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表題作アンバランスな熱

鳴瀬真也・高校生
加賀谷竜・高校生

その他の収録作品

  • 悪い猫
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あらすじ

他人を寄せ付けない黒い噂のある級友・義人(よしと)に密かに惹かれていた竜(りゅう)。
けれど偶然知り合った義人の弟・真也(しんや)にもなぜか懐かれてしまった!!
優等生の顔をした真也にすぐ心を赦した竜。
ところが真也は、兄への対抗心と嫉妬から竜を無理やり抱くが、その現場を義人に見られて!?
正反対の兄弟に翻弄されるトライアングルラブ。

作品情報

作品名
アンバランスな熱
著者
水名瀬雅良 
作画
水名瀬雅良 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
ISBN
9784199603617
3.1

(21)

(1)

萌々

(6)

(11)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
12
得点
64
評価数
21
平均
3.1 / 5
神率
4.8%

レビュー投稿数12

危うい三角

表紙絵からわかる通り、トライアングルちっくなお話。

主人公は高校生の加賀谷竜。
ゲイ告白し、父親と大喧嘩して従兄の家に居候しています。
同じクラスの優等生・鳴瀬義人と関わるようになるが、義人の弟・真也が近づいてきて…
義人と真也は母が違い、真也は義人を憎んでいて義人の友人や恋人との関係を壊してきたのでした。今回も竜を言葉巧みに家に呼んで薬を使ってレイプ、それを部屋に呼びつけた義人に見せつける、という凶行。
2人のいびつな関係に巻き込まれた竜は…?
…と展開していくんだけど。
義人に惹かれている竜。
竜を案じて俺たちに近づくな、と距離を置く義人。
竜に執着してくる真也。
この微妙な三角形はどう動いていくのか。

初めて読んだ時は結構驚いたんですよね。へ〜〜ぇ…って。
今再読してみると、これはこれで納得というか。
義人ってクールで理知的な風なんだけど、実は「自分」が無くて状況に流されてきた人だと思ったんですね。これは両親のせいでもあるんだけど。
一方真也は、はじめ酷すぎた、でも弱みを見せる事をためらわないし、竜と同じで可愛く見えてきた。
これは竜がキッチリ躾けて、情熱的なワンコに育てていけそう。
義人もこれから「自分」を取り戻してガンバレ!

0

ネタばれは読まないほうがいい

 腹ちがいで因縁のある兄弟、義人と真也の間で揺れる、男前受けの竜との三角関係。どっちとくっつくの?を楽しむ作品なので、ネタばれレビューしておいてなんだけど、ネタばれは読まないほうがいいし、↑の情報登録も見ないほうがいいと思う。

以下ネタばれ。


 義人のことが好きだったという竜ですが、竜と義人の気持ちがそこに至るまでの描写が少ないため、好きだったとか惹かれていたという言葉が、かなり空回りしています。「竜の方が大事だ!」なんて突然抱きしめたりするので、いつのまに好きに?とちょっと置いてけぼりに…。しかもその後、目の前で真也に犯される竜を助けることもせず…(-_-;)

 二人の関係がこれからと言うところで登場する真也は、邪魔するけどどうせ振られちゃうんだろうなという立ち位置だったのに、その強引さでいつの間にか竜の心の中心に居座っているのが面白かったです。

 真也の子供じみた執着が、我儘だけど可愛くて同情を誘うので、竜が絆されてしまうのにも納得です。私は水名瀬先生が好んで描く、年下の強引なタイプがとても好きなので、「レイプされた相手に絆されるとかないでしょ」と思いつつも、真也とくっついて嬉しいと言うジレンマでした(笑)

 義人と竜の気持ちが盛り上がる様子がもっと丁寧に描写されていたら、「どうして義人とくっつかなかったのー!!」とカップリングに納得できなくなっていたかもしれないけれど、もっとストーリーに深みが出たのではないかなと思います。

1

男前な竜が好き

BLにはまった初期に読んでいた水名瀬さん。懐かしく読み返してのレビューです。とにかく、絵が綺麗なので好きな作家さんです。今回は、仲の悪い兄弟に関わることで、トライアングルラブに翻弄されるお話です。

竜は、誰ともつるまないクラスメイトの義人が気になっていました。ひょんなことから話してみると、意外とイイ奴だと知るのです。
そして、義人の忘れ物を自宅に届けたことで、義人の弟の真也と知り合うのです。
人当たりのイイ真也に気を許した時に、真也の兄への復讐に利用される竜。その時に義人が好きだと気付きます。おまけに、復讐のために利用されたはずなのに、真也が竜に好きだと告げてくるのです。
いつしか竜は、子供のように甘えて独占欲をぶつけてくる真也から目が離せなくなります。

私は、口では竜が大事だと言いながら行動に移さない義人より、感情をぶつけてくる真也の方が好きなので、満足なカップリングです。竜は受けだけど、男前でカッコ良くて好きです。
番外編では、竜パパのカッコ良さと、息子バカなのが堪能できて、気に入ってます。

