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表題作すべてはこの夜に

湊/武井
ヤクザ/右腕
加持/鈴原
借金まみれ/姉の夫だった

その他の収録作品

  • 夏の花
  • 春宵一刻

あらすじ

「選ばせてやるよ―このまま撃たれて死ぬか、俺に縋って土下座で許しを乞うか」平凡な生活から一転。
熾烈な借金地獄に堕ちた加持に残された道は『ある男を撃つ事』。
だが、狙いを定めた先に現れたのは、忌まわしい過去の男・湊だった。
端整な顔立ちの男は十年の時を経て、冷酷な雰囲気を纏う極道になっていた。
そして、捕らわれた加持は凌辱されてしまう。
与えられる痛みの中に昔と変わらぬ執着の色を感じた加持は戸惑い…。

作品情報

作品名
すべてはこの夜に
著者
英田サキ 
イラスト
海老原由里 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
ISBN
9784773003833
4.1

(38)

(19)

萌々

(10)

(6)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
15
得点
155
評価数
38
平均
4.1 / 5
神率
50%

レビュー投稿数15

泣け、泣いて泣いて、泣きまくれ~(T T)

1冊に全3話入っていました。
1話目・過去にいろいろとあった2人ですが、
「やっと幸せになるんだ~」と、
ちょっと涙目になってたところで、
湊を庇って加持が撃たれてしまい!!!
この後、加持はどうなったのよーっ?!

で、2話目に入ったら
「やっぱり加持は死んでしまったのね」と悲しんでいたのですが…
えっ、え、ああ?? 2話目はサブキャラの話なのね(^^;)
結果だけが早く知りたくて、適当にパラパラ読みしてたら、
武井さんが仏壇に両手を合わせる挿絵やシーンがあったので、
ものすごく勝手な勘違いをして涙した私でした(笑)

なんだよ~と、2話目はほっといて3話目に…
って、また騙されたーっ!!!
今度こそ「加持は死んでしまったんだっ」と、マジ泣きしながら読んでたら、
加持生きてるぢゃん!!
だって湊が(湊がだよっ)墓石の前にひっそりと佇んでいた。
~って、話が続いてれば私じゃなくても思ったはずよっっ
オイオイ、落ち着けよ私… ゆっくり読めよ私…
で、読んでスッキリ(^^)
二人してラブラブだしvv もう湊が加持にベタ惚れですよ(^^;)
湊すごく可愛いキャラになってるしvv

で、ほっといた2話目ですが…
この話は、湊の右腕のような男(武井さん)の若かりし頃のお話。
結構こちらも泣けるじゃないの~っ(T^T)
幸せなままで終わってるけど、3話目思い出してみると相手の人はもう居ないんだな~と、
結局涙?!

泣ける1冊間違いなしですっ。

9

涙が止まらない!

これはものすごく泣けました。

まず最初の湊と加持の二人は読んでいるこっちがもどかしいと思うほど、不器用なんです。その不器用さが心にグッときました。
あと、側にいる武井と志郎が良いです。


そして夏の花は、武井の若かりし頃の話なのですが、その前の話で武井が良い味を出していた分、本当に泣けました。武井と鈴原の間柄は純愛だと思いますし、とても切ないです。


この作品を読んだ事がない方は是非一度読んでもらいたいです。

6

本編よりも

英田さんお得意のヤクザものです。

元々同人誌だった『すべてはこの夜に』と、脇キャラがメインになっている『夏の花』、その後の2カップルを書いた『春宵一刻』の3編が収録されています。

『すべてはこの夜に』は、普通のヤクザものです。
とは言っても、ラストがびっくりです。ぎゃ~~~と叫んじゃいました。
ようやく湊と加持の二人が、幸せになれるだろうと思っていたのに。

そして、湊の教育係で今は片腕となった武井の、儚くて切ない恋物語『夏の花』
湊に語って聞かせるシーンがあったんです『すべては~』の中で。
「好きな相手のために足を洗ったけど、やっぱり舞い戻ってきてしまった」と。
それを聞いた加持は、「今一緒にいないということは、別れたんだ」と気が付いたので、詳しく聞くことはなかったんですけどね。

『春宵一刻』では、衝撃のラストのその後です。
よかった、悲惨なことにはなっていなくて。
禁煙するとかしないとか、バカップルな言い合いとかしちゃって。
それを見た武井は、自分の昔話を始めるんです、哀しい恋の話を。

正直、湊と加持のメインよりも、武井たちの脇カップルに持って行かれちゃった気がしなくもありませんが、哀しいだけじゃなく武井たちの穏やかな愛情も感じられます。
でも、やっぱり泣けますけどね。

4

かなり好き

全体的にトーンが暗いです。
これを読んだのが、英田さんのコミカルな王道BLを読んだあとだったので、かなり驚きました。
読み終えて、じーんとしました。
とくに二作目の「夏の花」の切なさは、神でした。
三作目を読むまでは仕掛けに気づかなかったんだけど、気づいた瞬間に涙がポロリ。
ああ、そうなってたのか…。
英田さんの小説は、王道なBLよりこういう話のほうが好きだ。

4

いやぁ 泣いた、泣いた 思いっきり泣いた

ネットの個人サイトの小説とか同人誌では、思いっきりツボって泣いちゃうことは時々あるけど、商業出版物でこんな目に遭うとはおもわなんだ
と、思って後書き読んだら、収録作品は、過去の同人作品の再録+未発表作って事で、この辺に涙腺ツボ破壊因子があったらしい。

単なる極道ものみたいだけど、実は、あまりに言葉のでない不器用な男の超純愛もの。
いきなりな結末といい、ここまで来ると商業出版物的には救いがなさ過ぎてNGだろうけど、その救いのなさこそが、涙腺破壊因子となって直撃しちゃったのね。
2編目の「夏の花」は湊についている、武井の過去の話。
これは、静かで落ち着いた大人の恋愛話。なんだけど、いろいろ設定が不幸で、商業出版物的にはそこまでしなくても、、、な
お話そのものは平和で幸せで、
残された武井は、その幸せな生活の思い出があるから、今、湊と加持を温かく見守れるんだってよくわかる。
これも、静かなだけに、切なさに歯止めが利かない逸品。
最後の、「春宵一刻」は、加持の怪我も快復して、一緒に暮らしている湊と加持の話。
お互いの関係も少し変わって、 未来の感じられる幸せな作品。

で、これもCDが出ているわけですが
このCDも凄く、凄く、よくって
2枚組、2枚目の最後には、明日の朝の顔を心配する位の大泣き。

原作をうまいこと再編集してあるので、より、どっぷりとお話の世界に浸れる。
メインストーリーの、鳥さんのインテリヤクザ湊、神谷さんのある意味情けない加持は、役のイメージをより拡げるはまり役で、菅ポンの志郎の明るいキャラもよかったんですが、それよりなにより、
特に2枚目、武井×鈴原の「夏の花」と「春に降る雪」!
「春に降る雪」は特典小冊子に載った話で、非売品ですが、この話がとっても泣ける話。
評判はよかったけど、一般流通していなかった。
それを、ドラマCD化してくれた
原作読んだ時も泣きしましたが、もう、号泣といってもいい位、
これは、ぜひ、遊佐さんと高瀬さんの素晴らしさを聞いて頂きたい。
(ただし、死にネタなのでそこは覚悟して下さい)

4

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