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表題作黄金なるもの、天より堕ち

グイード(グエン)
将軍(剣闘奴隷),36歳
ユーニス
第三王子,21歳

同時収録作品番外編 国境警備兵エミリオの望み

グイード
ユーニス

同時収録作品番外編 ユーニスの黄金郷

グイード
ユーニス

あらすじ

奴隷に堕ちた祖国の元将軍×強国の人質となった第三皇子

ルウム王国の第三王子であるユーニスが人質として強大な帝国・ロマニアに召し出されてから三年の月日が経ったある日、皇族に連れ出されてやってきた闘技場で幼い頃より密かに片思いしていた祖国の将軍グイードがなぜか剣闘奴隷として帝国の闘技場で戦っているのを発見する。戦いによって傷だらけとなってしまったグイードの身請けを咄嗟に申し出て、彼の正体がバレないように自分の閨に匿って手当しようとするも、グイードには記憶がなく、さらには自身が性奴隷として買われたと誤解した彼の手によってユーニスは快楽を与えられ、乱されてしまう。一方、グイードは侵略されてしまった祖国の愛する王子をこの帝国から救い出そうと画策していて――! 思惑が渦巻くなかで、積年の恋と快楽のあいだで葛藤する二人の両片思いがじれったい身分差BL!

作品情報

作品名
黄金なるもの、天より堕ち
著者
伊藤クロエ 
イラスト
乃一ミクロ 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
Ruby collection
発売日
電子発売日
ISBN
9784041133736
4.1

(76)

(44)

萌々

(16)

(7)

中立

(4)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
12
得点
309
評価数
76
平均
4.1 / 5
神率
57.9%

レビュー投稿数12

あらすじに惹かれたなら絶対読んで後悔なし!

タイトルの通りです
とにかくクオリティが高い!
文章は読みやすいし、「え?そんなことなる?」みたいなところはないし、展開は面白いし、キャラもあらすじから想像した通りだし、おまけにとても魅力的。
そして私は電子書籍で買ったのですが紙では443ページあるみたいで、読みごたえもバッチリ。でも冗長と思うところはなくて、途中で飽きることなく読み終えました。


受が人質として入っている国の王族たちに宴の場でかなりセクハラされます
一番ひどいのは、宴に参加している王族貴族みんなの前でほぼ裸の状態で奴隷に媚薬を塗りたくられる(中まで)
苦手な方は注意です。

0

ツボを撃ち抜かれた

伊藤クロエ先生。
なんて癖にザクザクと刺さるお話を書かれる方なんだ…
叶うことならぎゅっと握手をしたいです。ああ面白かった。
自分の中にある萌えのツボを「ここでしょ?」と的確に突いてくれる作品でした。

あのですね、もう好みの設定だらけだったんですよ。
一筋縄ではいかないお話だなと思った時点で、これは面白い作品に違いないぞとセンサーが反応し、読み進めながらあちこちにさり気なく置かれた細やかな萌えの欠片をさっと回収しては、これこれ〜〜!!と噛み締める。
いやはや、最高に面白かったです。萌えました。

そもそも、憧れの人が剣闘奴隷に…というだけで正直たまらないものがありまして。
両片想いで各々が秘めた想いはひたすらに甘い中、絶妙に切なくすれ違う2人の図を様々な人物の視点でたっぷり楽しめるわけなのですが、ユーニスが囚われているロマニア国が色んな意味で野蛮なんですね。
グイードとユーニスが互いに想いを隠したままもどかしい恋模様は純愛としか言いようがないもの。
その背景にあるのは…エログロナンセンスとまではいかないのですけれど、昔のローマっぽさが漂う淫靡で残酷な世界観。
この純愛度の高さとのミスマッチさと、静かな危険と隣り合わせの環境下で繰り広げられるドラマチックな展開の数々。

どれもたまりませんでした。
攻めの二面性が楽しめるのもおいしければ、愛だ恋だと言葉に出さずとも強く互いを心から信頼し合う熱いエピソードも、ピリッとスパイスの効いた話運びも最高に面白くて終始ワクワクしながらあっという間に読み終えてしまい今に至ります。
敵だらけの中で誰にも気付かれないように偽らなければならない「秘密の関係」を互いに推し量りながら演じ、本来の肩書きではないからこそ、そこでしか慈しめない・甘えられない図というのがツボでツボで仕方がなかったです。

