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表題作堅物執事の溺愛

相馬公芳
30歳、鞍掛家執事
鞍掛沙樹
20歳、男爵子息、大学生

あらすじ

男爵家の次男・沙樹はお目付け役で執事の相馬への想いを自覚してしまう。鉄面皮で感情を表に出さない美しい男。叶わぬ恋に思えたが…

作品情報

作品名
堅物執事の溺愛
著者
夢乃咲実 
イラスト
笠井あゆみ 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784576230207
3.8

(19)

(5)

萌々

(7)

(7)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
7
得点
74
評価数
19
平均
3.8 / 5
神率
26.3%

レビュー投稿数7

執事の重〜い愛が楽しめる。

タイトル通りで安心して読める1冊。

堅物で鉄仮面な執事の重〜い愛が楽しめます。
受けは家族に愛されて育ったピュアで不器用、鈍感タイプ。

あまり惹かれないキャラの当て馬も登場し、攻めの嫉妬大暴走もあるので、そこら辺好きな方はぜひ。

前半は甘さがなく、後半は予想通りかな。
作中の秘密などは私も騙されましたが、受けの心理描写が多いので、ちょっとまどろっこしいというか…斜め上に間違えちゃってる感が読んでて面倒くさくなってしまいました。。

攻めが隠さなくなってからはあっという間に上手く行って甘めです。溺愛好きな方には良いかも。(個人的にはちょっとピリリ感がある方が好き)

0

タイトル通り『溺愛』♡

笠井あゆみ先生のイラストに惹かれました。
戦前の日本の良き時代のお話。華族家の息子と執事の関係がたまりません。
かといって、小難しい歴史は出てこないので、詳しくなくても雰囲気を楽しめます。
タイトル通り、鉄仮面と揶揄される無表情男が裏ではめちゃくちゃ受けを溺愛しているのがうかがえてよかったです。

0

好き好き好き♡

何が好きって攻め受けのキャラとお話!圧倒的な何かは感じなかったので萌2にしました。冷淡風な攻めや、愛され坊っちゃんがお好きな方でしたらよいのでは。本編274頁+あとがき。しかし夢乃先生のお話に笠井先生の挿絵がつくとは!

明治維新後に生糸の取引から成功し、新華族となった鞍掛家に末子として生まれた沙樹。新華族ゆえに華族がいる学校ではいじめられることが多かったのですが、持って生まれた美貌を使えば何とかなるということを発見。親友は作らず当たり障りのない大学生活を送っているのですが…と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
受け兄、祖父(故人)、百瀬(受けに興味ある様子の大学生)、父の愛人と思われる小料理屋の女将、受け両親ぐらいかな。女将もおにーちゃんも大変良いのです。おにーちゃん好きだなあ♡

++好きなところ

お坊ちゃま(受け)がとても可愛らしいのですよ、奥様方。ずっと側に付き従ってくれる相馬との間がギクシャクしちゃったら、なじみの店の女将を頼って外泊させてもらうんです。家の中で煮詰まったら、ちゃんと脱出することが出来るお坊ちゃまなのです。可愛い。(脱出先が両親やらと同類の愛情持ってくれている先ってのも良い)なんだかんだいって捻くれてない方で、きっと赤子の時は天使だったに違いない!と思いきや。やたらめったら扱いにくい赤子だったそうで。それまた可愛い。

で、その赤子の時に見初めて「大人になったら僕にくれ」と受け兄に言ったのが攻め。見初めるの早!そこから一途に二十年近く、大きくなったら執事となり側にいて・・という超長期コース。忍耐強いんでしょうかね?忍耐とも思ってないのかもしれないですね、受けが好きすぎて。鉄面皮で表情少ないし、言葉も少ないし、何考えてんのかさっぱり分からん感じの方でしたが、BLですもの、こいつ絶対どろどろに甘やかすやろと思ってました。(その通りになった)

周りに愛されているお坊ちゃまが、周りに愛されていることを改めて実感し、大人になって攻めとラブラブになる!という感じのお話です。お坊ちゃまが好きな方でしたら是非是非♡夢乃先生のお話に笠井先生!?と思っていましたが、きゃあよろしくてよ?と思う好きなお話でした!

