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ずーっとお世話できる君が好き。
素敵なお話
すごくシンプルに本質を突いてくる作品
人に世話をされることに慣れる人
人の世話をするのが好きでダメにしちゃう人
人の世話をしたいけどダメにしたいわけじゃない人
いろいろあるなと思いながら、人に世話を焼かせる才能なるものを知りました
ソノオ先生の描かれる男性は独特なオトコマエで今回も非常に雰囲気のある男性がたくさん出てきます
本当に素敵なお話で、割れ鍋に綴じ蓋
まさにその通り
ユズが俺の代わりにトイレ行けるようになって〜って言うのがこの二人の真髄なんだと思います
ゆるやかに関係を確かなものにしていく二人が微笑ましいお話でした
同じ外壁施工会社に勤める、高学歴、高身長、さらにイケメンで仕事もできる創也と、社長のコネで入社した仕事もせずにいつも椅子に座ってるゆず。
創也は極度の世話焼き体質で、そんな創也にとってゆずは思う存分世話をやける運命の相手。
同じ寮に住んでいて、朝ゆずを起こし、朝食を食べさせ、服を着替えさせ出社する・・・一日中世話焼き放題です。
いつも創也に世話を焼かれているゆずですが、創也に依存するわけでもなく、きちんと自分を持っていて、創也を大切ぬ思っているのがよかったです。
本当に運命共同体な2人を、ずっと見ていたくなる、萌の詰まった作品でした。
独特な空気感が好き。感覚が引きずられるというか、世界観に引き込まれる。
なんていうか、それ以上言い表せない。
サラリーマン同士のBLで、攻・完璧になんでも器用にこなしてしまい病的な世話焼き×受・めんどくさがりで職場でも椅子に座るかお散歩してるかの世話のしがいがある男。
攻がただの依存させたがり、ダメにさせたい人じゃなくて「3年毎日僕にかまわれた後、とつぜん明日僕がいなくなっても平気じゃないとダメなんです」っていうセリフが心をひっかいた。
この考え方、実に面白いなって。
他の作品は未読だけれど、未散ソノオさんという作家の異様さ(褒めてる)が片鱗として見えてくる。こういう瞬間がすごく好きだ。他の作品も読んでみたくなる。
きっと他の作品も、こういうゾクっとする考え方が見えてくる予感がして、とっかかりとしていい初読になったなと思う。
受もダメにされすぎず、きちんと自分の意志でもって動く。
気品があり、孤高、それでいて口下手でめんどくさがり。周りから何もしていないと思われている。
ただのダメな男ではこの作品が台無しになっている。攻とのつりあいが取れたいい受だった。
終わり方も非常にきれい。
スッキリした画角、無駄をそいで、シンプルに、けれど物足りなさを感じさせない。
セックスシーンは喘ぎ声ひとつ立てないし、擬音もほぼない、たったの3Pしかない。けれど、攻の満足感、受の安心感が伝わってくる絶妙なバランス。
最高です。
最高の割れ鍋と閉じ蓋。
未散さんの得意技のひとつに、「逆を見せる」解釈法というのがありますね。
たとえば、束縛している方が主導権を握っているという解釈をベースに展開する作品がふつうなら、未散さんはあえて束縛されている方に主導権を握らせる。
ぞっこんに惚れている方が能動的なのがふつうなら、未散さんは最後に実は受け身に見えていた惚れられている方が罠を張っていたような種明かしをする。
正の視点じゃなくて、逆の視点。
この作品は、その手法の最骨頂ではないかと思うのです。
京都大学工学部卒。姉はアナウンサーで、本人も完璧なイケメン。
有能の限りを尽くした男・木関は自分のニーズに合う人間を探し求めていた。
それというのは「心ゆくまでお世話をさせてくれる相手」。
入社した会社の寮で出会ったゆずゆずは、すべてにおいて完璧で…。
世の中に面倒なことをやってほしいひとなんて星の数ほどいるように思いますが、この作品を読むとハッとさせられます。
めんどくさがりを自認しているものの、わたしなら「ここまではいいけど、これ以上は」と線引きしてしまうし、自分にこだわりがある分野は手出しされたくない。
もっとダメ人間なら、全部を木関に任せて、「もっとしてほしい」という要求がエスカレートしていってしまう。
そういうタイプじゃだめなんですよね。
「世話を焼かれるにも才能がある」とは、まさに名言。
やってもらえたら楽だけど、やってもらわなくても構わない。
自分じゃやらないけど、やってもらえたら感謝する。
これって案外難しいと思うんですよね。
何度か続けてやってもらえたら、「あの人がこれをする」というのが当たり前になって、当たり前になったらやってもらえないと不満が出て、「ここまでやってくれたら、あれもしてくれたらいいのに」と思うようになったり。
「当たり前」になると、感謝の気持ちを持ち続けるのも難しい。
世話を焼く人間が満足できるだけの「隙」があって、それが当たり前にならない。
しかも「明日木関がいなくなっても変わらない」。これ!この考え方に「おおお!」と思いました。
そもそもが本人にとってはやってもやらなくてもいいことだから、依存しない。これか、と。
「世話を焼かれる才能のある人」がどういうものかなんて、考えたこともなかっただけに着眼点が面白すぎて、ぐいぐい引き込まれました。
ふつうではないところに目をつけただけに、当て馬も何か違う。
ふつうなら、当て馬に必要なのは「好きな気持ち」ですが、この作品で木関が当て馬の立川と競い合うのは、「世話を焼く」権利なのです。
2人の攻防を横に、ゆずゆずはどこ吹く風。
このスタンスもたまらないんだろうなあ。
会社での肩たたきも、「そう言われるなら、それでいい」。
執着がないんですよね、ゆずゆずに。
だけど木関にはそれを少し感じているのが、読者にはたまらないわけで。
良かったです。
あざのエピソードも可愛いし、その後の立川の行動の速さも、頭脳明晰なのにゆずゆずを取られたくない一心で大事なことに気付くのが遅い木関も楽しかった。
『ーNext Level』も購入したので、楽しいワールドにさらに浸って来ます!
※シーモアなら期間限定で割引中でした。
pixiv comicの単話で読んでいて、その頃は未散先生なのにハマらないな〜ぐらいに思って買った後温めていたのですが、読んだら最高でした。やっぱり単話で読むのは自分に向いていません。まとまって読むことで繋がってくる。
◾︎木関(優秀な営業マン/異常な世話焼き)×ゆずゆず(縁故採用の同期)
著者近影のコメントが好きです。
ゆずが依存しているように見えて、本当に依存しているのは木関というのが面白い。いなくなったときに本当に苦しむのは木関だ。もちろん、恋人関係になった今は、双方いなくなったときに苦しむと思います。
攻めが自分でゴムつける描写が好きで、こちらの作品にはそれがあったので喜び。結構珍しいんですよね。
立川と木関が親戚になるの嫌だな笑
縁故採用でも"社長の"は超強力カードで、自分が飛ばされる可能性が高いから露骨なイジメには普通あわない気もする。
萌2〜神