舟を浮かべて

fune wo ukabete

舟を浮かべて
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神17
  • 萌×28
  • 萌9
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
6
得点
144
評価数
34
平均
4.2 / 5
神率
50%
著者
阿弥陀しずく 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
オークラ出版
レーベル
enigma COMICS
発売日
価格
¥639(税抜)  
ISBN
9784775526163

あらすじ

『胸の奥がきゅんとしてじわっとくる懐ラブストーリー。』(帯より)

熱くも甘くもないけど別に悪くもない辻 千秋の高校生活に、天然箱入りお坊ちゃま・山路が割り込んできた。辻の全てを知りたがる嫉妬深い男・山路に、千秋は面倒くささと胡散くささを感じるのだが……⁉(裏表紙より)

表題作舟を浮かべて

山路多嘉士(高2・編入生・お坊ちゃま)
辻千秋(高2)

その他の収録作品

  • バカだったんだ(番外篇・描きおろし)
  • あとがき・カバー下イラスト(描きおろし)

レビュー投稿数6

最強だね!

発売されてからもう何度も読んでいますが、読むたびに好き度upなんですよ。オークラ出版から「enigma comics」こちらは新BLレーベルなのですね。表紙から、お坊ちゃん校に通うふたりなのかなと勝手に思っていたのですが、違いました。お坊ちゃんである攻めが、受けの通う高校に編入してきます。知らないヤツなのに、新学期初日からやたらこっちを見てくるし、くっ付いてくるしで鬱陶しがる受け。攻めの行動にはなにやら理由がありそうで……という始まり。ぜひ裏表紙のあらすじだけ見て読んでほしい一冊です。※以下、段階を追ってはいませんがネタバレ含みます。

<表紙のふたり>
・表紙左の黒髪くん(山路・攻め)は執事やお手伝いさんと暮らすお坊ちゃん。世間知らずなところもあるため身勝手と思われる行動が多いのですが、やさしい心の持ち主です。彼に関しては好みが分かれそうなワンコという気がしますが、カップルとしては相性◎だと私は思います。

・表紙右の茶髪くん(辻・受け)は女子も認める美人さん。家では祖父母と仲良く暮らし、思いやりを忘れないナイス男前。作者あとがきによれば『ガラの悪い受け』とのことです。ヤンキーっていう説明だとちょっと違う気もしますが、男前/ツンデレ/包容力/ヤンキー受けが好きな方は(私です)この子にハマるかもしれません。とにかくかわいいお顔で、彼をずっと眺めていたかった。

帯にある『胸の奥がきゅんとしてじわっとくる懐ラブストーリー。』これ、ぴったりではないでしょうか。自分の個性をそのままに、好きな人と一生懸命通じ合おうとする、まっすぐな男子たちがすごくよかったな。攻めの一言で、受けが赤くなっちゃうごとにこちらもその可愛さにわぁ~んとなり、足をバタバタさせたい気分でした。少し大人っぽく感じるようなグッとくるセリフもありますが、声を出して笑える楽しさも。一言発するたびにぶつかっているようでありながら、近づく様子がとてもステキでした。このふたりが社会人になったところも読みたい、読みたいよ~!!と思いながら本を閉じましたよ。

なにかを変えることは難しいけれど、その"なにか"は楽しいか、幸せかどうかは自分で決めたい。自分たちの流れは自分たちで決めればいいー。若い今だから思うことなのかもしれないけれど、きっと彼らならこの先も同じように考えて生きていくんだろうなと思いました。

そういえば、カラー口絵がふたりだけのプライベート写真館みたいなんです。ちるちるで検索したら『enigma vol.2』の表紙に同じものがありました。君たちなんてかわいいんだ♡額に入れて飾りたい一枚です。


メモ「装丁デザイン:三嶋広幸(ミシマデザイン)」

7

スパダリ(仮)はちょっと面倒で、結構ちょろい

スパダリ攻めに男前美人受けのお話と、高校生の初めての恋物語の素晴らしいマリアージュ!
って、まあ、マリアージュって何よって感じですが、
お金持ち学校に通っていたお坊ちゃまが、公立高校に転校してきた理由は…、というところから始まるお話。
このお話のいいところって、主人公たちがそれぞれの想いを、大事なのは、自分たちがどうしたいかであって、男同士だからとか、他人にどう思われるとか、そんなことは関係なく、でもだからと言って傍若無人に好き勝手するのでもなく、少しづつ合意しながら関係を深めていくところだと思う。
キスして、好きだと言って、それから先は?
初めてがうまくいかなくっても、そんなの焦る必要はないっていう辻の男前なこと。
笑いのテンポもいいし、執事の滝川さんのキャラクターにおまけして神。

2

血統書付き天然ワンコ×美人なのに男前なDK

高校2年生同士のカップリング、攻めはお金持ちのお坊ちゃん、受けは祖父母に育てられている、どちらかといえば貧乏なおうちの子です。
受けの通う公立高校に、なぜか金持ちの攻めが編入してきた、というのが始まり。

その攻めは、なぜか最初から受けに付きまとってきます。天然で妙な言動を繰り返す攻めはちょっとウザいし迷惑だけど、悪い奴ではないし邪険にするほどでもなく、好きにさせている受け。そのうち、攻めが以前に見たことのあった自分に惹かれていて、そのためこの学校に編入してきたのだと知り、ほだされてきます。