なんでしょうか。メイン2人の良さと萌えるポイントを際立たせるのがすごく上手いんですよね。
いわゆる奴隷的な立ち場なわけなのだけれど、どちらも最後まで気高さを失わないかっこよさがあって素敵。
グイードがユーニスになかなか最後まで触れないところも本当に良くて、彼の心情込みでこれ以上ないほど萌えてしまった。
でも、1番良かったのはやはり強い信頼関係かな。

両視点の良さが光る、400P超の厚みをたっぷり楽しめた1冊でした。
また1冊面白い作品に出会えてうれしいです。

1

萌え尽きた

(この人がどれほど素晴らしい人かも知らないくせに)



最近は気持ちに余裕がなく、中々BLも30分と読んでいられなかったのですが、たまたま見かけた表紙と粗筋でグイグイ惹かれ早々に読み切りました。
金額としてはちょっと高めで(初めて読む作家さんだと特に)、一文がやけに長いのも最初気になったのですが、何冊分かというくらい萌ツボばかりで電書のしおり機能が止まりませんでした。結果大大満腹。あとBLにしては結構血や頭が飛ぶので吃驚。王子と将軍の言葉遣いもそれっぽくて、ときめきます。

おとぎ話のようでうっとり、どんなに辛い状況でも2人がお互いを想い、誇り高く強くあろうとするのが本当に素敵!!!あとエロが良い!!笑


・屈強な奴隷を買う高貴受け
・幼少期から憧れていた騎士(攻)に遠くから見つめているのを気付かれてる王子(受)カワイイ
・憧れから恋慕に変わり、騎士の周りの女に嫉妬し出すノンケ王子
・王子が剣を学べるよう配慮してくれた攻、大人になってから剣を交えて過去に想いを馳せる二人
・閨で「いい子だ」と奴隷攻に言われて喜びつつ、こんなことさせて申し訳なく思ってる王子受
・性奴隷と夜毎遊んでいると城の皆に思われてて、しかしそう仕向けている(でも最後まではしてない)二人
・お互いが他人(従者達)に触れられるのを厭い、うまい口実で触られないよう仕向ける
・受が攻に甘々に大切に髪やお肌もケアされる
・攻を狙う積極的な従者に超嫉妬した王子のフェ
・お互いの立場では本来出来ないことを異国の奴隷として言えたり甘えたり触れることが出来るシチュエーション
・「潔癖な捕虜の王子が卑しい剣闘奴隷との肉欲に溺れ、朝から晩まで片時も離さぬほどに溺愛し、そして今彼らの目の前で愛玩する自らの『男』を奪われそうになっているのだ」
・スパダリ敬語攻め(責め)&強気奴隷攻めを一度に味わえる(しかも攻め一人で)
・受攻の肌色と体格の差
・対面座位で上手くない&攻の物が太くて動けなくなる受が攻に動いてとおねだり
・か弱そうに見えて、従者の入れ替わりに気付く王子(訛りに気付いて勇気づけられるのも良過ぎる…!!!)何も教えてもらえないけどひたすらにグイードを信じる王子!


人質として暮らす国の王族が、小さい尻にあの男の〜とか毎回言ってユーニス王子を困らせたり、エロオヤジみたいなのばっかり!なのも異様ですが最高でした。そんな野次を初心な時は困ってた王子が、奴隷(味方で将軍で初恋の人)を得てスンッて対応するギャップも良い!

一国の強強将軍が、他国に侵入して剣闘奴隷としてアンダーグラウンドから自国と人質の王子を守るのも、ロマンチックだしカッコいいし燃えるし、
立場は違えど二人とも奴隷の様な生活で痛々しく、それでもお互いへの気持ちを胸に秘めて自らを鼓舞し、そしてまたその凛と対応するのを見てお互い惚れ直すという…この関係性が本気で尊い。こういう人と出会えたら最強ですよね。これだから男同士は羨ましい程格好良くて面白い。

グイードがまだ幼く弱いユーニスの手を「この手が何よりも美しく誇らしい」と言うの、じんわり物凄く好きなエピソードで、まさにおとぎ話や伝説の始まりのような永遠を感じます。


