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表題作恋華抄《四神×オメガバース》 2

硯,玄武,責任感が強い高位α
光流,朱雀,派手で軟派な高位α

同時収録作品没落貴族篇

桐亥冬滋,α,玄武の臣下
多田羅瀬 糸,元αのΩ,

その他の収録作品

  • 新婚初夜(描き下ろし)
  • お仕置き初夜(描き下ろし)

あらすじ

麒麟を祖とし、白虎・青龍・朱雀・玄武が四方を守護する祥藍の地。
「統べる者・α」「仕える者・β」「属たる者・Ω」
この地において生まれ=身分は絶対の理であるーー。

四神同士で何かと対立していた“南方宗主”朱雀と、“北方宗主”玄武。
ある日、朱雀に懸想した側近が事件を起こしたことで朱雀は酷く動揺し、それを隠すようにいつも以上に奔放な生活を送るように…。そんな朱雀を見兼ねた玄武に一喝されるも気に入らない朱雀は堅物な玄武の劣情を煽り揶揄う。絶対に誘いに乗ってこないと高を括っていた朱雀だったが、激昂した玄武に組み敷かれ情欲のまま抱かれてしまいーー!?

幼なじみの切ない恋を描いたα貴族×訳ありΩ《没落貴族篇》も同時収録!

作品情報

作品名
恋華抄《四神×オメガバース》 2
著者
嵩梨ナオト 
媒体
漫画(コミック)
出版社
コアマガジン
レーベル
drapコミックスDX
発売日
電子発売日
ISBN
9784866536989
4.7

(14)

(11)

萌々

(2)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
66
評価数
14
平均
4.7 / 5
神率
78.6%

レビュー投稿数4

コンパクトに2CPストーリー

冬慈×糸、玄武×朱雀の2CP

①冬慈×糸 
糸は1巻で出てきたα→Ωに転変した没落貴族。そうなった経緯と冬慈との馴れ初め、結ばれるまでが描かれてます。

オメガバースものだけど、ちゃんとΩが出てきたのは初めてで。この世界観でのΩの位置付けが、めちゃくちゃ酷い扱いを受けるって言うのはわかるんだけど。
Ωに転変する=死刑と同等な感じなんだけど、そもそも庶民の生活が描かれていないからピンと来にくいというか。


コンパクトで読みやすいし、糸はめちゃかわいいし。そりゃ、こんなの幼馴染だったら好きになるよね、なんだけど。もちっと、丁寧にゆるりと描いてもよかったのでは?と。連載の予定上仕方ないのかな、とは思うけれど。

②玄武×朱雀
α×αのCP。基本的に四神とその周辺の話だから、オメガバースものと言ってもαばっかり出てくる印象。
妾の子で毒親持ちの朱雀と、堅物玄武の話。
だが。私は玄武推しでございまして。雑誌連載から追ってるので、とにかく書き下ろしにヒャッホイ!

こちらもね、コンパクトストーリー。ケンカップルな2人。罵り合いながら絡むのですよ。
それがねー、たまらんのですよ。

書き下ろしは、更に!罵り合いつつ!!おかわりするのね!最高です。この7ページだけでも買って良かった。
あとは、玄武の破顔一笑が見られる日が来れば言うことありません。笑わない男ですので。

次話の青龍編も楽しみですよ。

0

王道幼馴染み&ケンカップル

続き待ってました♪ (゚∀゚ノノ" パチパチパチ

書影でたときに「!?!?」←二度見しました。
玄武と朱雀ってそんな雰囲気ありましたっけ??
と思って1巻見たら、なるほど。ケンカップルね(ニヤリ)

今回はΩも登場してオメガバース色が強くなり、
1巻で起きた事件のバックボーンも更に見えてきました。
照らし合わせて読むのが面白かったですヾ(*´∀`*)ノ

収録順に感想をば。


◆没落貴族篇

1巻の冒頭にて四神の会議で話題に上がっていた、
「没落貴族の拐かし事件」を主軸に進んでいきます。
(時系列は少し遡った状態です)

