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あなたに抱かれてオメガは花になる

anata ni dakarete omega ha hana ni naru

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表題作あなたに抱かれてオメガは花になる

印南誠司,華園学園の新入生でベータ,23歳
葉月煌,華園学園の新入生でオメガ,22歳

同時収録作品恋は溺れるがままに

氷室和明,華園学園の新入生でアルファ
周藤玲一,華園学園の新入生でオメガ,21歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

一年間学べば夢を叶えてくれる全寮制の人材育成校・華園学園に入学したΩの煌。
しかし学園にはあからさまなカーストが存在した。最上位の薔薇、次はマーガレット、そして最下層のかすみ草。
かすみ草になった煌はパーティーでマーガレットのβ・印南と出会う。
αと同等の眉目秀麗で優秀な彼に運命の番のように惹かれる煌。印南もまた煌を愛してくれ…。
恋に落ちた二人だったが待望のクラス替えの日、薔薇に昇格した印南を横目に煌は「ふしだらなΩ」の烙印を捺され、
かすみ草の更に下、雑草に落とされてしまい──!?

作品情報

作品名
あなたに抱かれてオメガは花になる
著者
秀香穂里 
イラスト
アヒル森下 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
電子発売日
ISBN
9784773063585
2

(9)

(0)

萌々

(1)

(1)

中立

(4)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
5
得点
11
評価数
9
平均
2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数5

なんで?

挿絵買いです。

学園モノのお話なのですが、
この学園は入学したくても志願書がありません。
招待状が来ないと入れない学園で、年齢や性別は関係なく
在学期間は一年で、無事卒業することができたら望んだ夢を叶えられる学園だそうです。
そんな学園に入学することになった
施設育ちのΩの煌と、βの誠司の恋のお話です。


あらすじにすごく惹かれて期待したんですけど、
お話がだんだん私にはよくわからない方向にいってしまって
えぇ…と思わずにはいられませんでした。
最初は良かったんですよ。
健気な煌が可愛くてどうなっていくんだろうーってわくわくして。
でもまさかの脱走するなんて…。
それなら学園の話ここまでひろげなくても良かったのでは…?と思ってしまいました。
学園の中で薔薇などに分かれていた理由もそれだけ…?って思っちゃいました。

個人的にはうーん…と言わざるを得ない作品でした。
読み返しはないかな。

10

もう一捻り欲しい

作家買い。
あらすじを拝見して、めちゃめちゃ切ない系のお話かな?と思いつつ手に取りました。秀さんの新刊はタイトルからも推測できるようにオメガバもの。そして、学園ものでもあります。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。





「華園学園」と呼ばれる全寮制の学校があるのだという。
一年間通い、無事卒業できた暁には己の夢がかなうのだという。が、卒業生、在学生共に口を閉ざし、噓か真か分からない。そんな学園。

その華園学園に入学するためには試験などは一切なく、学園からの入学招待状が届いた者だけが入学できる。そして、今作品の主人公は、その華園学園に入学することが叶った煌という名の青年。オメガで、親はなく孤児院で育った22歳の男性です。

家庭を知らずに育った彼の夢は、誰でも利用できる気楽なカフェを作ること。華園学園を卒業し、その夢を叶えたい。そんな思いで入学してきた煌だが…。

というお話。

この華園学園、という学園はですね、あらすじを拝見したときには高校生くらいの男の子たちが集う学園だと思い込んでいたのですが、入学してくるのは年齢も性も(アルファやオメガといったオメガバースの性のことです)も様々な男性たち。そして一風変わっているのは、学園内にカーストが存在していること。

薔薇、マーガレット、そしてかすみ草。
3つのカーストに分かれていて、それぞれ特権もある。煌は当然のように、最下層のかすみ草に入れられますが、彼はベータでマーガレットに振り分けられていた誠司という男性に惹かれていきー、と話は続きます。

オメガで、学園内ではかすみ草という最下層に振り分けられた煌、ということで、これはとんでもなく薄幸なお話なのでは?と期待しつつ読み始めました。

が、うーん。

ちょっぴり拍子抜け、という感想がしっくりくる気がします。
煌は入学早々同じオメガでかすみ草に振り分けられている玲一という男の子と仲良くなります。彼は明るく天真爛漫で、入学早々にアルファの和明という男性と恋に堕ちます。玲一という青年は出会った当初のままのイメージ通りの優しい男性なのか、和明と玲一の関係はどうなっていくのか、そして何より誠司と煌の恋の行方は、と、ぐっと引き付けられる因子は沢山描かれていますが、その結末は、というと…。さらに言うと、華園学園という独創的なバックボーンが非常に魅力的な作品なのですが、ああ、そういう…、という肩透かしを食らった感じがしました。

個人的にはもう少し捻りが欲しかったなあ…、という感が否めず。
完全に好みの問題です。私のツボには刺さらなかったなあ、という。

シリアスな作品を予想しながら手に取りましたが、基本的に非常に優しいお話で、オメガバと聞いて思い描くイメージをいい意味で裏切るお話です。痛いお話や受けちゃんが可哀想な作品は読みたくない、という方にはお勧めな作品かと思います。