良いところが書ききれなくて、更新期限切れてからもあれこれ叫びたくなったらコメント欄に続きます。

18

ひみた

再読中。3年も監視下におかれ昔のように笑わなくなったユーニスの慰めになるよう猫を出したり、剣を練習させたり、でも笑顔になってその後すぐどうせ禁止されると憂えば「剣舞と言えば」と提案するグイードが心強く、優しくて泣ける。

煌びやかで官能的な世界観に、もう夢中

【奴隷に堕ちた祖国の元将軍×強国の人質となった皇子】の壮大な歴史ファンタジーBLです。

古代ローマ帝国を彷彿させる世界観で意外にも濃厚なエロスを堪能でき、悶えるような焦ったい両片思い好きの"萌"が詰まった一冊でした。

濃厚なラブシーンや心の機微が丁寧に描かれていてBLとしては勿論、小国が大国に挑む歴史ファンタジーとしてもハラハラする展開の連続で読み応えがありました!

受け攻め両視点で二人の心情が分かりやすく、お互いに想い合っているのにすれ違っていく…"両片思い"ならではな焦ったさを存分に堪能できる最高のシチュエーション♡

記憶喪失の元将軍グイードを性奴隷として扱う罪悪感に悩みつつ、ずっと好きだった人に触れてもらえる喜びを手放せないユーニスの葛藤が健気で切ない……
一方、ユーニス救出作戦がバレないよう記憶喪失のフリをして性奴隷に扮するグイード。本来庇護すべき自国の王子を穢す背徳感が堪りません…!

何と言っても、ローマ帝国をモデルにした煌びやかで淫靡な世界観に痺れます。儚くて淡い雰囲気の表紙に反して、めちゃくちゃドエロでびっくり!

媚薬・人前プレイ等…高潔で純粋だったユーニスがドロッドロに辱められる背徳感に、終始ドキドキ♡
健気なユーニスが卑劣なロマニア皇族達に穢されていく様子が不憫&可哀想で……めちゃくちゃ萌えました。

そして、優しくて穏やかな"将軍グイード"と意地悪で猛々しい"剣奴グエン"の一粒で2度美味しい設定が素晴らしく、どちらのグイードも大人の色気ムンムンで堪りません…!

シリアスでヘビーな展開の連続にハラハラしましたが、波瀾万丈だったユーニスの願いが叶うラストに、思わず涙が溢れました。
ユーニスとグイードが幸せになれて本当に良かった……!
大団円のラストで幸せ一杯な読後感でした。

11

面白いから読んで!

伊藤クロエ先生の作品は初読みになります。
ボリュームのあるページに徐々に握力が無くなって来ましたが、面白いので指をマッサージしながら読み続けました。www

グイードとユーニス視点の両方から語られるので、何が起きているのか分かるので恋愛面では安心して読めました。

それとグイードがユーニスに相応しくない侍女や侍従や衛兵を遠ざけるように動くのが凄く面白いのと、段々とユーニスの周りをグイードの息のかかった者たちが守りを固めて行く様子にワクワクしたんです。

とは言っても敵国の皇宮の中に捉えられてて、更には皇太子や皇子や皇女達の宴に呼ばれる度にユーニスに危機が迫るんですよ。

偶然の出来事やグイードの策略で危機を躱すうちに、ユーニスが逞しく変わって行く様子も凄く良かったんです。

グイードを信じて何も聞かないユーニスがしなやかで素敵な人物でした。それとユーニスに惹かれながらも、堪えて、堪えて、最後には手を出してしまうグイードに萌えました。

敵の目を欺きながら剣技を鍛える2人が凄く幸せそうなんです。皇帝と皇太子を討つシーンとか最高にワクワクしました。

個人的には皇帝が父親と兄弟を殺して地位を簒奪した時の気持ちが知りたかったです。
皇太子が成人してから表に出て来なくなった理由と関係あると思うのですが、そこが書いてなかったのが残念でした。彼は帝国を手に入れてから国が滅んでも良かったと思ってたと思うからです。

帝国を脱出して王国に帰国してからの離れ離れになる2人が凄く切なかったのんですが、身分差を乗り越えての大円満を迎える最終章まで飽きずに読めました。

8

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