受け:多田羅瀬
二十八宿であるα貴族の嫡男で由緒正しきαでした。
なのでいずれは誰かと子を成して家を継ぐ立場…。
けれど本当は玄武の臣下・桐亥に片思いしています。

攻め:桐亥
玄武の臣下で同じく二十八宿のα貴族嫡男。
多田羅瀬と同様に家を継いでいく責務があります。
けれど本音はーーーー。

 我らがα同士でなければ。
 もしΩだったら結婚できたのに。

叶うことがない苦しい片思いを抱えていたある日、
多田羅瀬家は罠に嵌められ父親が死罪を言い渡されて…と展開します。


比較的王道のオメガバースだったかな…?
幼馴染みでα 同士の切ない両片思いが詰まってます。
事件に関しては1巻とリンクする部分がありました。

身に覚えのない罪で死罪になろうとしてる父を守りつつ、
幼馴染みへの恋心を募らせて浅ましい夢を見る多田羅瀬。
死に直面した時の人間臭さが印象的でした。

上下関係がキッチリと引かれて
特権階級や差別感情が当たり前になるこの世界観の中、
ちょいちょい出てくる絢菟と間宮の存在感が良かった。
この2人なら厳しい言葉を投げながらも守ってくれるよねって思っちゃう。

桐亥は……;
今回は全て事後報告を受けるのみでイイトコ無しだったのがチョイ残念…。
1巻の時は個人的大注目株でカッコイイところを期待してたんだけどな…。

(白虎の支配下で起きた事件だったから、)
("絢菟と間宮のおかげ"って感じが強い;)
(まぁ後から知らされる方もツラいにはツラいか…ヌーン)

雨降って地固まる両片思いが楽しめました。

◆玄武×朱雀篇

こちらは1巻の続きですね。
花伊が前代未聞の事件を起こして朱雀は大荒れ中。
顔に泥を塗られたことはもちろん、
花伊の言い分は朱雀のトラウマを蘇らせてーーーー。

仕事を投げ出して部下と快楽に耽る朱雀を見て、
仕事真面目な玄武は怒り心頭…!

玄武がギャンギャンお説教をしていると、
売り言葉に買い言葉でエッチをする流れになって…と展開します。


ぶっちゃけなんでエッチしたん?とは思う←
そこだけはちょっとよくワカンナカッタ…;
でもケンカップル要素モリモリの煽り煽られバトルは良かったですv

玄武はカッコ良かったですね。
四神としての矜持をハッキリと示して相応の働きをする。
ただ偉そうぶってるだけじゃない真面目さがありました。

だからこそ自堕落な朱雀が許せないんでしょうけど…、
BLなのでね。
きっと多分、ほっとけない感情もあったと信じてる…!

(って思いたいぐらいラブ要素が薄い)
(玄武と朱雀がイチャ甘したら違和感しかないので、)
(これが正解なのもわかるのよ…)

朱雀のトラウマの根源に対するザマァは爽快でした♪
玄武の上に立つ者のオーラがめちゃくちゃカッコイイ!

そういえば私は1巻のレビューで
「綺麗なだけでエロさがない」と書いちゃいましたが、
今回は熱量と生々しさが加わってエロさを感じました。
朱雀の表情が色っぽかったです♡

1

オメガバ×四神という独自の魅力

白虎編に続き、2巻では没落貴族編と玄武朱雀編が描かれています!
白虎編がとても印象的でおもしろかったので、続編を楽しみにしていました。
期待通り、今回もオメガバースの魅力と、四神制度という世界観との組み合わせによる独自の魅力が発揮されています。両方の魅力がしっかり描かれているのが素敵。

