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初読み作家さまです。この後もう1作読みます。
流れるように気持ちよく読めました。
とてもいいお話。
各話のタイトルが「LIFE」なのがいいですね。
吸血鬼のようになった忠雪を守る人の名前が十字なのは逆説的な意味なんでしょうか。
忠雪がなぜそんな体になったのかは明かされない。描かれたいのはそこではないからなんでしょうね。
そしてBLでありながら恋愛に発展しないのが大胆で思い切った作品だなと思います。
恋愛やエロはなくてもおもしろい自信の表れですよね。好きです。
実際、人間同士の絆のお話としておもしろかった。
忠雪が特異体質になったからと言って波乱含みだったり暗い展開にならないのもすばらしい。
テーマが一貫している。
年をとらない忠雪にとって、老けていく十字を見るのは辛かっただろうと思います。切ない。
それだけに共に過ごせた時間、存在が愛しい。そこがとてもよく伝わって、成功している作品だと感じます。
忠雪が不死ではなかったのもよかった。作家さまの愛情ですね。
あらすじを読んで気になって購入しました。
どうして吸血体質になったのかは不明のまま、他人を吸血行動に走らせるウィルスとかでもなく、その治癒力も培養できないとか。
(おそらく導入部分の盲腸の手術がきっかけっぽいのですがそこら辺は曖昧なまま)
主人公二人がお互いを必要としている暮らしを見続けるような感じで物語が進みます。
激しい激情や日陰暮らしとか暗すぎる展開はなく、でも見た目が変わらないからずっと同じ場所で働き続けることもできず、十字の愛を受けられるけれど、家族とも疎遠になるように。とても切なくて、これは性愛を超えた愛だなぁと。
ラストはとても腑に落ち、見た目が変わらないだけで老人として死ぬところが、なるほどと納得。
良い物語でした。
戸ヶ谷先生の2作目がすごく良かったので、デビュー作も遡って読んでみました。
結果、なんとも言えない独特の世界観があって最高に良かったです。
突然変異によって普通の人間ではなくなってしまって、血を求める衝動に忠雪自身さえも驚き戸惑ったというのに。
それをいとも簡単に受け入れてしまった十字の"なんでもない"優しさがすごく沁みました。
忠雪を支え続けたその生涯、表向きは医師として接していた部分が多かったのかもしれません。
でも医師と患者の関係以外で繋がった37年という日々には、きっとたくさんの愛があふれていたはず。
表情や目線からしか十字の想いはわからないけれど、そこから感じる温かさだけで充分だったな、と。
忠雪の最期のときを見ていれば、多くを語らずともふたりがどんな時間を過ごしてきたのかわかるのも美しかったです。
どうして忠雪はそんな風になってしまったのか?というのは結局わからないままで、謎が謎のまま終わるところにも惹きつけられました。
BLという括りをこえた作品だったなと感じました。すごく面白かった…!
初作家様でした。
吸血鬼モノって美味しいですよね(当社比)
喜んで食いつくわけですよ。でもこれは…吸血鬼なのだろうか…?
ごく普通の社会を生きる1人の人間がある日突然、吸血鬼のような異常な体になる。原因は不明。前例も無い。歳をとるのが遅いため長い付き合いはできない。血液以外口にできないせいで人とご飯に行くこともできない。家族にさえひたすら隠し通し、ただの人間として行き続ける。……よく気付かれずに生きられたよな。無論、そばにい続けてくれた唯一の存在があってこそとは思うが…設定的に色々と気になってしまう故、初見後数日咀嚼してから感想書いてます。が、うーん…やはり評価悩ましい…私に合わなかっただけなのかもしれない。BL味も激薄だったしなぁ。
繰り返し読んだり時間を置いたりしてる内にじわぁ〜…っと染み入る感じの作品かもしれません。(私には染まなかったのが残念)
とりあえず一言。
死ねないのは何よりも恐ろしい。
表現力と言えばいいのだろうか、魅せかたがめちゃくちゃ上手いです。はっとするコマが何度も登場してセリフが少なくても(全く無くても)感情がしっかり伝わってくる。才能すごい。
ハッピーアホエロBLをメインディッシュにして日々を生きてるのでラストどうなるのかドキドキしながら読みましたが納得の終わり方でした。最終話の最後のコマに見事にやられました。素晴らしい作品でした。今後のご活躍が楽しみです(皆さんレビューに書いてますが私も泣きました)
※シーモアで読みました。修正が必要なシーンは登場しません。