受けは美人な見た目に反して非常に男前で、攻めが惹かれるのも納得の好キャラ。育ててくれている祖父母とも仲良しだし、学校では女子にも優しいナイスガイですが、ケンカでヤンキーをボコボコにするヤンチャな面もあります。そんなところがボンボンの攻めには鮮烈な印象だったんだろうなと思います。
一方、攻めは最初は天然な変人で、受けがあっさり攻めに惹かれるのが意外だなと思いました。まあ包容力のある受けなので、攻めの健気さや、自分のために編入してきたという情熱にほだされたんでしょうね。

あらすじを読んだ時には、秀良子さんの『金持ち君と貧乏君』っぽいお話かな、と思ったのですが、あちらよりも単純明快な萌えでした。確執も葛藤も、身分差による悲劇もない、ヤキモチ焼きな天然坊ちゃんが男前な美人くんに天然パワーで迫る萌えと面白み。
童貞同士のエッチの失敗なども含め、微笑ましい、ひたすら微笑ましいお話でした。

2

ふむ

やっぱり阿弥陀作品はいい!と再確認いたしました。
しばらく読んでなかったことを少々後悔。

出会いは突然☆まさに運命☆
男前で金持ちで少々昭和ないでたちの攻。
出会いがしらからの不信な行動。
そして図太い精神力。
受の視点から描かれているゆえにちょっと怖かったw
そうそうに転校し、彼の隣をキープする。
押せ押せでゲットというて展開的にはシンプルなお話し。
とびぬけてというものは感じなかったのですが
キャラクターも楽しく
読ませてくれる作品でした。

0

天真爛漫おぼっちゃまはどこまでも真っ直ぐ

いやあ、面白かったです。
萌えるというより笑2みたいな。

街中でケンカをしていた高校生に一目惚れして、転校→猛烈アプローチというおぼっちゃまくんのお話でしたが、本当に面白かった。
まず、よくありがちな逡巡がない。
一切ない。
さらにおぼっちゃまの生活を支えるじいやもばあやもおおらか。
登場はしなかったものの、お母様も絶対おおらか。
「超絶エリートおぼっちゃま学校から好きな人がいる学校に転校する」息子を支持して、あまつさえその恋を応援してるような雰囲気がおぼっちゃまとじいやの会話から滲み出まくっています。
成金ではなく、旧華族みたいな。
きっとお母様もおっとりした方なんだろうなあ。

こうなるとアプローチされる方の子が強烈なツンツンを発動したり、ぐるぐるしたりするものですが、それも、ない。
本当にあっけらかんとほのぼの。
阿弥陀さんの絵は下まつげが特徴的だと思うのですが、その下まつげの表現力ですら面白かったです。

山路おぼっちゃまはとにかく擦れていなくて、自分の思いに素直すぎるほど素直です。
唯一の悩みと言えば「髪型が昭和」と笑われたことくらい。
真っ直ぐに辻が好きで、辻とうまくいくことを疑わない。

対する辻も独特な子で、同じ中学からたったふたりだけその高校に進学した男子と登校は一緒だけどべたべたつるむでもなく、人間関係あっさりめ風。
女装ミスコンで前代未聞の2連覇をするほどの綺麗系女顔にも関わらず周囲も賑やかではなくて、家の方も祖父母と暮らしているという特殊な環境。
ただこの辺りを掘り下げなかったのが良かった。
親がいない→ひねくれ、孤独、儚げルートが一切ありません。
だからこそあっけらかんとほのぼのなのです。
両親がいないことを嘆かない。
いじめのある学校に通って、同世代の友達がいなくても全然平気。
そういうふたりだからこそ生まれたほのぼの作品なんだと思いました。

それにしてもここまで環境や同性との恋愛への迷いフリーであっさり仕上げの作品、よくぞ描き上げてくださった!
世間の常識からずれたところを突っ走る変人キャラが大好きなのですが、その変人キャラを支える周囲が朗らかに見守ってくれるのも大好物。
そして受けはツンデレない、主体性を持っていてぐじぐじしない子が好きなので、好きが集まった作品でした。
上記のようなキャラが好きな方はハマると思います。
ぜひお試しを。

0

モノローグが少ないところが好き

 シンプルな画面と台詞のみでテンポ良く物語を進めていく阿弥陀先生の作風が、好きだなぁと改めて感じました。お坊ちゃんの山路が、辻に一目惚れしたところから始まるこの物語。最初は山路が二面性のある危ないキャラなのかと思いましたが、オーバーなリアクションもあくまで彼の一部であることが分かり、そこからは彼が次にどんな言動をとるのだろうとワクワクしながらページを捲っていました。

 展開も特に驚くようなシーンはなく淡々と進んでいくのですが、山路のことが気になっていく辻の描写もとても自然で、モノローグが少ないにも関わらず違和感はまったくありませんでした。そして、スムーズに関係を進めておきながら、いざヤってみたら最初は勃起できなかった山路には笑ってしまいます。そこまで追いかけておいて、勃たんのかい!と思わずツッコミました。でも、そこで辻も大ショックを受けるでもなく、飄々と受け入れ、徐々に慣らしていこうとどんと構えるんですよね。並のBLではなかなか見れない流れが、阿弥陀先生らしくていいなぁと思いました。

0

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