イラスト入り
古代エジプトで愛し合った2人、何度生まれ変わっても恋人同士になるというロマンチックな設定でした。
どの話でも共通して攻めは鷹の痣、受けは蓮の痣がありますが生まれ変わると別人ですね。複数の作家さんが執筆してるそうで、話によって雰囲気がガラっと変わります。個人的にはこの第1巻後半に収録されている古代中国編は神作です。
いろいろな方の感想を読むと木原音瀬先生が執筆されたのでは?と予想している方が多いのですが、私もそうだと思いました。
4人の人気作家先生のユニット、どのような作業だったのか関心が有りましたが、リレー形式なんですね。
それぞれの先生の作品を大量に読破しておらず、未熟者の私にはどの先生がそのエピソードを担当されたのか予測もつきません。
逆に先生方の文章の特徴に気づけるようになりたい、という意欲を掻き立てられました。
物語導入の現代編プロローグ、ことの発端のエジプト編、中国編が収められています。
魂は輪廻転生しても性格は受け継がれるわけではないようで、いろんなカプが楽しめそうです。
リレー小説ってなんだかワクワクしますよね。
それに作家当てゲームもしたいという気持ちで購入しましたが、ガッツリ読んでいるのが木原先生のみだったのでお察し(笑)
エジプト編だけは先にドラマCDで聴いていました。
羽田野さん声は若き王子役に馴染みすぎですし野島健児さんの繊細なお声はセシェンの美しさにぴったりでした。
しかしストーリーとしては…特筆することもなく……
舞台はエジプト。王子×神官。
自分とかけ離れた世界ものってやっぱりどこかしらに惹かれる要素がないとハマれないと思うんですけど、特にのめり込むことなく読み終えてしまいました。
大事な原点でこれは厳しくないか?と思いつつも中国編。
良かった!!!!!というかこれ木原先生ですよね?
先生の作品は直感的に分かると思っていましたがこれだと思う、そうだと言って!
(きっと答えは永遠に未発表…ですよね)
間違っていたら赤っ恥ですが、面白くてエジプト編の半分の時間で読み終えていました。
私、中国の名前とか用語とか本当に苦手で覚えていられなくてフリガナ出てくる度に正しましたが(笑)その読み難さあってもグイグイいけました。
特に鷹峻を言葉で傷付けてしまうところとかさー、胸の痛みもおさまらないうちにその後の展開でしょ?
このコンボはとても読み覚えがあるぞ…!!
そしてなんといってもあのラスト…あっ、まさか…そんな……あっ、ページがない…と急いで2巻を開くももちろん続きはなく…
正直中国編なかったら続きどうしようか悩むレベルだったので有難かったです。
そして面白さに差がありすぎて転生を繰り返すメイン二人に集中できていないことに気が付きました。なんということだ。
ユニットバニラって可愛い名前〜。
岩本薫さんと木原音瀬さんしか知らなかったのですがあらすじ読んで飛びつきました(笑)
四人のBL作家さんによるリレー式のお話です。
和泉桂さん、ひちわゆかさん。
絵師さまは円陣さん〜♪
いくら引き裂かれようとも魂が呼び合う。
償いの旅。
キーワードは鷹と蓮そしてラピスラズリ。
ラピスラズリを取り巻いて二つの魂が輪廻転生を繰り返します。
三つの国三つの時代、三組のカップルがでてきます。
砂漠が大好きな青年と古美術ねアートディーラーの男。
そして声を発さない謎の少年。三人が飛行機にのりエジプトへ向かう飛行機の中で、、、。
鷹に愛された男とその男を愛し、彼の無事を祈る咒のために腕に蓮のような刻印をした男。
物語ここからはじまっています。
エジプトが上と下で争う時代。一国の王の息子に愛された拾われ子。愛し合ってしまったことで2人の弟のように可愛がっていた少年の嘘により2人は大きな過ちを犯しそして魂が生まれ輪廻の中にほおりこまれます。
三人はそれぞれに罪を償わなければならない。2人の魂は時を越える。
時は中国にうつり、蓮のような赤い痣を顔に印された少年と物乞いの息子が出逢います。
人懐っこい物乞いの子を可愛がる蓮の痣を持つ少年。
いつしか、物乞いのこは勉学の道へいくら勉学にはげんでもだめな蓮の痣をもつ子は彼から逃げるように髪飾りの職人のみちへ。
2人は大人になり再会し嫉妬や打算、下心さまざまな感情の中で契試練がふりかかる。
物乞いの子には鷹のようなあざがあり、、、、。
中国のお話は綺麗事では済まされない2人の関係にちょっとションボリだからこそこの2人のラストは罪を償うための罰なのか、、、魂は同じでも別の人間なのに、、。とまだまだ一巻なのに読み応えのある内容です。
壮大でいて、惹きつけられる話でした。
「アーサーズ・ガーディアン」シリーズよりはマトモです。
いや、そうとしか言えない。
輪廻転生をしながらすすんでいく進行は、三島由紀夫の「豊穣の海」~「天人五衰」
までのシリーズ作を彷彿とさせなくもないし、先を読ませる力も十分にある…。
がっ!
やっぱり執筆陣が豪華な割には…って思うんだよね。
決して悪くはないです。
ですが、それ以上でもない。
んん?それは、本作がただの序章だからなのか?
もっとも、BL界で盛大な韓流ドラマをくりひろげる和泉先生
スタイリッシュなスーパーセレブ恋愛物語が旗印の岩本先生
愛憎の不条理、BL界のサルトル!?木原先生
奇抜な設定のエロス語り部、ひちわゆか先生
これを洗濯機にぶっこんでぐーるぐーるしたら
グレーの服になっちゃったわっ!な消化不良感が。
アクの強い人を混ぜると案外、没個性的になるのかしら…。