0

まさか

水名瀬さんの作品に出合ったのは「同居人の美男」を初めて読んで、ストーリーもイラストも好きになったので、作家買いをしました。
「アンバランスね熱」は三角関係のシチュが好きだったので読むのワクワクしてました。

初めは義人とくっつくばっかりだと思っていて、読み進めていくうちに、もしかして2人とくっつくのかなとおもったけれど、まさか真也とくっつくとは。

でも途中で真也とくっついたらいいのになって思っていたので満足な展開でした。

昔、義人の恋人だった女を強姦したんじゃなくて、女から誘ってきたのに、女を庇って強姦していたことにしていたんて。。。。

水名瀬さんの作品、もっと好きになっちゃいました。

0

当然の成り行き!!

人と距離を置く級友・義人に何かと気をかけ、親しくなっていく竜(受)は、義人に魅かれて行くけれど、義人の弟・真也(攻)に無理やり抱かれてしまう。
真也に怒り…義人に立ち入るなと言われ、二人から距離をおく竜。
竜を好きになり、何かとまとわりつく真也。
竜は、真也の孤独な心を受け入れ、だんだんと心を許していく。

どんな理由があるとしても、愛もないのに無理やり抱く真也のは許せない(>_<)。
だけど、それよりも許せないのは、そんな竜を助けなかった義人だ(怒)!!!!!

「弟より竜が大事!」と言っておきながら、何故助けないのよ~。見て見ぬふりですか(怒)。
竜は、あんたたち兄弟の諍いに巻き込まれて嫌な目にあってるんだよ~、恋人でなくても友達だとしても助けるのが本当だろう(怒)
竜だって、(助けてもらいたかった…)て傷ついてたのに…後から土下座しても許せないし、その上、「俺たちの間に立ち入るな」ですって~(怒)。
いくら、真也に負い目があるとはいえ、自分の好きな人も助けられないようなら、竜の恋人になる資格はない!!!
あんなみたいなのが、お嫁さんとお姑さんの争いも見て見ぬふりをして、どっちつかずでフラフラして、お嫁さんもお姑さんも不幸にするそんな駄目旦那になるんだよ~(>_<)。
自分さえ我慢すれば全てが上手くいくなんて考えて、周りの気持ちを考えないんだよ~。

真也は、酷い事をしたけれど、竜を愛したことによって今から人間的に成長していくだろうし、ちゃんと手懐ければ、可愛い下僕になってくれそうだし、何があっても、竜を守ってくれると思うから、最後は納得のいく終わりかたでした。良かった…良かった。
竜は愛すべき人なので、竜を恋人にできた真也は幸せです(^-^)

義人も、愛する人を守れるように成長してほしいです。
まずは、弟の幸せの為に家を継いで、社長になってください(^O^)。

1

やっぱり水名瀬さんはこうでなくちゃ!

この前に読んだのが原作つきの作品だったので、タイトルがこんな風になってしまいましたが、今まで読んだ水名瀬さんの作品の中でもかなり好きな部類に入る作品でした。

年下攻め、美人だけど男前な受け、そして寡黙で影のある、受けが思いを寄せる攻めの兄との三角関係。
攻めはかなり兄との関係が険悪で、受けにも酷い仕打ちをするのですが、攻めが受けに対する気持ちを自覚してからは一途でまっすぐに、そして情熱的に受けアタックする様が私のツボでした。
ちょっと「極上の恋人」の攻めにも似てるかな~と思うのですが、それまで人をちゃんと好きになったことのない男が人を好きになることで、優しくなったり素直になる様子が好ましいです。
そうやってだんだん他人の痛みも分かっていけばいいんだよ~。
攻めが序盤で受けにした仕打ちは決して許されることではないのに、それも含めて攻めを受け入れる受けにも器の大きさを感じました。
攻めの必死さの勝利だな~。
受けが思いを寄せていた攻めの兄は、確かに一番可哀想なんだけど、受けが酷い仕打ちを受けているのを見ながら何もせず見捨てた時点で、私も受け同様、ショックでした。
いくら弟の行為が自分のせいと思っていても、目の前であんなことになっているのにそのまま去るとは・・・やっぱりそこまでの思いの強さだったんだよね・・・。
それに比べて、攻めに「竜さえ受けさえいればいい」と言われ、自分がいないとこいつはダメだ、こいつを支えられるのは俺だけだ、と思っちゃったら、やっぱり受けは攻めの方に行くよね・・・だって攻めが可愛く見えてきちゃったもん(笑)って、私も共感してしまいました。
なのでエンディングも私にとっては納得のいくものでした。

2

えっ……!!