没落貴族編では、白虎編で脇役として出てきた、オメガに転変させられた多田羅瀬糸と、玄武の臣下である桐亥冬滋が主役。
白虎編で、さらっと描かれていた糸のオメガ転変の経緯を知ることができて嬉しかったです。この作品世界でのオメガ転変はあまりに理不尽で罰の一種として存在しているので、一体どんな事情があり、糸の心情はどうだったのだろうか、と気になっていました。
詳細を描いてもらえたおかげで、糸自身にとっては罰として以外にも意味があったのだとわかり、少し救われました。
更に、親の死罪を免れるために自分の身を差し出したこと、それが親を救いたいという純粋な気持ちからだけはなく、利己心も含んでいると自覚していること。糸のそういう気概に好感を持てます。
そして、桐亥に向ける熱い気持ち。強い恋情。可能性を無から一にするための一大決心。
オメガであるか否かに縛られ過ぎていて苦しくなりますが、この世界では身分階級や国の成り立ちそのものとも直結しているので、仕方ないかもしれません。

過去回想で桐亥が糸がオメガなら、と仮定する度に、「桐亥もっと頑張れ!」と思ってしまったのが本音です……。アルファ貴族としての自覚と矜持をしっかり持っているからこそだと理解はしていても、そのままの糸ともっと向き合い、自分自身の気持ちとも向き合ってほしかったな、と思ってしまいました。
これからきっと頑張ってくれることと思います!

玄武朱雀編は、ケンカップルのようでわくわくしました。実際はそんな軽いノリではなく、もっと殺伐とした雰囲気ですが。
トラウマを抱えている朱雀と、人間関係が不器用過ぎる玄武。
馬が合わないどころか、敵対しているような二人がどうやって心を通わせるようになるのか、想像もできませんでしたが、ぶつかり合いを繰り返しながら、いつの間にか徐々に距離が近付いていく……。決して甘ったるい雰囲気になるわけではないですが、玄武が確実に朱雀に惹かれていく様子、朱雀が玄武に心の鎧を溶かされていく様子が見事で、自然と受け入れていました。
朱雀が着用している首輪の意味が切実で、苦しくなります。支配からの解放の象徴として、自分を縛れるのは自分だけだという証。
朱雀の「僕を理由にするな!」という叫びは、その通りだ!と強く共感しました。日常生活やSNSでも、他者を理由にして自分の行動に意味付けする場面を目にするので……。それを嫌悪する朱雀にとっては、玄武くらい不器用なほうが合っているのかもしれません。不器用と言うか下手ですね、何故あんなに喧嘩腰なのか……。
おそらく、玄武単体だと苦手なキャラクターなのですが、朱雀とセットだと中和されて、いい感じです。
玄武を誘惑して乗っかる朱雀が美しく妖艶でお気に入りです。玄武はこれからも朱雀に振り回されてほしい!

次は青龍編ということで、楽しみにしています。あの眼鏡の奥で何を企んでいるのか……ついに麒麟のご登場となるのでは、と淡い期待を抱きつつ。

0

朱雀がなぁ

もっと読みたかった白虎である絢菟と側近の間宮のお話は無かったので残念でした。

その代わり「没落貴族篇」では一巻で起きた事件の裏側が描いてありました。そこに2人が登場してます。あのΩになってた貴族の子息である多田羅瀬ですが、拐われた先でΩにされてたと勝手に想像してました。全然違ってましたね。www
あの一巻の結末前のお話が「没落貴族編」なので、そこを理解するまで頭がこんがらがってしまいました。
これは一巻に入れるべきお話だと思いましたが、「玄武×朱雀篇」にも関わるお話なのでこの構成はしょうが無かったのだと思いました。

一巻の事件の後に朱雀の態度がふざけていたので、あまり朱雀に対しての良い印象は無かったのですが今回も好きなキャラにはなり得なかったですね。「没落貴族編」の攻めが素敵だったので余計にそう思ってしまったのだと思いました。

ただしお相手の玄武の何事にも動じない男らしさは素敵だと思ったので、朱雀が相手でちょっとガッカリでした。
今のところα同士のカップルだらけです。オメガバにする意味はあるのかな?

最後は意味ありげな表情の青龍で終わってました。次こそは間宮の設定を活かしたお話を望みます。

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