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終わり方が好きすぎる作品で感動しました。読み終わった後に1番はじめに思ったこと「最後の最後までこの作品読んで良かったな」と感じました。少しネガティブなことをいうと私の好みの攻めではなく(ヘタレ属性)の子だったのですがそれでも最後まで読み終えられた。ストーリーの良さに圧巻です。受けの(美人、男前、ほだされ)属性も良かったのですが、まさかの受けの生き様がかっこよすぎて惚れました。いろいろと大変な差別社会の中に生きていくのは大変だけど前向きに頑張っている姿を見て感動しました。
どむさぶだとは思えんくらい感動した、読み終わった時にこれほんまにどむさぶかぁ!?ってなるくらい束縛とかもなくて新鮮だった❣️❣️❣️❣️特に好きなのが御門くんがセーフワードのゆるしてを須藤に言ったところ、あそこほんまに涙流れた、ありがとう
ドラマCDを聴取したので再読しました。
併せて味わうことで、より深くこの作品の世界に浸ることができ、想いを知ることができると思います。
名門伊達の跡継ぎとして育てられている伊達御門は実はSubで、しかし、薬でコントロールしつつ、Domとして生きています。
いわゆる陰キャ、いじられ、いじめられキャラの須藤蓮は、欲求の強いDomで、子どもの頃に意識せず発したコマンドによって友人を従わせてしまったこと、友人に恐れられてしまったことから、おどおど、後ろ向きな性格になってしまっています。
そんな2人が出会い、最初は人助けでプレイをし、その後、交流をしていくようになります。
2人の思惑は違うけれど、恋愛関係ではないけれど、お互いに敬意を払って過ごしていく様子が素敵です。
そんな2人がこっそり交流しなければならないのは、御門が名門伊達の跡継ぎとしてDomらしくしていないといけないから、ダイナミクスによって正直にしていられないからです。
息子がSubであると知ってから、一貫して「治す」という言葉を使い続け、息子がSubであることを受け入れない母親が怖いです。母の愛だけではない歪んだ思惑と行動、特に後半、息子があきらかに体調をどんどん悪くしていっているのに、それでもDomにならせようとし続ける思惑と行動には寒気がしました。
もう1人、同じ年の一族の青年、林の考え、言動もかなり歪んでいて怖いです。上昇志向があるのはいいことだけれど、御門を攻撃する様子、自分を正当化するような言いぶりには寒気がしました。
ダイナミクスに振り回されている主人公たち、ダイナミクスに振り回されて主人公を傷つける脇キャラたちにより、物語がより重たく、深くなっていきます。
読んでいて切なく、苦しく、なっていきます。
後半、救済とハッピーエンドに向かっていく演出がとても素敵でした。
カラーページの差し込みかたは、御門の見たもの、感じたものを、読者にもより鮮明に伝えてくれていました。
また、御門が「好き」に気づくところ、気づいた「好き」を相手に伝えるところも、永久凍土から出てきてほわっとほどけて、溶けて行ったような、そんな気持ちにさせられました。
ハッピーエンドのその先の未来の様子についても、ほんの少しのページと台詞だけで、御門の成し遂げてきたことが強く伝わって感動しました。
特に物語の最終ページの、さらにその先、本来は作品情報などだけが明記されるページに、ひとこと、そしてEndという文字が入るという演出には鳥肌が立ちました。
ストーリーもキャラクターも素敵ですが、心に響く台詞もたくさんありました。
特に御門が、祖母に対し、覚悟と強い決意を持って表明した台詞は、自分の身の回りのことにも言えることだとハッとさせられました。
「Sub、Dom、性別や環境に関係なくチャンスを与えられる、それが当たり前の社会を作りたい
そのためにまず、俺が伊達グループで体現してみせると決めたからです」
たくさんの想いがこもっているのが伝わってきて感動しました。
短め、語彙力皆無で申し訳ないのですが、
私がのBLで好きなところをぎゅっと詰めた作品です。
2人の人生が変わる場面を丁度いいスピード感で描かれていて感情移入がしやすく読み終わった頃にはバケツ一杯分の涙が布団に落ちていました…。
ひとつひとつの単語の選び方も大好きで、レトリック、許して、ちゃんと…などなど、優しい言葉から強い言葉まで言葉選びのセンスが心に刺さります。
そして、単行本で買ってよかった…。
表紙を開いた後の綺麗な絵が本当に好きです…………。
私は単行本をおすすめします。