帯『兄が大事なものは、全部奪ってやる-』
『正反対の兄弟に翻弄されて-トライアングル・セクシャルLOVE!!』
ちなみに兄には(アイツ)とルビが振られておりますですよー

話的には好きなんですが、どーーしてもどーしても納得出来ないのが、えっ、そっち選んじゃうの!!ってとこです。
ぶっちゃけ弟の真也って性格悪い上にもっそいお子ちゃまじゃないですか。
兄の義人は今までそんな弟にどんな迷惑をかけられてもじっと耐えてきてる苦労人で器のデカい男。
弟ざまぁを期待して読んでたんですがーーーまさかのそのまま弟エンドだとは!!
なんか兄が不憫だなー、散々迷惑かけられて更に好きな相手奪われちゃって、結局お子ちゃまで駄々こねまくった真也が勝ちって(いや、恋愛は勝ち負けじゃないけど)何だかなー。
もう出来れば義人スピンオフでいい恋人を幸せになって欲しい!
そん位納得いかないです。
ラストにはぶーぶーーですが、話的にはおもろかったので。
だが納得はしてないぞう!ぱおーん!!

2

三角関係萌

学生もの、年下攻、三角関係。

後から割り込んできた攻は当て馬に終わるのがほとんどだと思っていたけど、
そうではなかった展開も意外な感じがしてそれもなかなか良かった。

年下攻が好きな私的にはハッピーエンドだけど、
読む人の好みによってはちょっと急展開では…??と思うかもです。

0

男ならでは

ゲイの主人公は、同級生(兄)に惹かれつつも
その同級生の弟と三角関係になるというお話なのですが・・・

主人公と同級生(兄)は、そのままいけば
くっついてしまうというお話の展開に
あきらかに悪者として弟が乱入してきます。
通常のシナリオでいけば、主人公と同級生(兄)のカンフル剤に
弟が存在するのかなぁと思うんですが
これ弟が主人公を奪っていってしまうんですよねー。
あまりにも酷い登場の仕方をしておいてこの弟が
最後にはめちゃくちゃかわいく見えちゃう不思議。
そして、同級生(兄)のほうは、何ひとつ悪いことはしてないのに
読者としては、なんというヘタレ兄め!と罵倒したくなっちゃいますw

ちょっとびっくりするような展開でした。
弟の家庭環境の悪さをかわいそうとは微塵も思わないんだけど
若いし、かわいいいし、もう、いいかなって思って
受け入れてしまえるのは男前受けならではなのではないかな。

1

アンバランスな熱レビュー。

アンバランスな熱に限らず水名瀬さんの歳下攻&歳の差モノは何でも好きなんですけど、これは兄弟が良かった。仲が悪くて兄弟で恋人を奪い取り合う図ってのがツボなんです。

普通に考えたら主人公は兄とくっ付いた方が幸せになれるし、最初は主人公も兄の方に惹かれていたので弟とくっ付く流れはちょっと強引かな。
弟は優等生の仮面をかぶって、巧く世渡りして、巧い事騙して強姦までしてきた不良。どう考えても弟とくっ付いたら苦労するのが目に見えているのに、必死にしがみついてくる子供っぽさを見てしまって、絆されちゃった。

そういう気持ちのアンバランスさにどう感情移入出来るかでキュンとしたりイライラとしたり読後の受け取り方は違ってくると思います。

0

展開がアンバランス

表紙からして三角形なのは承知してましたが実にアンバランス;

竜は同じクラスの義人が気になっていました。
いつも成績トップの義人ですが、中学の時に暴力沙汰や強姦などの問題を噂されていて、誰も近づかない様子。
ある日竜の従兄弟がやっている店に義人が来たのをきっかけに話すことに。
段々義人が気になるようになった竜ですが、竜は義人の弟に無理矢理抱かれてしまいます。

竜が選んだ結論にちょっと納得いきませんね(^_^;)
好きというより半分同情で結論を出した感が否めません;
ほんとにこの竜と義人と義人弟の関係がアンバランスでした。
ただ竜が薬使われて無理矢理弟に抱かれて、さらにそれを義人に見られてってシーンに不覚にも萌えてしまったので…萌評価で←

1

色んな意味でアンバランス

同級生とその義弟に愛され翻弄される主人公のお話。
しかしすったもんだの三角関係の後に主人公の竜が選んだのは、義弟の信也。
これが最後までしっくりこなかった。
私はてっきり同級生の義人と結ばれるんだと思っていたのに・・・実際ふたりは惹かれあっていたはずなのだが、信也がそこに突っ込んできて強引に略奪した図式になる。
とは言え、ガキの我儘で強姦までされながら、そんな男に絆されてしまう竜の心境は、正直なところ理解に苦しむ。
たとえどんな強引な展開でも、惹かれあう2人にはそれなりに納得できる理由と言うか、熱が感じられるものであり、そこが作品のキモになるはずなのだが・・・それが薄ぼんやりと過ぎていった感じである。
なんだかタイトル通り、本当にアンバランスな感情が飛び交うストーリーだったように思う。

個人的にはサイドストーリーとして、竜の父親とあぶれてしまった義人のお話が読みたかったりする。
この場合、竜パパは・・・受けなんだろうか。
いや受けるだろう。
ぜひ受けてほしいぞ!

0

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