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発売されてからもう何度も読んでいますが、読むたびに好き度upなんですよ。オークラ出版から「enigma comics」こちらは新BLレーベルなのですね。表紙から、お坊ちゃん校に通うふたりなのかなと勝手に思っていたのですが、違いました。お坊ちゃんである攻めが、受けの通う高校に編入してきます。知らないヤツなのに、新学期初日からやたらこっちを見てくるし、くっ付いてくるしで鬱陶しがる受け。攻めの行動にはなにやら理由がありそうで……という始まり。ぜひ裏表紙のあらすじだけ見て読んでほしい一冊です。※以下、段階を追ってはいませんがネタバレ含みます。
<表紙のふたり>
・表紙左の黒髪くん(山路・攻め)は執事やお手伝いさんと暮らすお坊ちゃん。世間知らずなところもあるため身勝手と思われる行動が多いのですが、やさしい心の持ち主です。彼に関しては好みが分かれそうなワンコという気がしますが、カップルとしては相性◎だと私は思います。
・表紙右の茶髪くん(辻・受け)は女子も認める美人さん。家では祖父母と仲良く暮らし、思いやりを忘れないナイス男前。作者あとがきによれば『ガラの悪い受け』とのことです。ヤンキーっていう説明だとちょっと違う気もしますが、男前/ツンデレ/包容力/ヤンキー受けが好きな方は(私です)この子にハマるかもしれません。とにかくかわいいお顔で、彼をずっと眺めていたかった。
帯にある『胸の奥がきゅんとしてじわっとくる懐ラブストーリー。』これ、ぴったりではないでしょうか。自分の個性をそのままに、好きな人と一生懸命通じ合おうとする、まっすぐな男子たちがすごくよかったな。攻めの一言で、受けが赤くなっちゃうごとにこちらもその可愛さにわぁ~んとなり、足をバタバタさせたい気分でした。少し大人っぽく感じるようなグッとくるセリフもありますが、声を出して笑える楽しさも。一言発するたびにぶつかっているようでありながら、近づく様子がとてもステキでした。このふたりが社会人になったところも読みたい、読みたいよ~!!と思いながら本を閉じましたよ。
なにかを変えることは難しいけれど、その"なにか"は楽しいか、幸せかどうかは自分で決めたい。自分たちの流れは自分たちで決めればいいー。若い今だから思うことなのかもしれないけれど、きっと彼らならこの先も同じように考えて生きていくんだろうなと思いました。
そういえば、カラー口絵がふたりだけのプライベート写真館みたいなんです。ちるちるで検索したら『enigma vol.2』の表紙に同じものがありました。君たちなんてかわいいんだ♡額に入れて飾りたい一枚です。
メモ「装丁デザイン:三嶋広幸(ミシマデザイン)」
スパダリ攻めに男前美人受けのお話と、高校生の初めての恋物語の素晴らしいマリアージュ!
って、まあ、マリアージュって何よって感じですが、
お金持ち学校に通っていたお坊ちゃまが、公立高校に転校してきた理由は…、というところから始まるお話。
このお話のいいところって、主人公たちがそれぞれの想いを、大事なのは、自分たちがどうしたいかであって、男同士だからとか、他人にどう思われるとか、そんなことは関係なく、でもだからと言って傍若無人に好き勝手するのでもなく、少しづつ合意しながら関係を深めていくところだと思う。
キスして、好きだと言って、それから先は?
初めてがうまくいかなくっても、そんなの焦る必要はないっていう辻の男前なこと。
笑いのテンポもいいし、執事の滝川さんのキャラクターにおまけして神。
2016年のちょっと古い作品、割引中のポップを見て読みました。
山路君の間合いズラシは微妙で、辻君に拒否権を与えないのが凄い。
ナンジャコリャ・・讀んで焦ってしまう。事情が分かると、大笑い。
山路お坊ちゃまは、街で喧嘩に独り勝ちしていた辻君を見かけて、一目惚れ。
辻君に会いたくて、転校を決行してしまう。
辻君に纏わる山路君。山路にとって男も女も関係ないんだと、辻君は納得。
山路君に押し切られて二人は仲良しに。
青春ってスバラシイーですね。(どっかの映画評論家風に言ってみた)
可愛らしい高校生の恋愛物語。
絵が綺麗。山路お坊ちゃまは、カッコいいいけど、なんかキモくて面白い。
辻君の惹きこまれ方が、可愛らしい。辻君、とうとう深いお付き合いの恋人になっちゃった。
山路君の勝ち。肉体まで獲得されちゃった。
もし続きがあるとしたら、辻君は就職できず、結局大学まで山路君に引きずられるのかもしれない。山路君は嫉妬深い。
山路君の恋の罠にかかった辻君は、ヒロイン顔=女顔。ミスコン1位になるだけある。
[阿弥陀しずく] さんの「からっぽダンス」のキャラ、月島さんに似ている。山路君は、ストーカー癖を持つ久我さんに似ているかな?
神評価。
生粋のお坊ちゃまと実直なかっこよさのある男の子のお話です。
お手伝いさんがいたり車で登下校するような生粋のお坊ちゃまキャラがすごく良かったです。たたずまいも昭和感がありいいとこの子というのが一目で分かりそうな……。
そのお坊ちゃま・山路くんが学校を変えてまで会いたかった相手こと千秋くん。
千秋くんは裕福な家庭ではないながらも祖父母のもとで真っ直ぐ優しく育っていて人がいい。モテる!お顔も整っていますがクールなのでカワイイという印象ではないです。
でも2人ともとってもかわいいです。
山路くんは他人の目を気にせず最初から一途ですし、千秋くんもその一途さに誠実に応えている。応援するしかない。
おうちの人たちも多分みんな協力的?なので安心して読めました。
おすすめです。
高校2年生同士のカップリング、攻めはお金持ちのお坊ちゃん、受けは祖父母に育てられている、どちらかといえば貧乏なおうちの子です。
受けの通う公立高校に、なぜか金持ちの攻めが編入してきた、というのが始まり。
その攻めは、なぜか最初から受けに付きまとってきます。天然で妙な言動を繰り返す攻めはちょっとウザいし迷惑だけど、悪い奴ではないし邪険にするほどでもなく、好きにさせている受け。そのうち、攻めが以前に見たことのあった自分に惹かれていて、そのためこの学校に編入してきたのだと知り、ほだされてきます。
受けは美人な見た目に反して非常に男前で、攻めが惹かれるのも納得の好キャラ。育ててくれている祖父母とも仲良しだし、学校では女子にも優しいナイスガイですが、ケンカでヤンキーをボコボコにするヤンチャな面もあります。そんなところがボンボンの攻めには鮮烈な印象だったんだろうなと思います。
一方、攻めは最初は天然な変人で、受けがあっさり攻めに惹かれるのが意外だなと思いました。まあ包容力のある受けなので、攻めの健気さや、自分のために編入してきたという情熱にほだされたんでしょうね。
あらすじを読んだ時には、秀良子さんの『金持ち君と貧乏君』っぽいお話かな、と思ったのですが、あちらよりも単純明快な萌えでした。確執も葛藤も、身分差による悲劇もない、ヤキモチ焼きな天然坊ちゃんが男前な美人くんに天然パワーで迫る萌えと面白み。
童貞同士のエッチの失敗なども含め、微笑ましい、ひたすら微笑ましいお話でした。