、空気がすごく変わるの、わかるなあ。まして、尊みたいな男だったら……マダムたちの女性ホルモンが爆上がりしてるのが目に見えるよう。料理するイケメンって、どうしてあんなに目の保養になるのか。
そして、政治家妻の内助の功。
前線で戦っている政治家たちにはわからない些末だけど意外と大事なものを、後方を守る配偶者たちが掬い上げてバックアップしてるから、全体がうまく回るみたいな。
そんなに大きな力ではないけど、無くてはならない力っていう感じで、説得力がありました(リアルはどうか知らんけど)。
誠志郎の両親って、隠し子がいる時点でもう破綻した夫婦関係だし、礼央への対応も最低だけど、だからといって、ステレオタイプな仮面夫婦とか冷血人間でもない。父も母もおそらく権力ある家に生まれ育って、一般と感覚がズレすぎた人たちけど、どこか可愛くて憎めない。なんだかんだいって、真面目で優しい誠志郎の親らしい。
普通の夫婦愛・家族愛とは全然違うけど、白の京極家は強固な一枚岩なんだと感じました。
芳子さんの「褌〆直して」が、栄一郎さんの「緊褌一番」とリンクしてるのも良き。
一方、黒の京極家は貴子ママ登場。愛情というものがイマイチわからないらしい尊のバックボーンが見えてきました。
でも、よくわからないからこその、掛け値なしの尊の言葉。
誠志郎にそばにいてほしい。誠志郎を支えたい。
シンプルでストレートな気持ちにグッときました。
なのに、そこへまた元嫁爆弾投下。
1巻で元嫁と直接会ったときはそこまで動揺しなかったし、2巻で尊に「俺また間違った?」と問われたときには「大丈夫だ」ってカッコよく言い切ったのに、今回は揺らいでしまった誠志郎。
それは、あの頃とはかなり気持ちが変わってきたということ。愛してるし、愛されたいからこそ、不安になってしまうし、感情を剥き出しにしてしまう。
こんな喧嘩をしてしまうのも、二人がちゃんと夫夫になってきてる証だよな……と、感慨深かったです。
礼央はまさに「かすがい」になってくれたけど……
「うそばっか」には胸が痛みました。
ママと通話はできてるとはいえ、ものすごく辛い状況。
でも、そんな中でも礼央が笑って暮らせてるのは、誠志郎と尊が心から寄り添ってくれているのを感じて、二人を信頼しているから。二人と暮らす生活が、居心地いいから。
このまま親子三人で幸せに暮らしてほしくもあり……ちゃんとママの元に戻してあげたくもあり……今後が気になります。
京極家三冊目!!
前回建前だけでなく、身も心も結ばれた2人が、今作ではよりラブラブになり喧嘩。
今までお互いを本当はどう思っているのか、少しあやふやな感じでしたが、誠志郎が尊の元妻による暴露話を聞いた事で喧嘩勃発。結果互いの想いに向き合うことができ、読んでいてやっとしっくりきました。
三冊かけてゆるやかに関係を描いていく、このシリーズが本当に好きです。
誠志郎のお母様も出てきて、婦人会に尊も参戦。
尊の美しさと身のこなしに、皆さんメロメロになるところや、尊が自分の気持ちをしっかり言葉にして、最上さんを味方にしてしまうところがかっこいい!!
大人の2人だけど、可愛さもあり、たまらなく好きな作品です。
蜜月というタイトル通り、尊も誠志郎も相手を思いやって穏やかな生活を築こうとしているのがよく分かる3巻目でした。尊が奥様方の集まりに駆り出されるのも、同性婚と同様、男性が女性に混じって料理を習ったり、普段家の中にいる側ならではの感情を共有したりすることは新しい時代に繋がっていく感じがして良いですね。礼央という子供がいるのもこの作品のポイントですが、彼が型にはまったようないい子に描かれていない所もやはり好きだなと。誠志郎の考え方に良い変化もあり、もうBLの醍醐味は粗方描き尽くした感もありますが、次巻辺りで彼らを取り巻く環境が何か変わるんでしょうかね。
蜜月♪蜜月♪とうれしくなるタイトル。
少しずつ本当の夫夫になりつつあり、いい感じです。
尊がブレずに誠志郎を好きでいる、ますますかわいいと思うのが萌えで。
清志郎も戸惑いながらも、尊に惹かれて努力するさまがよかったんだけど。
尊の元妻の言葉を真に受けて、尊のことを「信じられない」と言った時はがっかりしました。
婦人会で尊が誠志郎と一緒にいたいと語った後だったので余計に。
尊自身は何も変わらないのに、誠志郎は何を言ってるんだ!?と思ったら…そういうことだったんですね。
尊のことではなく、自分に自信がなくて自分のことが「信じられない」と。
それなら納得です。
さすが木下先生、落とし所がしっかりしている。
私こそまんまと真に受けてしまいましたw
そりゃまだ新婚ですし、行き違いもありますね。
特に誠志郎はまだ尊のことで知らないことがあるだろうし、その辺も自信のなさにつながっているのかなと。
いろいろありながらも、蜜月を過ごし、まだ続くんですね。うれしい。
法案を通すまで、本当の夫夫になるまで描いて下さるのかなと期待。
にしても、誠志郎の母もいいキャラですね。
父親が四字熟語が好きで、タフな政治家でおもしろいと思っていたのですが、母は更に強いw
父親が、さん付けするくらいですもんね。
尊を取り巻く婦人会のシーンが強烈でおもしろかったです。
ここがまたストーリーにしっかり関わってくるのが、木下先生のうまいところだなと。
続編も楽しみに待ちます。