9

狙いどころがわからず

今回は骨董商を目指す生徒とカフェ経営を志す生徒のお話です。

受様が花園学園で出会った攻様と恋を実らせるまで。

この世界には男女の他に第二性が存在します。

ピラミッドの頂点にいるアルファは
選ばれし者として結束力が強く、その血を守るため、
個々のコミニティを育んでいます。

一番数が多いベータは平均的な能力を持ち
一般的には同じベータと家族を作ります。

しかしながら男でも子宮を持つオメガは
3ヵ月毎の発情期で他の性を惑わす者とされる上に
アルファがパートナーでないと子供ができません。

男オメガの受様は赤ん坊の時に施設の前に置かれて
両親の記憶はありません。

そのため子供ができたら「大好きだよ」と言って育てたい、
そして誰もが気軽に入れるカフェを経営したい
という夢を抱いています。

受様は不況で大学在学中に就職できず
在学中からのカフェバイトで生活していましたが

ある日、卒業した者が華々しい活躍を遂げる
財閥経営の全寮制の花園学園から招待状が届き、
入学することにします。

花園学園は理事長自らが入学者を選定し
将来の日本を支える立役者を育成する特別な機関とされ
1年後に卒業すれば望んだ夢が叶うと言われており
受様はそのチャンスに賭けるのです。

学園の新入生は年齢もバラバラで
アルファもベータもオメガもいますが
薔薇、マーガレット、かすみ草の3クラスに
わけられた完全な階級社会でした。

生徒達は3カ月ごとのお茶会で成果を示して
トップクラスの薔薇を目指すのだと説明されます。

受様は最下層のかすみ草クラスに分けられ
同じオメガの青年と友達になりますが
彼は既に薔薇クラスのアルファに
運命の番として見初められていました

そして受様もマーガレットクラスに属し
ベータながら優秀な攻様に惹かれることになります。

果たして受様は無事に学園を卒業し、
夢をかなえられるのか!?

特殊な学園に招待入学した受様と攻様の
学園オメガバースになります♪

あらすじからのイメージで
全寮制の学園で繰り広げられる階級差別との戦いとか
珍しいベータ✖オメガの組合せでのドキドキを期待したのに、
ちょっと期待と違いすぎました。

友人オメガはアルファの番だからと薔薇に昇進、
受様は優秀なベータを誑し込んだと
ないはずの最下層・雑草クラスに降格しますが
これがハラハラ演出ならいいのです。

1人だけ最下層となった受様は悲惨ですが
何かを強要される隷属的なシーンはなく
各自が何をどう学んでいるのか実際のシーンもなく

学園生活よりも旅先のプライベート描写ががっつりだし
攻様の秘密は正に王道鉄板だし
学園を出た後に何らかの妨害があった様子もなく
出会いのために特殊な学園設定だったのかのようです。

運命の番ならこの学園でなくても出会えせんか?

最初の期待値と違う方向に展開していたので
今回は「中立」としました。

1

設定とキャラクターは好みなのですが…

あらすじを読んだ第一印象としては、絶対階級学園みたいだな~という印象を受けました。それは別にいいのですが…。

設定とキャラクターはいいのに、ストーリー展開がぎこちないと感じました。初読み作家さんですがもう読まないかも。

4

昼ドラみたい

うーーーーん…ツッコミどころが多すぎて、物語に集中できませんでした。強引設定に共感性を抱けないし、話がとっ散らかってる上に回収も出来ていないと思いました。

やっつけ仕事のような展開のオンパレードは昼ドラのようでした。物語の流れに不自然さがあって惹き込まれなかったです。
ストーリーの本線の部分も、枝葉の部分もぐちゃぐちゃ。優秀なα、β、Ωを集めた出会いの場であった学園が、悪しき場所に成り下がったことが残念でなりません。学園生活は物語の主軸。その存在価値を貶めて欲しくなかったです。

私が一番許せなかったのは、理事長の煌と玲一に対する仕打ち(未遂に終わりましたが)ですね。Ωも迎え入れていることの責任感がまるでないし、半ば暴力的な展開にあり得なくてドン引きしました。
やりすぎだと思います。見せ場を作りたかったのでしょうか…。品がない。


違和感ありありの気になって仕方ないところがいっぱいあり過ぎました。
私が小説を読むとき、登場人物たちが各々動いてストーリーを作っていく画が頭に浮かぶのに、この作品にはそれがありませんでした。ストーリーがあらかじめ決められていて、登場人物たちがそれに合わせて動いている印象。ナチュラルに感じませんでした。

ストーリーがストンと落ちてこないし、心に響きもしなかったです。「運命の番」との出会いにも軽さを感じてしまいました。オメガバもので、これほど「運命の番」との出会いにドキドキ感を持たなかったのは初めてかも知れません。


結局ありえへん展開だらけで何が言いたかったのか分からなかったです。ストーリーの負の部分に飲み込まれて、登場人物たちの魅力も半減していたように思います。

3

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