5

攻めの執着に萌えること間違いなしです

夢乃咲実先生の作品は「遍歴の騎士と泣き虫竜 ~のらドラゴンのご主人さがし~」が最高だと思ってるんですが、その後はなかなかハマる作品は有りませんでした。

今作は萌2ですが殆ど神に近い評価になります。凄く面白かったのとテンポも良かったからになりますが、だからと言って凄くのめり込む程の萌があったかと言うとそれはなかったので神にはしませんでした。

既にタイトルから相馬が誰を想って行動してるのかバレバレなので、切なさはあまり感じられませんでした。
沙樹は箱入り故の世間知らずなので、幼さが際立っていて見た目とチグハグな人物なんです。なので彼に近付いて来た人物の正体に、いつ気が付くのだろうとハラハラが止まりませんでした。

けれども、その人物に対する相馬の不信感や嫉妬には萌えました。鉄仮面の裏に見え隠れする素顔にゾクゾク来たんです。

片や沙樹はトンチンカンな想像をして悩み、相馬への反発からその人物の思った通りに操られそうになるんです。
甘ちゃんめ!と何度思ったことか!この辺の焦らし具合が凄く上手かったです。

ただ、相馬が嫉妬して早々に沙樹に手を出してしまうのと、相馬の後を付けて危険に巻き込まれた沙樹を助けた事により、早めに沙樹に今起きている陰謀を説明する事になります。

変に長引かせないで後半をサクサク進めたことも、読んでいて読後感が凄く良かった理由でした。

相馬の沙樹への執着とか彼を手に入れるまでの根回しが見事だったのと、沙樹が家族から愛され大事にされていたのが凄く伝わって来る作品でした。

ちょっと上手く行き過ぎ感はありますが、事件の顛末もちゃんと書かれていて纏まりの良い作品でした。笠井あゆみ先生の挿絵がピッタリの世界観でした。

4

少年の恋心とクールな執事

相馬×沙樹


みずみずしい純粋な少年の恋心をリアルに描写することで、
渋くて甘い恋とキュンと切ない胸の痛みを同時に感じさせます。


輝く将来、金、地位、自由、美貌などをすべて手にした
恋の知らない
鞍掛男爵家の末子・沙樹と、
無表情ながらもてきぱきと仕える、
洗練された鉄仮面執事・相馬の
主従の時代ラブストーリーです。

夢乃咲実先生のリアル感あふれる文章と、
笠井あゆみ先生の美しいイラストが相まって、
純粋で矜持のある沙樹と、
クールで迫力のある相馬が、
作品の魅力を一層引き立てています。

沙樹の心理描写が素晴らしく、
同性が好きかもという葛藤や、
相馬へのもどかしい想いで身悶えし、
恋の自覚までの過程など、
不安な感情を紛糾に搔き立てる少年の恋心が、
濃く香る作品です。

また、お茶の出てくる場面があるため、
紅茶の渋みと舌に転がるような甘いお菓子の組み合わせが、
心に響く甘美な気分に捉えられたような気分になります。

表紙について、
艶やかな花模様のティーカップを持っている沙樹が、
それらしい雰囲気を漂わせています。

主従関係にある2人の
微妙な距離感が焦じれったく、
ときめきが止まらないです。

言葉がなくても、
相馬が空気や場の雰囲気から
沙樹の気持ちを理解する様子が
心を鷲掴みにしました。
2人が隠れ親しみと優しさで
積み上げてきた信頼関係が見事です。

恋愛に発展するのか、
目が離せない展開が続きますが、
心の距離がなかなか縮まらず、
焦燥感が募る中、
急に体の距離を縮める場面もありーー胸をドキドキさせます!

超クールな態度を崩さない相馬が、
想像できないほどに激しく
沙樹を溺愛する様子に、思わず息をのみました!

体の距離は心の距離とも言われます。
この2人は、
物理的な距離と精神的な距離を繋ぐ、
奇妙な関係に結ばれていることでしょう。

相馬には謎があり、
その部分も作品の見どころの1つです。
鞍掛家への憎みや、
スパイであるのか、
復讐目的であるのかなど、
相馬の過去には謎が多くあります。
また、沙樹の兄との過去や
沙樹の父との関係、
女将との関係など、
作品にミステリアスな雰囲気も漂っています。
さらに、沙樹の出身にも秘密があります。

お互いを好きなところは予想通りで、
家族の大きな温もりも感じられました。

2人の強い絆に胸キュンすると同時に、
心を温められる作品でした。

6

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